【求人情報あり】法律事務所で働くには!どんな仕事内容・事務も大変ってホント?
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オフィスワーク
何か専門性のある仕事をやってみたい方や、大学で法律関係について勉強していた方にとって、法律事務所で働くことは1つの選択肢になります。
法律事務所で働く上で、「パートや事務員を募集しているのかな?」「どんな仕事をするんだろう…?」といろいろ気になることが出てくるのではないでしょうか。
今回は、法律事務所のお仕事について以下の3点を中心にご紹介していきます。
・法律事務所の仕事内容は?
・法律事務所の仕事のやりがいと大変なことは?
・法律事務所で働くには?
法律事務所で働くことを検討している方は参考にしてみてください。
もくじ
法律事務所のお仕事内容
法律事務所で事務として働く場合、仕事内容は大きく以下の2つに分けられます。
・法律事務(パラリーガル)
・秘書事務
それぞれどのような業務内容になっているのかみていきましょう。
法律事務(パラリーガル)
法律事務(パラリーガル)の主な役割は、弁護士の監督の元で書類を作成したり、資料の準備、裁判所への外出など弁護士の補佐的な業務です。
具体的には、
・依頼内容について事前のヒアリング
・戸籍謄本や住民票など公的書類の取り寄せ
・内容証明書など書類の作成や送付
・依頼を受けた案件について類似している案件や関連する法律、判例の事例を集める
・契約書や裁判所に提出する書類の下書きや草案の作成
などの業務があります。
秘書業務
秘書事務の主な役割は、弁護士のスケジュール管理、来客対応などです。事務所の規模によっては、業務を複数人で担当分けして取り組むところもあれば、一人で業務全般を担当するケースもあります。
業務内容を細かくみていくと、
・弁護士のスケジュール管理
・出張や手土産の手配
・会議資料の作成
・来客、電話・メール対応
・書類のコピーやファイリング
など、事務所内の庶務業務を担っていきます。
法律事務所で働くメリット・デメリット
次に法律事務所で働くことのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
法律事務所で働きたいと考えている方は、実情を少しでも理解しておくと実際に現場に出た後でも役立つのではないでしょうか。
法律事務所で働く2つのメリット
法律事務所で働くメリットは主に以下の2つです。
・結婚や出産をしても働き続けることができる
・キャリアアップを狙いやすい
法律事務所での仕事は、非常に専門性が高い業務です。パラリーガルや秘書業務をしていると豊富な法律知識と仕事上で必要なスキルが身に付きます。身についた専門性があれば、ライフイベントで一度退職したとしても別の法律事務所で生かすことができます。
一度法律事務所で働いた経験は別の法律事務所に採用してもらうためのアピールポイントになります。
またパラリーガルと秘書業務は、業務を進めていく中で、専門性の高い法律知識を得ることができます。専門性を伸ばしていけば、大手の法律事務所や外資系の事務所への転職も可能です。学習意欲が高ければ高いほど、キャリアアップを狙えるチャンスが増えます。
法律事務所で働くデメリット
法律事務所で働く上でのデメリットは、
・仕事量が多く高い集中力と効率よく仕事を進められるスキルが必要
という点です。
法律事務所では、法律に関連する幅広い業務をいくつもこなさなければなりません。
1つの仕事だけに集中することよりも、複数の案件に関する事務仕事を同時に進めていくkとが求められます。毎日雑多な情報に囲まれ、どれも細かい業務なので高い集中力が必要です。
効率的に業務を進められないと、与えられた仕事が終わらずにたまってしまう一方で、苦痛を感じてしまうこともあるでしょう。手際よく仕事を進めるためには、常に法律について学び続けなければいけないので、働き始めて法律に慣れるまでは根気強さが必要になります。
法律事務所で働くために必要な資格や知識は?
法律事務所の規模によっては、パラリーガルと秘書の業務を区別していないこともあります。どちらとして働く場合でも、法律事務所で働くとなると何かしらの資格が必要なのではないかと考える人は多いでしょう。
本項では、法律事務所で働くために必要な資格や知識について解説いたします。
原則として特別な資格は必要ない
結論から述べると、法律事務所でパラリーガルや秘書として働くために、国家資格や特別な資格は必須ではありません。
ただし、法律事務所ごとに求められるスキルや資格は異なるため、事前に募集要項をよく確認することが大切です。
資格が必須ではないとはいえ、パラリーガルの仕事は専門性の高い知識をもつ方が有利といえるでしょう。
法律事務所を訪れる依頼主には幅広い背景を持つ人が多いため、さまざまなタイプの依頼主に対応できる柔軟なコミュニケーション能力を持つ人は高く評価されます。
面接時のアピールに有効な資格もある
弁護士業務をサポートする仕事は、その性質上さまざまな法律知識を持つ人が優遇されることは間違いありません。ビジネスマナーやコミュニケーション能力も求められます。
資格が必要ないとはいえ、法律に関する知識やITスキルがまったくない未経験者では、就職先を見つけることは難しいかもしれません。
ExcelやWordなどのオフィスソフトを扱える人や、法律関係のデータベースを扱うスキルを持つ人は面接で有利になるでしょう。事務所によっては、英語力の有無も重要視される場合があります。
正確な文書作成能力やスケジュール調整能力もあれば、仕事の幅を広げることにもつながるでしょう。
自分なりに強みを身につけて面接を有利に運びたい場合は、「日本リーガルアシスタント協会」や「日本弁護士連合会」が実施する試験を受けるのがおすすめです。
秘書検定や簿記・会計の資格を取得しておくと知識や経験の裏付けとなります。
法律事務所で働くことに向いている人はどんな人?
法律事務所で働く人というと、なんとなく真面目な人が向いているように思えます。確かに真面目で責任感が強い人の方が、重要な顧客情報や契約書を扱う法律業務には向いていそうです。
本項ではどんな人が法律事務所で働くことに向いているのかについて、さらに詳しく解説していきます。
慎重で正確な仕事が得意な人
法律文書や契約書などに関する、ミスの許されない作業が多いため、細かい作業を慎重かつ正確にできる人に向いている仕事といえます。顧客の重要情報を管理する業務では、責任感を持って仕事に取り組む真面目さも必要です。
ただし、慎重で真面目なだけでは不十分な場合もあります。日々の業務が多忙であったり、緊急の依頼に柔軟に対応する必要があったりと、何かとストレスのかかる仕事であるからです。
慎重に仕事をこなしながらも上手にストレスと向き合える、ストレス耐性の高い方には非常に向いている仕事といえるでしょう。
マナーを身につけ、他人の気持ちを汲める人
さまざまな人が訪れる法律事務所では、一般的なマナーを身につけていることが特に重要です。依頼主と直接面会することもあるため、ラフなスタイルよりも礼儀正しく信頼できそうな人の方が向いています。
依頼の内容によっては、依頼主が感情的になっていたり落ち込んでいる場合もあります。人の気持ちや雰囲気に敏感で、その場の雰囲気を汲み取れる人の方が向いているでしょう。
法律事務所を訪れる人の中には悪徳な業者などもいます。そのような人物と接するときには毅然とした態度で応じることも必要です。相手によって適切な態度を使い分けられる、柔軟な人にも向いている仕事といえます。
法律事務所で働く人の1日はどんな感じ?
法律事務所で働く人の1日
法律事務所では、法律事務として働く場合と秘書業務に携わる場合で、1日のスケジュールが異なっています。
パラリーガルは専門性の高い職種で、法律知識が必要な仕事を割り振られます。弁護士秘書は、法律事務所の担当弁護士の仕事が、滞りなくスムーズに進められるようにサポートするためのアシスタントのような立場です。
ここでは、パラリーガルと弁護士秘書の1日のスケジュールを詳しく解説します。
法律事務(パラリーガル)の1日
法律事務(パラリーガル)は弁護士の指示と監督に従って、法律事務業務の補佐をするのが主な仕事です。
専門性の高い法律知識に関わる業務が1日のスケジュールの大半を占めます。業務は以下のような流れで進んでいきます。
①クライアントへの事前聞き取り業務
②クライアントが弁護士に相談しているときや打ち合わせ時に同席
③調査
④裁判書類や契約書、遺言書などの文書作成
⑤裁判所への訪問
⑥その他手続き
各項目について、以下にて詳しく解説していきます。
①クライアントへの事前聞き取り業務
弁護士は多忙なことが多いので、クライアントから事前に氏名や住所、家族構成や相談したい内容を聞いておきます。
そして、クライアントが弁護士に相談するときにスムーズに進められるように簡潔にまとめておくのです。
②クライアントが弁護士に相談しているときや打ち合わせ時に同席
弁護士相談が行われている際や打ち合わせしている際の内容を記録し、詳細がわかりやすいようにまとめます。
③調査
弁護士が仕事を進めるためには、過去の判例や関連する法律と文献が必要です。
弁護士が実際の業務を円滑に進められるように、パラリーガルがデータを調査しておきます。
④裁判書類や契約書、遺言書などの文書作成
パラリーガルは、訴状や準備書面、証拠申出書、意見陳述書など裁判で必要となる書類の作成や下書きに携わることもあります。
また、クライアントとの各種契約書や遺言書、法人の倒産案件書類の作成も任されるのです。
非常に高い専門性が必要な上に、いくつかの案件の調査や書類作成を同時並行で行うため、集中力と忍耐力で丁寧に業務をこなす必要があります。
⑤裁判所への訪問
弁護士に同行し、弁論準備や裁判続きの補佐をしたり傍聴席で記録を取ったりすることもあります。
⑥その他手続き
会社の登記手続きや自己破産などの手続きも行います。借金の債務相談では、業者との交渉や契約書作成の補佐をすることもあるなど、多くの業務に携わるのです。
弁護士秘書の1日
弁護士秘書は、弁護士のサポートやアシスタント業務が1日のスケジュールに組み込まれます。業務には以下のようなものがあります。
①郵便物やFAXなどの書類管理
②弁護士のスケジュール調整と管理
③メールや電話の対応
④来客の対応
⑤簡単な書類作成
⑥その他雑務
以下にて詳しく解説していきます。
①郵便物やFAXなどの書類管理
弁護士事務所に届く郵便物や書類の振り分け及び管理を行います。
②弁護士のスケジュール調整と管理
弁護士の会議や打ち合わせ、クライアントの訪問や出張などのスケジュールを調整し、スムーズに業務を遂行できるように管理します。
出張の場合は、宿泊場所の確保や交通手段の手配まで行うのです。
③メールや電話の対応
弁護士事務所に届くメールや電話の対応をします。秘書に任された範囲の返信や回答をします。
④来客の対応
弁護士事務所を訪問した相談者やクライアントのお出迎えや案内、お茶出しからお見送りまで行います。
⑤簡単な書類作成
法律知識があまり必要ではない案内状や報告書など、簡単な書類の作成をします。
⑥その他雑務
書類のコピーや管理、事務所清掃や消耗品の管理と発注などの雑務も担うことがあります。
法律事務所で働くことのやりがいや大変なこととは?
ここからは、法律事務のお仕事をされている、主婦の生の声(体験談)をご紹介します。
法律事務所のお仕事のやりがいは?
法律事務所で働く上でのやりがいについては、以下のようなものが挙げられます。
・法律知識、英語、パソコン技術など、様々なことが身につくので働いていて楽しい
・困っている人たちのお手伝いなので、とてもやりがいがある
・専門性が高いので、同業へ転職しやすいし、続けることも可能
・様々な資格を積極的に取らせてくれる
法律事務所のお仕事で大変なことは?
法律事務所で働く上で大変なことについては、以下のようなものが挙げられます。
・専門的なことが多い割に、親切に教えてくれる人がいないので大変
・間違いが許されないのでいつも緊張している
・弁護士との相性が合わなくて苦労している
法律事務所の業務は事務所によって扱っている案件や仕事内容も異なっています。自分に合わないなと思ったら、専門性を生かして別の法律事務所に移ることを考えてみるのも1つの方法です。
また、働き方も正社員、派遣社員、パート、アルバイトと様々あります。自分のキャリアビジョンに合わせて選択することができ、働きやすさを見つけることができるでしょう。
しゅふJOBでは、エリア別に様々な職種のお仕事を掲載しています。「自分に合う仕事を見つけられるか不安だな…」と考えている方は是非ご覧ください。
法律事務所のお仕事で働くには?
法律事務所で働くための方法は以下のようなものがあります。
1.転職エージェントで紹介してもらう
2.ハローワークで探す
3.求人を直接探して応募する
4.一般求人サイトを活用する
以下にて詳しく解説いたします。
1.転職エージェントから紹介してもらう
法律の専門知識や経験があるのなら、転職エージェントに登録し、紹介してもらうのが最も効率的です。
転職エージェントは、これまでの職歴や専門知識を加味して職場を紹介してくれるので、希望に合った職場に巡り合う可能性が高くなります。
2.ハローワークで探す
未経験者で特に資格もない場合は、ハローワークで探してみる手もあります。
ハローワークの場合はほとんど面接まで進めるためそこで自分の熱意や想いを伝えると採用になる可能性も高まります。
3.法律事務所のホームページで求人を探して直接応募
大手の法律事務所を目指しているのであれば、法律事務所に直接応募するというケースもあります。
また、東京弁護士会などでは様々な法律事務所の求人情報を掲載しています。
4.一般求人サイトを活用する
タウンワークやアルバイト情報サイトなど、WEBで検索をして見つけるということも可能です。
主婦パートの場合「しゅふJOB」など主婦・ママを募集したい事務所が求人を掲載しているサイトを活用するのもおすすめです。
時短勤務ができたり、週の勤務日数を短くできたり、子育て中の主婦に理解がある事務所である可能性が高くなります。
より自分が働きやすく、長く仕事を続けやすい職場を見つけやすくなりますよ。
しゅふJOBでは、今回の記事でご紹介した法律事務所でのお仕事も掲載されておりますので、興味を持った方は是非参考にしてみてください。
法律事務の場合、資格や知識は必須ではありませんが、英語・秘書検定・簿記などを持っていると優遇されることも多いようです。
また、裁判所や市役所、ハローワークなど必要な手続きのために外回りをすることもあるため運転免許を持っていることも評価されることがあります。
事務所の業務傾向によっては、個人情報保護士や社労士、カウンセラー資格が重宝されることもあります。
事務所の規模、専門性なども併せてチェックしておきましょう。
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つぶしが効きにくい事務職、法律事務
一口に「事務職」と区分しても「つぶしが効く事務」と「効かない事務」があります。
一般的に「つぶしが効く」といわれている事務職は、企業活動に不可欠な分野に関わるものです。
たとえば、
・営業事務のような営業アシスタントや庶務
・人事や経理、法務など管理部門を含む、社内の各種書類のファイリングや作成などをやる事務
などは、つぶしが効く事務職といえます。
逆に、つぶしが効きにくいものとして、法律事務の他に以下のようなものが挙げられます。
・銀行や生命保険などの金融事務
・税理士や弁護士などの士業の事務
・公務員
業務のスペシャリティが高く業界・業種が問われる仕事の場合、同業他社であれば知識や経験が重宝され採用されやすくなりますが、他業種への転職は難しいとされています。
ただし、事務職としてミスが許されない経験をしていることが多いため、応募する業務によってはアピールに繋がることもあります。
事務職がキャリアアップしていくには、どのようにしたらよいのか迷った場合、こちらも読んでみてください。
まとめ
法律事務は未経験でも、パートでも可能ですし、スキルアップも望める仕事です。
様々なスキルが求められますので、ずっと法律事務の仕事をしていくことも可能ですし、法律事務の経験を生かしてほかの仕事に就くということも考えられます。
ご自身のキャリアアップの方法の一つとして、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
しゅふJOBナビ編集部