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しゅふJOB しゅふJOBナビ アンケート調査 【しゅふ川柳2025 審査員インタビュー】日本人材派遣協会・小川典子理事に聞く「“選べる働き方”で、しゅふの未来をもっと自由に」

【しゅふ川柳2025 審査員インタビュー】日本人材派遣協会・小川典子理事に聞く「“選べる働き方”で、しゅふの未来をもっと自由に」

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多くの共感や、クスッと笑える“しゅふの本音”が寄せられた「しゅふ川柳2025」。

家事・育児・仕事・お金……日々の暮らしと向き合う中で生まれたリアルな声が、短い言葉にぎゅっと詰まっています。

一句一句を、どんな視点で読み解いたのか。
そこから見えてきた“しゅふの今”とは?

今回お話を伺ったのは、雇用や働き方の課題に長年向き合ってきた
一般社団法人 日本人材派遣協会(JASSA)理事の小川典子さん。

多様な働き方を支える立場から、こうした生活者目線の企画に協賛・参加いただいたこと、私たちしゅふJOBにとっても大きな励みとなりました。

川柳の選考に込められた小川さんの想いや、変わりゆく“これからの働き方”について、じっくりお伺いしました。

 

■プロフィール■

小川典子(一般社団法人日本人材派遣協会理事/サンヴァーテックス(株)代表取締役社長)

大学卒業後、総合電機メーカーの秘書室勤務。
主婦、派遣社員を経て、働く人のキャリア形成支援に携わりたいという思いから、産業カウンセラー資格を取得し、サンヴァーテックス(株)(人材サービス会社)に転職。
2018年から現職。2024年から理事就任。

 

 しゅふ川柳にご協賛・ご参加くださりありがとうございます。印象はいかがでしたか?

生活のリアルとユーモア、時事ネタを上手に織り交ぜていて、思わず笑ってしまったり、共感したり。まさに”主婦のリアルな声”が詰まっているなと感じました。

短い言葉で本質を伝える川柳という形式だからこそ、日々感じている思いが描かれていて、しゅふの皆さんの生活者としての視点と「働きたい」という思いの強さをあらためて感じました。

 JASSA賞に選ばれた一句「パート代 そのまま君の 塾月謝」への想いを教えてください。

子どもの未来のために働く親の想いがストレートに表れていて、とても印象に残りました。
助成や制度が整ってきても、教育費ってなかなか削れない。子育てにはお金がかかるけれど、それが「働くモチベーション」になるんですよね。私たちJASSAは、そうやって頑張るお母さん・お父さんを、心から応援したいと思っています。

  他にも印象に残った作品はありますか?

「キャベツ見て ほうれん草見て もやし買う」には思わず笑ってしまいました。
ボリュームがあって栄養価も高い“もやし”という選択肢。まさにしゅふ目線で「あるある」と共感してしまいました。

「父の日に エプロンあげて 圧かける」もユニークでしたね。 “家事をやってほしい”という気持ちをプレゼントに託すという発想が、家事分担のきっかけになるといいなと思います。

「家庭内 無償化するな 家事育児」も強く印象に残りました。
今、働き方や価値観が大きく変わってきている中で、いわゆる「主婦」という言葉の意味も時代とともに変化している。男女平等が進んでいる一方で、家庭内では依然として女性の負担が大きい、そんな現実を突きつけられる一句でした。

 

 「しゅふ川柳 プレス向け発表会イベント」でも、印象に残った句についての話題が飛び交いました。

 今や多くの企業が女性活躍推進に取り組んでいますが、実際にはどうなのでしょうか。

確かに、大手企業を中心に女性管理職比率の向上などに組織的に取り組んでいますが、現実が追いついていないと感じる場面も多いです。

特に中小企業では、人手不足のなかで制度整備まで手が回らず、いまだに“長時間労働・男性中心”という働き方が残っているところもあります。私たち協会では、そうした企業にもアプローチしながら、新しい働き方の提案を行っています。

10年前に比べると、女性が働くことはずいぶんスタンダードになりましたが、制度と職場の意識、両方が進化しないと真の変化にはなりませんね。

 「女性活躍」に限らず、今後はどんな支援が求められるでしょうか。

女性だけでなく、障がいのある方、外国人、シニア世代など、あらゆる人材が活躍できる社会へとシフトしていく必要があります。
「選ばれる企業」になるために、今、企業側も変わろうとしていますが、周囲からの働きかけ、国の後押しも重要です。

 主婦が派遣という働き方を選ぶメリットは、何でしょうか?

派遣の最大のメリットは「柔軟な働き方」ができることです。
法律に守られた仕組みの中で、 ライフステージに合わせて、短期・長期・紹介予定派遣など、いろいろな働き方が選べます。

また、キャリアコンサルタントが相談相手になってくれる点も大きいですね。
一人で悩まず、自分のキャリアを棚卸ししながら、伴走してくれる存在がいるというのは、派遣ならではの安心感です。
もし働き始めてミスマッチを感じたとしても、早めに相談して軌道修正できる環境があります。

一昔前は「派遣切り」などネガティブなイメージもありましたが、今は社会課題を解決するための重要な手段の一つ。多くの方が誇りを持って働いています。

  働き方が多様化する一方で、AIの進化もめざましい今。時代の変化を受けて、これからの「働き方」はどう変わっていくと感じられますか?

AIは、単純作業やルーティンワークを担うパートナーになると思います。
その分、人は“考える仕事”に集中できるようになる。

AIを上手に活用することで余裕が生まれ、自身のキャリアアップやスキルアップに時間を使えるようになると思います。AIと前向きに共存することで、あらたなチャレンジが実現できるようになるのではないでしょうか。

 最後に、日々の暮らしのなかで働くことに向き合っている“しゅふ”の皆さんへ、メッセージをお願いします。

家事、育児、介護…働くことを妨げる要因は多いかもしれません。

『働きたいけれど不安』『今は難しいけれど、いずれは…』そんな方こそ、まずは一歩踏み出して、派遣会社に相談に来てみてください。キャリアコンサルタントと一緒に、あなたに最適な働き方を見つけていきましょう!

自分らしく、誇りをもって選べる働き方を、これからの時代に広げていきたいですね。

 

 小川理事が語ってくださったように、ライフステージに応じて働き方を選べる社会の実現は、働きたいと願う人々にとっても、人手不足に悩む社会にとっても、ますます重要になっています。

私たちしゅふJOBも、そうした社会課題に向き合いながら、しゅふ一人ひとりの「働きたい」という選択を支える存在でありたいと考えています。

改めまして、日本人材派遣協会さま、並びに小川理事、「しゅふ川柳2025」にご協賛・ご参加くださいまして、誠にありがとうございました。

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