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しゅふJOB しゅふJOBナビ 漫画コラム “生きづまる”私たち 第7話 みわこの限界(後編)|『”生きづまる”私たち』

第7話 みわこの限界(後編)|『”生きづまる”私たち』

今回のお話

息子を守りたい。そして、自分の自由を取り戻したい。 夫の態度に限界を感じた専業主婦・みわこが選んだのは「働く」という道だった。 社会とつながる喜びでみわこの世界は充実する一方、 夫・たつやは自分より年下の新しい上司・吉野課長の存在に、心をざわつかせていた。 家庭も大切にしながら働く“ニュータイプ”な男性像に苛立ちをつのらせ、たつやのプライドは崩れていく。 「妻も子供も、俺がいないと生きていけないはずなのに」 現実は思うように進まず、弱音を吐くこともできない。 追い詰められた夫の行動は、家族の運命を大きく変えていく――。

前回のお話

専業主婦のみわこは、夫・たつやと息子との3人暮らし。大手企業に勤める超エリート“自慢の夫”との生活は、気づけば、息苦しさで満ちていた。「誰のおかげで暮らせてるんだ」「だからお前はダメなんだ」言葉の刃に傷つきながらも「生活費をもらっている以上、逆らえない」と自分を抑え込む毎日。積み重なった痛みがついに限界を超えた日、みわこは静かに決意を固めるーー。

前回のお話

編集後記

「母さんを大事にしない父さんが嫌いだったのに、
いつの間にか父さんのコピーになっていた」ーーー

「家事は妻、仕事は夫」という固定観念は、
育った家庭の記憶とともに心に根を下ろし、
気づけば、自分も同じ行動を繰り返してしまう。
あんな大人にはなりたくないと嫌っていたはずの行動さえ、
無意識のうちに繰り返してしまうことがあります。

令和の”ニュータイプ”夫婦像に価値観をアップデートすることは
決して簡単ではありません。

一方で、みわこが見つけた“働く喜び”。
お給料だけではなく、社会とのつながりを感じられること。
誰かに必要とされる場所がある、という実感は、
何にも代えがたい力となり、自分自身を支えてくれます。

家の中にいると見えない景色がある。
外に出て働くと気づけない瞬間もある。

完璧な親も、完璧な夫婦もいない。
すれ違いながらも「時代に合わせて変わっていくこと」が大切なのかもしれません。

***

みわこが「働いて経済力をつけ、自分の力で逃げ出そう」と決意したことで、
みわことたつやは「変わっていくこと」ことができました。

しかし現実には、同じようにモラハラやDVに苦しみながらも、
なかなか抜け出せずにいる家庭が少なくありません。

日本では、既婚経験のある人の約4人に1人(25.1%)が
配偶者からの暴力を経験していると言われています。
被害を受けた人のうち44.2%が、どこ(だれ)にも相談していない
というデータもあります。
配偶者暴力 | 内閣府男女共同参画局

モラハラは、決して許されるべき行為ではありません。
もしあなたが同じような苦しみを抱えているなら――
一人で抱え込まないで、声を上げてください。

必ず支えてくれる人や窓口があります。
あなたは一人ではありません。

内閣府 | DV相談プラス DVのお悩みひとりで抱えていませんか

#いま令和 家庭内だけ まだ昭和?
#完璧な夫婦はいないけど
#モラハラ、ダメ絶対
#お給料だけじゃない、働くよろこび
#経済的自立が自由のドア開く

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作者プロフィール

にゃほこ

にゃほこ

作者プロフィール

にゃほこ

1979年生まれ/北海道在住/4人の息子の母
2015年に書籍のイラストを担当し、それを機に本格的にイラストレーターとして活動。
コミカルで可愛いタッチのイラストが得意。
趣味は、手芸、読書、耳掃除、アニメを観ること。

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