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家政婦の仕事内容とは?気になる給料事情や家政婦になる方法をご紹介

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家事代行

 

「共働きが当たり前の時代」が到来しつつあります。

厚生労働省のデータによると、2019年は共働き世帯が1,245世帯であるのに対して、専業主婦の世帯は582世帯という数値が出ています。

共働きの普及とともに広がりを見せているのが「家政婦サービスの活用」。

かつてはお金持ちの家で見られた家政婦が普通家庭にも普及し、年々ニーズが高まっています。

この記事では、家政婦の仕事内容と給料事情について詳しく解説します!

 

「家政婦」とは?

家政婦を題材にしたドラマや小説など「家政婦」の言葉はよく見聞きしますが、具体的な仕事内容や勤務形態については詳しく知らない方が多いのではないでしょうか?

まずは、家政婦の仕事内容や、家政婦を取り巻く環境について解説します。

 

「家政婦」は家事を代行する人

家政婦とは「依頼者の代わりに家事を代行する仕事」を指します。家事の中身は多岐にわたり、掃除や洗濯・料理の他、話し相手や留守番を担当することもあります。

子育て世代であれば、1週間に数回の掃除や料理の作り置き。高齢者宅であれば話し相手や病院への同行等が多いでしょう。各年代のニーズに合わせて家政婦は活躍します。

 

「家政婦」へのニーズが高まっている背景

ここ数年で「家政婦」「家事代行サービス」の仕事が急激に増えてきました。家政婦の受容が高まる背景には「高齢化」「共働き」のキーワードが関係しています。

かつての日本は3世代や4世代で生活する家庭がほとんどで、世代間で助け合いながら生活していました。

しかし核家族化が進むのに連れ、親との同居家庭は減り、高齢者は自分の身の回りのことを自分でする必要が出てきたり、1人で過ごす時間が増えたりしています。

さらに子育て世代に関しても、これまでであれば祖母や母親が担っていた家事を自身で一手に引き受け、さらに働きながら子育てを並行する機会が増えました。

現代の女性は毎日がトライアスロンのような状態です。したがって「任せられるところは任せよう」との考えから、家政婦への家事委託が進みました。

さらに加速する少子高齢化により、家政婦の需要はますます高まりを見せていくでしょう。

 

 

「家政婦」の仕事内容

時代背景から需要が加速する家政婦ですが、具体的な仕事内容にピンと来ない方もいるのではないでしょうか。家事といっても内容は実に様々です。

本項目では家政婦の具体的な仕事内容を解説します。

 

掃除・片付け

多くの過程で行う業務が、掃除と片付けです。

共働き家庭では「食事は買えばなんとかなるけど片付ける暇がない」と悩む方が多い傾向にあります。そのため、1日数時間でも家政婦を雇って掃除と片付けを依頼する方が増えています。

 

調理・食事の準備

料理の作り置きや、依頼者が仕事から帰宅するまでに食事の準備をする業務も家政婦の仕事に含まれます。

特に夫婦ともにフルタイムで働く場合、掃除だけでなく食事の準備まで家政婦に依頼する方が増えています。

 

買い物

共働きで働いていると、買い物に行く時間も限られてきます。特に遅くまで働いている家庭の場合、食材はもちろん日用品の買い出しも手こずります。

そのため家政婦は依頼主の代わりに買い物に行く業務も担います。

 

話し相手

高齢社宅の場合、人に会う機会が少ないため「話し相手になってほしい」と依頼するケースが増えています。

話し相手のついでに掃除をしてもらったり、料理の作り置きをしてもらったりと「誰かと話したい」高齢者が家政婦サービスを依頼することも少なくありません。

 

 

家政婦の給料事情

家政婦の具体的な仕事内容が分かったところで、次は気になる家政婦の給料について解説します。

家政婦への給料体系は、家事代行サービスの企業に登録し、働いた分だけ時給制で支払われるという体系が多くみられます。詳しく見ていきましょう。

働いた分が給料に反映される

登録制の家政婦の場合、働いた時間分時給換算で給料が支払われます。

家政婦の時給相場は1,200円前後と他のパートよりは高めの金額設定です。

しかし多岐にわたる作業内容やコミュニケーション能力の必要性から、時給1,200円は妥当と言えます。

リピーターからの指名や評判によって時給が上がることもあり、やりがいも見つけやすくなります。

 

住み込みの方が高収入の傾向あり

「1日●時間」と短時間で働く家政婦の他に、住み込みで働く方法もあります。

住み込みの場合、相場は月額30万円~となっています。夜間の業務や早朝の業務が発生することから高収入である傾向があります。

 

 

「家政婦」になるためには?

家政婦の仕事内容は給料事情について解説したことで、仕事へのイメージがだんだん膨らんできたのではないでしょうか?

次に当項目では家政婦になるために必要なポイントを2つご紹介します。

必要なスキルや登録方法を押さえて働く一歩を踏み出しましょう。

 

家事のスキルが必須

家政婦は「家事代行業務」のため、家事スキルは必須です。

洗濯掃除の基本的スキルはもちろん、人に出しても恥ずかしくないレベルの調理技術も求められます。

最近では「調理スキルの高さ」を売りにした家政婦も多く存在しています。

家政婦として働くとき、調理技術があることは歓迎されることが多くなっています。

 

家政婦紹介所に登録する

家政婦として働くためには紹介所や家政婦派遣サービスへの登録が欠かせません。

家事代行サービスや家政婦登録所等の登録サイトから登録を済ませ、仕事を紹介してもらえます。

最初は登録所からの紹介でも、依頼者に気に入ってもらえば専属で直接契約を結ぶことも可能です。

しかし自力で家政婦になることは困難なため、まずは登録からスタートしましょう。

 

 

「家政婦」が持っていると役立つ資格一覧

家政婦になるために必要な手順を知って、より働くイメージが湧いてきたかと思います。

最後に、家政婦が持っていると良い資格をご紹介します。

資格を持っていることで自信にもなりますし、なにより依頼者からの信頼もアップします。

働きながら取ることが可能な資格も多いため、ぜひスキルアップの一環でチャレンジしてみましょう。

 

整理収納アドバイザー

ハウスキーピング協会主催の民間資格「整理収納アドバイザー」は2級と1級があり働きながら資格取得を目指せます。

散らかりにくく片付けやすい方法を学ぶことで片付けのスペシャリストを目指せます。

家政婦には欠かせない片付けテクニックを理論的に学ぶことが可能です。

 

整理収納清掃(3S)コーディネーター

整理収納だけでなく「清掃」のノウハウまで学べる資格で、こちらも快適な住環境作りに欠かせない知識を得ることができます。

清掃のノウハウは家政婦にとって必要不可欠な要素のため、ぜひ取得すると良いでしょう。

 

ハウスクリーニングアドバイザー

ハウスクリーニングアドバイザーは、清掃についての上級知識を身に着け、プロとして人に清掃のアドバイスができる資格です。

清掃方法はもちろん、活用する道具や洗剤の正しい使い方についても学べるため「ワンランク上の家政婦」を目指せます。

 

クリーニングインストラクター

クリーニングインストラクターは清掃について幅広い知識を得ることで、講師として活動可能な資格です。

汚れごとの対処法について詳しく学べるため、家政婦として家事を担いながら美しい住居づくりの知識を依頼者に授けることができます。

栄養士(管理栄養士)

業務内容に調理がある場合、栄養士の資格を保有していると依頼者から信頼を得やすくなります。

特に小さなお子様がいる家庭や高齢者のいる家庭の場合、食事に関する悩みにも応えることができるため、依頼者は心強さを感じます。

 

調理師

栄養士と関連して持っておきたい資格の1つが調理師です。

調理師の資格を持っていると、食材の取り扱いや調理方法に説得力が増すため、依頼者は安心して食事を依頼することができるでしょう。

 

ベビーシッター

小さなお子様がいる家庭の場合、ベビーシッターの資格や保育士の資格を保有していると安心して子供の相手を任せてもらえます。

家事代行を依頼する家庭は子育て世代が増加しており、子供と関わる機会も多くなります。

家事だけでなく、子供関連の資格は家政婦として働く際の心強い武器になります。

 

まとめ

当記事では家政婦を目指す方に向けて仕事内容と給料事情をご紹介しました。

家政婦の基本的な仕事内容や、働くまでの道筋をご紹介したことで自分に適した仕事か?を見極めることができたかと思います。

既に持っている資格が家政婦の仕事に適していたり、家事が得意であったり、「人の支えになりたい」と感じる方は家政婦に適しています。

ぜひお仕事にトライしてみましょう。

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