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主婦にすすめる【難易度が低い&仕事に繋がる資格】!コスパがいい資格はどれ?

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緊急事態宣言やまん延防止措置が続き、おうち時間が増えたことで「資格を取得しようかな?」と考えた方も多いのではないでしょうか。

日本にはなんと1000種類以上の資格があると言われているので、どの資格を取るかを選ぶにも迷ってしまいますよね。

そこで今回は、取得してもムダにならない!”難易度が低くて、お仕事に繋がる資格”=高コスパ資格を徹底調査!

どの資格を選ぶのか、主婦が資格勉強をするときに気をつけておくといいこともご紹介します。

 

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資格3種類!国家資格・公的資格・民間資格の違いは?

先述のとおり、日本国内だけでも資格の種類は1000種類を超えると言われています。

資格には種類があり、国家資格公的資格民間資格に分けられます。それぞれの違いをご存知ですか?

 


国家資格

国家資格とは、国の制度に基づいて能力・知識を証明する資格です。

これは法律を根拠にして資格を付与する方法・基準が決まっています。資格によっては学歴、実務経験、年齢などの制約があるものもあります。

国家資格を持っていることで、一般的には禁止される行為を行うことができる資格(薬剤師や、建築士など)や、なりわいとして行うことが禁止されている行為を行うことができる資格(弁護士、医師など)があります。これらは資格を持っていないと仕事ができないため、業務独占資格と呼ばれています。

ほかにも、調理師、栄養士、美容師、保育士、公認会計士、税理士などが国家資格にあたります。

余談ですが、国家資格は先述のとおり法律を根拠にしているので、担当している省庁もそれによって異なります。

例えば、行政書士は総務省、公認会計士は金融庁、税理士は国税庁です。医師や保育師は厚生労働省、獣医師は農林水産省、建築士は国土交通省、などなど。どんな法律に則るのか想像ができそうですね。

 

 

公的資格

公的資格とは、国家資格ではないものの、地方自治体や公益法人、財団法人などが実施して公的な性質を持っている資格です。たとえば、日商簿記検定販売士検定日本語能力試験実用英語技能検定などが挙げられます。

ちなみに、意外かもしれませんが、教員免許は国家資格ではないとされています。各都道府県が発行している免許と考えると公的資格が最も近そうですが、民間資格だという説もあるんですよ。

 

民間資格

民間資格は自治体等が関与しておらず、個人や団体、民間企業が独自の審査基準をもって任意で設けている資格です。

国家資格のように法律で規定されていなかったり、公的資格のような各業界や省庁からのお墨付きはないものの、業界の中では能力や知識があると認められる資格もあります。

たとえば、インテリアコーディネーターや、秘書検定、ペットトリマーなども民間資格です。

TOEIC、TOEFLなど国際的な基準によって認定される資格もあります。

ただし、中には資格商法と呼ばれる社会的評価が低い資格を販売する民間業者も存在するので、注意しなくてはいけません。

あまり知名度がないのに、ゆくゆく国家資格になります!と謳われているいるようなものもあります。


 

誰でも知っている資格と言えば国家資格ですが、特定の学校や学部を卒業していないと受験資格が得られないなど、資格取得のためにはお金も時間も多く必要になります。

主婦が再就職やキャリアアップのための資格取得を目指す場合、受験資格が自分に合っているものから選んでチャレンジすると失敗しにくくなりますよ。

また、資格取得をする前に考えておかなくてはいけないことがあります。

 

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社会人が資格取得をするときに考えること

家事や育児をしながら勉強する主婦(主夫)や、会社等に勤めながら勉強をする場合、資格取得のネックになりやすいのが勉強時間の制限です。

1人で集中できる時間が限られる忙しい社会人が資格を取ろうとするとき、まずは勉強時間をどのくらい確保できるか、ざっと計算してみてください。

たとえば、朝30分・夜1時間程度しか勉強時間が確保できない人が、取得までに300時間程度の勉強を要する資格を取ろうとした場合、毎日欠かさず勉強しても200日以上が必要です。

できるだけ早く資格取得をして働き始めたいならスケジュールを管理して勉強時間を作りださなくてはいけません。もしくは、無理なく取得できる資格を探しましょう。

「何か資格をとって、仕事に活かしたい」という人は特に、難しい資格に挑戦しすぎて挫折したり、時間をかけすぎて資格勉強が趣味のようになりやすくなります。

どのくらい時間がかけられるか、どんな目的で資格を取るのか、決めること。まずはそこから始めましょう。

 

 

資格取得をする目的・メリット

資格取得のメリットは大きく3つに分けられます。


1.今の仕事に活かせる

2.就職活動や転職活動で有利になる

3.独立や開業に役立つ


 

1.今の仕事に活かせる

いま働いている人が資格取得をする場合、キャリアアップに繋がるものを選ぶことがおすすめです。

働いている業界・職種に関係がある資格を取得すれば、知識がすぐに仕事に活かせますし、知識や向上心が評価され昇給や昇進の機会が得られるかもしれません。

 

2.就職活動や転職活動で有利になる

コロナ禍の影響もあり、多くの企業では経験者採用を優先しています。

これから仕事探しをしようとしている人が資格取得をする場合、次の仕事として考えているものに関連する資格を取得することをおすすめします。

プライベートの限られた貴重な時間とお金を使うのですから、できるだけ取得しやすく、就職先で活用できるものを選ぶと良いでしょう。

また、資格がないとできない仕事もあります。資格がなくてもできる仕事よりもライバルが少なく、倍率が低いメリットがあります。

そして医療事務や看護・介護職のように全国に何件も職場になりうる施設があれば、それだけ求人募集も多くなります。

仕事に活かしたい場合、働き口が多そうな資格を選ぶと資格取得後のお仕事探しもスムーズになります。

 

3.独立や開業に役立つ

また「ゆくゆくお店を持ちたい」「フリーランスとして自分の能力を活かして働きたい」と独立や開業を考えている人の場合、自分の能力を客観的に評価できる資格を取ることがおすすめです。

たとえば、「私はお菓子作りのプロです」と自称する人と「私はお菓子で〇〇賞を受賞しました」という人がいたとしたら、あなたはどちらにお菓子作りを習いたいですか?

極端な例ですが、賞を取っている方が”第三者から評価されているのだから、スキルに説得力がある”と感じるものです。

 

資格も同様で「Excelが使えます」より「Excelエキスパート資格を持っています」

「デザインをしたことがあります」よりも「webデザイナー検定〇級を取得しています」

と、実際に仕事ぶりを見たことがない人にもどの程度のスキルがあるか伝えることができ、実力の裏付けに繋がります。

 

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どの資格を取る?選び方・基準

では、どの資格を取ったらいいかどうやって選んだらいいのでしょうか。まず確認しておくべきことは3つです。

 

受験資格を満たしているか

たとえば教員免許であれば必要な課程を履修し、実習をしなくてはいけないなど資格を取得するための条件がありますよね。

資格の中には受験資格が設けられているものがあります。もし受験資格を満たさない資格の取得を目指す場合、時間もお金も手間もかかるため時間もお金も余裕がないとチャレンジしにくいものです。

よくある受験資格例

・特定の学校を卒業していないと受験できない
・特定の訓練、教育を受けないと受験できない
・特定の資格を取得していないと受験できない
・受験するには「実務経験〇年」が必要

 

難易度が高すぎないか

また、仕事に活かせる資格を取ろうとするあまり、難易度が高すぎるものに挑戦してしまう人も多くいます。

難易度の高すぎる資格は取得するまでに時間もお金もかかりますし、挫折する確率も上がります。

それに、難易度が高い資格は通学が必要なものもあります。

仕事や家事・育児のスキマ時間を縫って学校に通うのは、なかなか難しいもの。せめて通信講座の受講で取れる資格や、独学で学べるものがいいでしょう。

大きな目標を達成するには、目の前の小さなステップから確実に積んでいくことがポイントです。

まずは転職活動で有利になる資格をとりたい、時給がいまより200円上がる仕事に就くために必要な資格をとりたい、等目的をはっきりとさせ、少し頑張ったら手が届く資格を選ぶことをおすすめします。

 

 

コスパのよさ

たとえば「この資格を取れば高収入が見込めますよ!」と医師免許や薬剤師の資格取得を進められても、取得するには何年もかかるしお金もかかりチャレンジしにくいですよね。

ある程度、コストパフォーマンスの良さは確認しておかなくてはいけません。この記事では以下の点を重視しておすすめの資格をまとめました。

・受験資格がなく誰でも挑戦できる
・資格取得にかかる勉強の時間
・資格があることの就職優位性
・就職後の時給、給与目安
・将来性

 

なお、比較するまでもなく、最もコスパがいいと言えるのは働きながら資格取得ができることです。

頑張って何十時間も勉強して資格を取ったにもかかわらず、いざ仕事に就いてみたら希望するような内容でなかったり、思っていたよりも稼ぐことができなかったりする声は多く聞こえてきます。

その点、仕事をしながら資格取得をすることで業界や職種が合っていないと感じたら早めに方向転換ができますし、時間もお金も無駄になることがありません。

また、仕事に必要な資格であれば、資格取得のための検定費用や教材費用を会社が負担してくれることもあるため、できるだけ自己負担金を少なく資格取得をして収入に反映させたい方は、仕事をしながら資格取得ができる職場を探すことをおすすめします。

 

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コスパのいい資格一覧

では、編集部が選ぶ!コスパの良いおすすめ資格を見ていきましょう!

◆おすすめ資格比較表

 

宅地建物取引士

正式名称 宅地建物取引士
資格種類 国家資格
合格率 15.6%
勉強時間 100時間~
受験料 7,000円

 

「宅建」は毎年20万人を超える受験者数がいる国家資格です。名前の通り不動産にかかわる資格で、不動産売買や賃貸にかかわる知識が証明できます。

 

・資格があることの就職優位性

売買・賃貸の取引時に交わす「重要事項説明書」の説明、書面への記名、押印は、宅建資格取得者しか取り扱うことができずません。

また、店舗に1人は資格保有者がいなくてはいけないという決まりもあります。

そのため、不動産業界での就職を目指す人には就職・転職に有利に働きます。

不動産業界以外でも、自社物件を取り扱う建築業界、担保・瑕疵を評価する金融・保険業界などでも活用できます。

 

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・資格取得にかかる勉強の時間

宅建の勉強時間は400時間~500時間ともいわれています。1日2時間勉強したら半年で取得が可能です。

ただし、試験は年に1回、難易度も高く合格率は15%前後。受験資格がないため国家資格でも挑戦しやすい資格ですが、不動産業界の専門用語や、民法などの法律についても知識をつける必要があるため、ある程度時間をかける覚悟も必要です。

受験料は7,000円です。

ただ、宅建は維持するのにもお金がかかる資格です。

資格を取ったあと、資格登録をするためには実務経験2年以上か、もしくは登録実務講習を受けます。講習は実施する機関にもよりますが、おおむね20,000円程度です。講習受講後にに登録手続きをするには、登録手数料37,000円がかかります。

宅地建物取引士証の発行には、4,500円の手数料がかかります。有効期限は5年間なので、5年に一度更新手続きをしなくてはいけません。更新費用は法定講習受講料と交付申請手数料をあわせて15,500円です。

そのため、これから資格取得と仕事を探そうと考えている方には、宅建を取ったからには仕事で活かせる職場に就職して元が取れるまで働く!という気持ちで臨む方が良いかもしれません。

もしくは、先に不動産業界で働き始めてから、仕事をしながら並行して資格勉強をしたほうが得なのではないでしょうか。企業によっては就業中の資格取得を応援してくれ、受験費用を負担してくれる会社もあります。

 

・就職後の時給

就職後の時給については、時給は高くないけれど資格手当を高く設けている企業(例:時給1000円+資格手当3万円)や、資格手当を時給に反映している企業(時給1300円+資格手当1万円)など、企業によって設定は様々です。

求人サイト「しゅふJOB」で調べてみると、資格手当の相場は性別や雇用形態を問わずだいたい月1~3万円程度でした。

応募条件欄を見てみると、宅建を持っている人歓迎!の表記が多く、不動産業界で事務職として転職をするならば持っておくと転職・就職に有利なことは間違いないようです。

また、主婦層に行ったアンケート調査の「実際に就職・転職に有利になった資格ランキング」では4位という結果に! また、資格を持っている人の42%が資格を持っていることで仕事探しが楽になったと回答しています。

 

日商簿記検定

正式名称 日商簿記検定
資格種類 公的資格
合格率 3級:30~40%
2級:10~20%
1級:~10%
勉強時間 100時間~200時間
受験料 3級:2,800円
2級:4,720円
1級:7,710円

 

簿記=経理や財務の人が持っている資格、というイメージがある方も多いのではないでしょうか?

もちろん経理業務にかかわるなら取得しておきたい資格ですが、営業職や企画職などオフィスワーカーにおすすめの資格でもあります。

簿記とは簡単にいうと会社のお金の出入りについて、記帳・計算・整理する方法のこと。そのため、営業部や企画部でも利益やコスト削減についての計算に繋がり意外と重宝されるのです。

簿記には、日商簿記・全商簿記・全経簿記と種類がありますが、業界を問わず求人募集要項に多く記載されている「日商簿記」の取得がおすすめです。

 

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・資格があることの就職優位性

求人サイト「しゅふJOB」が行った調査では、アンケート回答をした主婦層715人中、30%の215人が簿記の資格を持っているという結果が出ています。

資格を持っていれば就職に有利になる!とは言い切れませんが、自分のために使える時間やお金が少ない主婦にもチャレンジしやすい資格であると言えます。

これから資格取得を目指す場合、日商簿記3級は基礎編のため、実務に活かせる2級取得を狙うことをおすすめします。2級を取得できると、財務諸表の数字を読みとく知識が身についていると証明できます。

グループ会社や子会社などを複数持つ大手企業での実務では1級相当の知識が必要であるため、資格よりも実務経験が重視される傾向があります。

現在経理職に就いている場合、知識やスキルの裏付けとして2級・1級にチャレンジすることをおすすめします。

一般企業の経理や事務職として知識を活かせるほか、中小企業のバックオフィス担当として活躍したり、税理士・会計事務所で働くことができる可能性が出てきます。

また、主婦のパート先としても人気のある銀行の後方事務を任せてもらえることもあるでしょう。

 

 

・資格取得にかかる勉強の時間

2級取得には約100時間程度必要とされているため、1日1時間でも3か月~半年勉強すると合格可能です。

また、日商簿記は試験回数が多く、年間3回程度実施されていることもおすすめポイントのひとつ。もし不合格になってしまってもすぐに再受験ができるので、モチベーションが下がりにくく取得チャンスが多い資格なのです。

 

・就職後の時給

パート・アルバイトの場合、平均時給は1,000~1,100円です。派遣でも1,300~1,600円となっています。

社員の場合でも年収平均は低めの250〜350万円程度ですが、経営企画や財務にかかわったり連結決算などにかかわるなど業務幅が広がり難易度が上がるにつれて年収相場も上がっていきます。

また、職場によっては資格手当を設けているところもあり、簿記1級で1,000~7,000円程度、簿記2級で1,000~5,000円程度、簿記3級は資格手当なしが相場のようです。

 

・将来性

「領収書を会計ソフトに入力してほしい」など、仕訳データ入力だけを依頼する人も増えています。会社経理や士業事務所等で実務経験を積んでから、在宅ワークに切り替えるという選択肢も無きにしも非ず。

また、自分で事業をする場合でも売り上げや経費管理に役立ち、ひいては家計管理にも知識がいかせるので、取得して損がある資格ではありません。

 

登録販売者

正式名称 登録販売者
資格種類 国家資格
合格率 41.3%
勉強時間 400時間
受験料 12,800円~18,100円

 

登録販売者は一般用医薬品(第2類、3類)の販売を行うための専門資格です。薬剤師でないと取り扱うことができない第1類医薬品を除き、ドラッグストア等で売られている市販薬を扱うことができます。

 

・資格取得にかかる勉強の時間

必要な勉強時間目安は400時間ほど。1日2時間勉強したら半年で取得が可能です。ドラッグストアや薬局等で勤務している場合、社内研修やテキストを利用できる場合もあるようです。

人体の構造、医薬品の効き目や安全性、飲み方や飲み合わせ、薬事法、主な医薬品とその作用などの知識を学ぶことになります。

第2類・3類とはいえ、薬によってはは、まれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性がある成分を含むものもあるので、きちんとした知識を身につける必要があるでしょう。

 

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・資格があることの就職優位性

2009年までは薬を販売できるのは、薬剤師もしくは薬種商販売認定試験に合格した人だけでした。

そこから、薬種商販売認定試験が廃止・登録販売者資格が新設され、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなど一定条件を満たした店舗で、登録販売者資格がいれば医薬品の販売ができるようになりました。

これにより、登録販売者資格として働く人の需要が高まっているのです。

 

・就職後の時給

受験料は都道府県によって異なり、12,800円~18,100円程度です。また、販売従事登録をする必要があり、登録料は都道府県によって7,100円~10,300円程度と異なります。

正社員として働く場合、平均年収は300~400万円程度、資格手当を5,000円~2万円くらいつけているところが多いようです。パート・アルバイトの場合、無資格で働くよりは少し多い1000円~1500円くらいの時給幅となっています。

 

・将来性

活躍の幅は広く、医薬品を扱っているさまざまな店舗で求人が増えています。

薬局、薬屋、接骨院、ドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ホームセンターなどで医薬品販売コーナーを設置する店舗が増えているためです。

薬剤師や登録販売者がいないと医薬品の販売はできないため、お客様の需要に応えたい店舗からのラブコールは今後も増えていくでしょう。

登録販売者のお仕事内容については以下でもご紹介しています。

 

医療事務

医療事務といえば、通信講座のチラシやCMなどで知っている方も多いのではないでしょうか。

病院が職場になるため全国どこにでも勤務先があり仕事が探しやすいことや、基本的にデスクワークの事務業務のためほとんど肉体労働がなく体力が心配な人でも働きやすく、職場にもよりますが土日勤務や残業が少ないため、主婦の就業先として人気があります。

ところで「医療事務」といってもいくつも資格があることをご存知でしょうか。

そのほとんどが民間資格で、それぞれ求めている知識や技能が異なります。

なかでも難易度が低く、基礎知識が身につく医療事務認定実務者試験をご紹介します。

正式名称 医療事務認定実務者試験
資格種類 民間資格
合格率 60~80%
勉強時間 100~150時間
受験料 4,500~5,000円

 

 

・資格取得にかかる勉強の時間

100~150時間ほどで取得できるとされています。受験料は5,000円です。

少し高めに感じるかもしれませんが、オンラインでも資格取得試験が行われているので試験会場までの交通費も浮いていると思えばお手頃かもしれません。介護や子育てで家からなかなか離れられない場合でも、在宅受験ができるのはメリットではないでしょうか。

また、試験は毎月1回(年12回)行われているので、もし不合格になってしまっても翌月にすぐ再受験することができるので、モチベーションを下げずに挑むことができます!

医療事務についての基礎的な知識が学べるほか、診療報酬請求(レセプト)についての知識・実技が試験項目に入っています。医療事務の資格がほしいけど、どれにしたらいい?と迷っている方が最初にチャレンジするのにおすすめです。

 

・資格があることの就職優位性

求人サイト「しゅふJOB」で見てみると、必須資格:医療事務の資格を持っていることと明記されている求人もありました。ただ、医療事務の仕事は必ずしも資格が必須ではないため、実務経験を重視する求人のほうが数は多くなっています。

未経験・無資格者を募集している場合、資格を持っていることで他の応募者と差がつけやすく、強みになるでしょう。

最もコスパよく資格を活用するなら、まずは無資格・未経験でも募集をしている病院やクリニックで働きながら実務経験を積み、キャリアアップとして資格をとることがおすすめです。

 

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・就職後の時給

正職員として働く場合、地域や役職によっても異なりますが、年収にして250万円~350万円ほどと言われています。

パート・アルバイトの時給では、大学病院や総合病院などの事務は1100円~1300円ほど、クリニックなどの場合1000~1100円ほどの職場が多いようです。

あまり資格手当がつくことは多くないのですが、職場によっては3,000~10,000円ほどの手当を設けているところもあるようです。

 

・将来性

医療事務の仕事は、全国の総合病院、クリニック、各科医院だけでなく、介護施設や薬局などでも働き先があります。高齢化が進み病院に通う人も増えてくると考えると、取得しておいて損はない資格でしょう。

医療事務のお仕事についてはこちらの記事でも紹介しています。

 

・医療事務管理士以外にもおすすめの医療系資格

医療事務より短期間で取得できる「調剤薬局事務」という資格もあります。医療事務と比べて学習範囲が少ないため少し早く取得することができます。

ただし調剤薬局の求人募集は、医療事務が活かせる病院やクリニックでの求人と比べると多くありません。

 

医療事務の中でも、難易度が高いけど、現場では信頼が厚い資格が「診療報酬請求事務能力認定試験」、つまりレセプトの事務資格です。

レセプト業務は患者さんを待たせないために素早く、かつ間違いがあってはならないため確実に、仕事を捌く必要があります。その背景もあるからか、学科試験・実技試験のどちらも資料から必要な情報を素早く見つける力が問われる試験内容になっています。

資格取得のためには200~250時間ほどかかると言われているので、1日1時間勉強すると半年くらいで取得ができます。合格率は30%前後です。

ほかの医療事務を既に持っていてキャリアアップをしたいと考えている方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

正式名称 マイクロソフトオフィススペシャリスト
資格種類 民間資格
合格率 60~80%
勉強時間 100~120時間
受験料 スペシャリスト:10,780円
エキスパート :12,980円

 

いまは、職種を問わずどのような職場でも事務作業のためにパソコンが置かれていますよね。

在庫管理やチラシ作成のために飲食・接客販売のお仕事でも「パソコン入力スキルは必須」としているところもあります。

ただし、パソコンのスキルは人によってまちまちなため、どの程度の実力があるか測りにくいものでもあります。そこで、パソコンスキルを客観的に評価できるMOSがおすすめです。

多くの企業で使用しているWordやExcelなどマイクロソフトオフィス製品をどれだけ扱えるかがわかります。MOSには「スペシャリスト」と「エキスパート」の2種類があり、スペシャリストの合格率は約8割、エキスパートの合格率は約6割です。

 

・資格取得にかかる勉強の時間

受験はWord、Excel、PowerPoint、access、Outlookとそれぞれの製品と、バージョン(2013/2016/2019&365)によって試験が分かれています。受験料はそれぞれ10,000円を超えるため、少し高めです。

試験は毎月1回(年12回)第3日曜日に行われているので、もし不合格になってしまっても翌月にすぐ再受験することができます。転職活動を始めるためスキルの裏付けをすぐに取得したい!と思っている方にもぴったりです。

 

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・資格があることの就職優位性

パソコン業務を日常的に行う職種であればアピールポイントに繋がることがあります。経理や総務、人事、営業事務、管理職などの職種で転職をする場合におすすめです。

 

・就職後の時給

一般事務や営業事務のパート・アルバイトの場合平均は1000円~1200円です。経理であれば1200~1500円の職場もあります。

社員として働く場合、事務職の平均年収は220~350万円程度とされています。客観的にスキルが保証される資格であり、資格を持っていなくてはできない仕事ではないため、資格手当を支給する職場はほとんど見られませんでした。

 

・将来性

現在も既にそのようになっていますが、ほとんどの職場でパソコンが使われているため今後のPCスキルは必須です。

みんながパソコンを使える状態なので、Excelの関数が使いこなせたり、グラフを目的に合わせてスムーズに作成できたり、マクロやVBAを作成できたり…

基礎的なスキルに+αの技能がないと特別な評価は受けられないかもしれません。

また、もし今後もオフィスワークで仕事をしていきたいと考える場合、50人以上の労働者がいる場合に必ず必要な衛生管理者の資格を取っておくこともおすすめです。

衛生管理者の資格があるから有利、ということはあまりないのですが、職場に不足している場合プラスの評価が受けられることもあります。

 

 

働きながら取得ができる資格

求人サイト『しゅふJOB』に掲載されている求人から、働きながら資格取得ができるお仕事をいくつかご紹介します。

 

介護職員初任者研修(旧:ヘルパー2級)

正式名称 介護職員初任者研修
資格種類 民間資格
合格率 80~90%
勉強時間 130時間
受験料 100,000円~

 

介護初任者研修は、在宅介護、施設介護を問わず、介護に従事する人が行う業務全体の知識や技術が身につけられる資格です。介護の入門資格と言われるおすすめの資格です。

 

・資格取得にかかる勉強の時間

130時間の研修後に、選択式の筆記試験があります。

介護の基本的な考え方や、介護・福祉サービスの理解、医療との連携、老化や認知症、心と体についての総合的な知識を身につけることができます。

もし落ちても再試験を受けることが可能なので、合格率はとても高いことも特徴です。

また、プロの講師から介護スキルを学ぶことができるのですが、体の負担を最小限に減らす介護方法や、認知症の仕組みや付き合い方を学ぶことができるため、実際に介護が必要になった場合に知識・経験を活かすこともできます。

 

・資格があることの就職優位性

未経験・無資格でも求人募集が多いため、まずは働き始めて、並行して資格取得をすることがおすすめです。

介護福祉業界は、高齢化社会で利用者が増えることが見込まれているため、需要も高く、人員募集が多い業界です。厚生労働省の調査によると、2025年には34万人介護職員が不足するといわれています。

ほかの業界と比べて、仕事を失うリスクが少なく、職場が合わなくても転職先に困りにくいという面もあります。

参照:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

 

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・就職後の時給

働きながら資格取得をおすすめする理由のひとつに、受験料があります。

研修受講にかかる費用は養成所や地域によりますが10万円前後かかります。個人で取得するとなると、かなりの高額ですよね。職場によっては研修費用を会社が負担してくれるため、探してみてください。

また、ハローワークの「教育訓練給付制度(一般教養訓練)」で受講できるようであれば、所定の手続きを行うと受講料の20%を給付してもらえます。

3年以上雇用保険に加入している人は対象となる可能性があります。もし自分が支給対象者かわからない際は、お住まいの地域を管轄しているハローワークに問い合わせてみてください。

就業後は、介護職員初任者研修の資格を取得することで、仕事の範囲が広がり、資格手当がつくことも多くあります。なお、介護職員の平均給与は資格なしの場合約27.6万円ですが、介護職員初任者研修の資格を持っている場合約30.1万円となっています。

・将来性

介護職員初任者研修を修了すると、上位資格である介護福祉士実務者研修の一部研修が免除されます。介護福祉士の資格を持っていると平均給与は32.9万円に。キャリアアップに繋げられる資格なのです。

具体的なお仕事内容についてはこちらでもご紹介しています。

 

ファイナンシャル・プランナー

正式名称 ファイナンシャル・プランニング技能士
資格種類 国家資格
合格率 FP3級:学科試験70~80%、実技試験80~90%
FP2級:学科試験40~80%、実技試験50~60%
FP1級:学科試験~10%、実技試験70~80%
勉強時間 100時間~
受験料 3級:学科3,000円、実技3,000円
2級:学科4,200円、実技4,500円
1級:実技試験のみ20,000円

ファイナンシャル・プランナーは人生にかかわる様々なお金に関する知識を習得しています。

 

・資格があることの就職優位性

保険、税金、年金、不動産、住宅ローン、相続などの知識が身につくため、特に金融業界、保険業界、不動産業界で取得している人が多い資格です。

FP資格にも、国家資格であるFP技能士と、CFP/AFP(民間資格)の2種類があります。就職や転職に活かす場合、FP技能士2級がおすすめです。

FPは国家資格の中でも合格率が高く、比較的チャレンジしやすい資格と言われています。

 

・資格取得にかかる勉強時間

FP技能士3級は80~150時間、2級は150~300時間が平均勉強時間となるので、1日1時間勉強するなら3級なら4か月~半年、2級なら半年~1年のスケジュールになります。

FPの資格を活かす仕事の多くは、お金に関して困っていたり不安に思っている人のカウンセリングやサポートです。コミュニケーションスキルを活かして働くことができます。

 

調理師

正式名称 調理師
資格種類 国家資格
合格率 60~70%
勉強時間 100~150時間
受験料 6,100~6,400円

 

調理師も働きながら資格取得を目指せる資格です。

特におすすめしたいポイントは、比較的資格取得難易度が易しいこともありますが、なにより求人が多いことが一番の魅力!

専門学校や料理教室に通わないといけないのでは?と思われがちですが、養成所に通わない場合でも2年以上の調理実務経験があれば受験資格を満たし、合格率も約6割。実はチャレンジしやすい資格なのです。

この実務経験については、週4日以上・1日6時間以上の勤務であればパート・アルバイトでも認められますし、直近は子育てのために離職していたとしても過去に2年以上の実績があれば認められます。(都道府県によっては週5日以上・1日5時間以上としているところもあります)

そのため、子どもが小さい間は短時間で働いて、余裕ができてきたら調理師免許を取得して社員に転向、ということも可能です。

 

・資格取得にかかる勉強の時間

独学で取得する場合、100~150時間で取得が見込めます。1日1時間勉強して半年の目安です。試験内容は、公衆衛生学、食品学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論の6科目。

栄養素や食中毒予防などについても学べるので、日常生活でも役立つ知識ですね。

合格率は60~70%と言われているのですが、都道府県ごとに試験が行われているため、都道府県によって合格率も違いがあります。

 

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・資格があることの就職優位性

特におすすめしたいポイントは、比較的資格取得難易度が易しいこともありますが、なにより求人が多いことが一番の魅力!調理師を求めている職場はたくさんあります。

飲食店はもちろんのこと、保育園や幼稚園内の給食センターや、大学の学生寮や会社の社員食堂、医療介護施設内の食堂などでもニーズがあります。

 

・就職後の時給

受験料は都道府県によって異なり、だいたい6,100~6,400円ほどです。試験頻度は年1回のことが多いのですが、中には年2回開催しているエリアもあります。

 

・将来性

レストランや飲食店での募集はもちろんのこと、医療・介護施設の食堂等での需要も増えています。

また、独立してお店を開きたい場合にも役立ちます。調理師免許は飲食店経営に必須ではありませんが、調理師免許を持っていることでお客様からの信頼が厚くなります。また、飲食店経営に必要な食品衛生責任者の資格を取る際に、申請するだけで取得をすることができるので、結果的に役立ちますよ!

免許に有効期限がないので、取得した資格は生涯有効です。子育てや介護で一度離職したとしても、復職しやすくなるメリットもあります。

 

 

まとめ

今回は、”資格取得をするとお仕事に繋がる資格”=コスパのいい資格をご紹介しました。

家事や育児、仕事などをしながら資格取得をするのは、なかなか簡単ではありませんよね。

まずは1日にどのくらい勉強時間がとれそうか確認をして、少し頑張ったら取得できる資格から始めてみることをおすすめします。最初から高い山に登るより、3級、2級、1級…と手が届くところからステップアップしていけば大丈夫!

どの資格を取ろうか迷ったとき、なんとなく就職に有利そうだから…と勉強を始めてしまうとゴールが決まっていないので受かるものも受かりにくいものです。

資格を取ったらこれをしたい、こんな仕事に活かしたい、など合格した後のこともイメージしてみてください。

せっかく時間もお金もかけて資格を取っても、珍しすぎる資格は仕事に活かせない可能性もあります。職場になりうるところが自宅の近くにあるか?も視野にいれてみましょう。

また、本当に資格を最大限活用して働くなら、働きながら資格を取得することがおすすめです。

業界や仕事が自分に合っているか見極めながら勉強ができるため、こんなはずじゃなかった!と思うリスクが少ないので、お金も時間も確保できる堅実な方法です。

 

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