今回のお話
息子を守りたい。そして、自分の自由を取り戻したい。 夫の態度に限界を感じた専業主婦・みわこが選んだのは「働く」という道だった。 社会とつながる喜びでみわこの世界は充実する一方、 夫・たつやは自分より年下の新しい上司・吉野課長の存在に、心をざわつかせていた。 家庭も大切にしながら働く“ニュータイプ”な男性像に苛立ちをつのらせ、たつやのプライドは崩れていく。 「妻も子供も、俺がいないと生きていけないはずなのに」 現実は思うように進まず、弱音を吐くこともできない。 追い詰められた夫の行動は、家族の運命を大きく変えていく――。
前回のお話
専業主婦のみわこは、夫・たつやと息子との3人暮らし。大手企業に勤める超エリート“自慢の夫”との生活は、気づけば、息苦しさで満ちていた。「誰のおかげで暮らせてるんだ」「だからお前はダメなんだ」言葉の刃に傷つきながらも「生活費をもらっている以上、逆らえない」と自分を抑え込む毎日。積み重なった痛みがついに限界を超えた日、みわこは静かに決意を固めるーー。



















