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今の仕事についたきっかけは?〜紹介転職の実態〜

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仕事の探し方

パートであれ正社員であれ、就職活動は大変なもの。
スムーズに職につけるに越したことはありません。
そこで今回は「今の仕事についたきっかけは?〜紹介転職の実態〜」をテーマに

・最近増えている!? 紹介転職とは

・紹介転職のメリット・デメリット

・紹介転職でうまくいく人・いかない人

をご紹介します。

最近増えている!? 紹介転職とは

転職を経験したことのある人、もしくは家族が転職を経験している人は、思い出してみてください。

いざ仕事を辞めるとなったとき、「良かったらウチに来ないか」と、誘われたことはありませんか?

もしくは家族が「〇〇さんの会社に誘われている」などと話していたことはありませんか?

このように、求人サイト等を使い広く公募するのではなく、知人のツテで採用することを「紹介転職」といいます。
最近はSNSの広がりも相まって、紹介転職が急増しているようです。

それでは、実際のところ紹介転職を経験している人はどのくらいいるのでしょうか?

厚労省が平成27年に発表した「転職者実態調査」によれば、今の仕事に就いたきっかけについて調査(100件)をしたところ、以下のような結果が出ています。

ハローワークなどの公共機関…41.4件

知人・縁故の紹介…27.7件

転職情報誌・HPなどの求人情報…24.2件

民間の紹介機関(エージェントなど)…18.8件

企業のHPに直接応募…13.6件

紹介転職に該当する「知人・縁故関係」は堂々の第2位です。
転職情報誌や転職エージェントによる転職よりも多いことに驚かされます。
世間ではけっこう紹介転職が行われているようですね。

紹介転職のメリット・デメリット

紹介転職には以下のようなタイプがあります。

・知人紹介型-取引先の友人や知人などが紹介してくれる場合。

・SNS型-日ごろやりとりしている相手が退職を聞きつけ声をかけてくれたりする。

・人脈辿り型-知人のさらに紹介で転職するケース。会社都合でやむなく転職するとき企業が後押ししてくれる場合もある。

他にもありますが、だいたいこの3パターンがきっかけとなり、紹介転職に踏み切る人が多いようです。

では、メリット、デメリットはどうなっているのでしょうか?

メリット
環境や雰囲気について前もって聞くことができる
知人の紹介なので安心感がある

デメリット
雇用条件を聞きだしにくい
紹介者に気をつかってしまい退職などが自由にできない

会社の雰囲気に慣れやすい、人間関係の構築が楽というメリットはありますが、反面、雇用条件の調整などの話がしにくいというデメリットもあるようです。

もう入社前提で話が進んでいるので、雇用側も「後から相談しよう」と、思っている場合も多く、曖昧なまま就職してしまうこともあるようです。
また、在職している間はずっと紹介者に気を使ってしまうというストレスもあるそうです。

紹介転職でうまくいく人・いかない人

メリット・デメリットはそれぞれあるようですが、それでも紹介転職は魅力的です。
ツテがあればぜひ利用したい!と、感じている人も少なくないのではないでしょうか?

それでは紹介転職でうまくいく人・いかない人の特徴と、うまくいかせるためのコツをご紹介しましょう。
紹介転職でうまく行く人と行かない人の差は次のような傾向があるようです。

・ふつうに転職するのと同じく仕事にやりがいとビジョンを持って入社できる
→ 

・なんとなく、今の仕事が嫌なので違う会社に行きたい
→ ×

いくら安心できる人からの紹介だからといって、明確なビジョンもやりたいこともなく、ただただ今の仕事から逃げたい、と思っているだけの転職はオススメしません。
自分の意志での転職でなければ、仕事がうまくいかなくなったときに、
「こんな仕事につかなければよかった」
「あんな人に紹介してもらわなければよかった」
など、筋違いな恨みが発生しかねません。その結果、紹介してくれた知人やその周囲の人との関係もギクシャクしかねません。これまで培った人脈をつぶしてしまうような結果だけは避けたい…。

紹介転職でうまくいくコツは、自主性をもって転職すること。自分で考えるプラス要素を必ず持つことです。

魅了的な紹介転職ですが、人に誘ってもらった分、気を遣わなければならないこともあります。
せっかくの紹介転職をデメリットとしないためには、自分自身で決めた転職だという意識をきちんと持つこと。そうでないと、甘えや優越感など仕事をする上ではマイナスとなる要素が生まれてしまいかねません。
通常の求人で入社した人と同じ立場、もしくはそれ以下の立場だと思うくらいの謙虚さも大切かもしれません。
紹介してくださった方に、紹介してよかったと言われるような働き方をしたいものですね。

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