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いよいよ増税!消費税10%で働く主婦の購買意識・行動はどう変わる?「必要な吟味をする」81.2%

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しゅふJOB総研

フリーランス節税

ついに10月がやってきました…!消費税が10%に上がります。

消費税が5%から8%に変わったのも最近のように感じますが、前回消費税が上がったのは2014年。5年前の話なんですね…

2014年の増税時は、多くの人が消費税前に駆け込み購入をしているとニュースもにぎわいました。

今回の増税は、購買意識・行動に影響が出ているのでしょうか?

しゅふJOB総研のアンケートデータをまじえ、主婦のコメントをご紹介していきます!

消費税増税後、 購買意識・行動は「変わる」50.7%

「2019年10月から、消費税が10%に上がります。増税後、あなたの購買意識・行動は変わると思いますか?」という問いに対し、50.7%の人が変わる、と回答しました

2014年と比較してみると、2019年の今回のアンケートで約50%の人が購買意識・行動が変わると回答していますが、2014年のアンケートでは71.9%の人が購買意識・行動が変わると回答しています。

購買意識・行動の変化「本当に必要なものかをより吟味する」81.2%

先述の質問に対して、「購買意識・行動が変わる」と答えた方に「どのような変化がありそうですか?」と質問をしたところ、81.2%の人が「本当に必要なものかをより吟味する」と回答しました。

次いで、「より安く購入するために念入りに比較する」が57.5%、「なるべく購入を我慢するようにする」が57.1%となりました。

こちらも、2014年の増税時と比較してみましょう。

回答が多かった順は2019年・2014年ともに変わらず、

「本当に必要なものかをより吟味する」が2019年81.2%、2014年は87.8%

「より安く購入するために念入りに比較する」が2019年57.5%、2014年は70.4%

「なるべく購入を我慢するようになる」が2019年57.1%、2014年は60.0%

でした。

大きく差があった回答としては、2014年には40.9%の人が回答し、5番目に回答数が多かった「購入するために商品評価や口コミ情報を調べる」が、2019年は23.4%と回答比率が低くなっています。

この5年間で、「今よりものを大切にしようとする」「中古品を活用しようとする」傾向が高くなったともいえそうです。

消費税増税は「就業意欲に影響はない」57.0%

「消費税増税は、あなたの就業意欲に影響を与えますか」という質問に対して、57.0%の過半数が就業意欲に影響はないと回答しました。

次に回答数が多かったのは、「やや就業欲が上がる」で21.2%です。

増税後に購買意識・行動が変わる/変わらないと回答した人の変化別比率を見てみましょう。

増税後に購買意識・行動が変わると回答した人について、変わらない・わからないと回答した人に比べて「就業意欲が上がる」「やや就業意欲が上がる」と回答した率が高くなっています。

逆に、増税後に購買意識・行動が変わらない、と回答した人について、購買意識・行動が変わる・わからないと回答した人に比べて「就業意欲に影響はない」と回答した率が高くなっています。

 

みんなはどう思ってる?コメントを紹介!

上記のアンケートで、フリー欄にコメントが寄せられました。

賛成・反対の方は、どのような意見をもっているのでしょうか?

◇フリーコメントより(年代:就業形態)

 

消費税増税後の就業意欲について、 「就業意欲が上がる」「やや就業意欲が上がる」と回答した人

・足らない分をかせがなきゃー!(50代:パート/アルバイト)

・少しでも経済的な余裕が欲しいから(50代:今は働いていない)

・増税で主人だけでなく私自身も働きに出ないと生活費が回るのかと心配です(30代:今は働いていない)

・より貯蓄を、 増やしたいのであれば雇用形態を変えるなどしなければならない(30代:パート/アルバイト)

・5%から8%になった時に生活が苦しくなったので(40代:パート/アルバイト)

・意欲と言うか、 働くしかない状況(30代:パート/アルバイト)

・家計への負担が大きくなるので働く意欲が出る(60代:今は働いていない)

・扶養枠では生活できない事がわかったので(40代:パート/アルバイト)

・主人の給与が増えない為、 主婦が外に出て働いて稼ぐしか方法がありません!(50代:パート/アルバイト)

・就業意欲が上がるというよりは、 残業したくなると思う(50代:派遣社員)

消費税増税後の就業意欲について、 「就業意欲が下がる」「やや就業意欲が下がる」と回答した人

・頑張って働いても支出が増えるばかり(50代:派遣社員)

・収入が値上がりに付いていけず、 業務意欲が上がらない(60代:パート/アルバイト)

・自分に還元されている実感がないのに、 税金だけ多く払うのが馬鹿らしい(40代:契約社員)

・意欲では無く、 仕方なく収入をアップさせないと生活出来ない(50代:パート/アルバイト)

・いくら働いても税金が高くて嫌になる(50代:派遣社員)

・やってられないという投げやりな気持ちになるから(50代:パート/アルバイト)

・給料が上がらないのに物価が上がるので、 働く意欲は下がります(40代:契約社員)

・働いた分が消費税で消えるので(40代:今は働いていない)

・働いても働いても楽にならないなぁと実感するから(40代:派遣社員)

・税金が増えても給料は上がらない(50代:今は働いていない)

 

消費税増税後の就業意欲について、 「就業意欲に影響はない」と回答した人の理由

・消費税が上がることは、 個人的には賛成なので。 平等な感じがするので、 さらに上がっても納得出来る(40代:パート/アルバイト)

・消費税が増えようが減ろうが、 仕事はする(40代:公務員/団体職員)

・たった2%の税率上昇。 何円単位で購買意欲が変わるとは思えない(40代:今は働いていない)

・扶養内で仕事をしているため(30代:パート/アルバイト)

・前回の消費税増加でも変化はなかった(50代:今は働いていない)

・ひとつひとつの購入そのものをより大切にすればいいと思うから(40代:今は働いていない)

・増税の負担感より、 無償化の方がメリットが大きいのであまり気にしていない(30代:パート/アルバイト)

・2%の増税よりも、 子供の成長に伴う出費増が、 働く動機になる(40代:パート/アルバイト)

・娯楽は控えるかもしれないけど、 必要なものは買うし、 就業とはまた別問題(40代:派遣社員)

・消費税と就業意欲は別問題だから(40代:パート/アルバイト)

プロはどう見る?川上氏のコメント

ここで、しゅふJOB総研(※末尾) 所長の、川上 敬太郎氏のコメントをご紹介します。

 

■川上 敬太郎氏のコメント■

消費税率が2019年10月から5年ぶりに引き上げられます。 仕事と家庭の両立を希望する“働く主婦”層に、 増税後、 購買意識・行動は変わるか尋ねたところ「変わる」と回答した人が過半数となりました。 やはり消費税の増税は大きな影響があるようです。 しかしながら、 前回消費税増税が行われた2014年時の調査と比較すると、 「変わる」と回答した人の比率は約20ポイント減少しています。 5%から8%に上がった時のインパクトの方が、 より大きかった ということかもしれません。

続いて、 消費税増税で購買意識・行動が「変わる」と回答した人に対して、 どのような変化がありそうかを尋ねたところ、 8割以上が「本当に必要なものかをより吟味する」と答えました。 一方、 「なるべく購入を我慢するようになる」との回答は5割強。 我慢するよりも慎重に吟味して賢く消費しようとする傾向 が見て取れます。 この傾向も5年前の調査時と同じです。 2014年調査と比較すると、 全体的に今回の方がやや低めではあるものの、 傾向としてはかなりよく似た結果となっています。 一点、 「より間違いないものを購入するために商品評価や口コミ情報を調べる」という項目については、 大きく17ポイント以上も下がりました。 5年前よりも口コミ情報がより身近な存在になっているため、 消費増税による意識・行動の変化対象と見なされなくなったということかもしれません。 一方で口コミの信ぴょう性に差があることを踏まえ、 口コミを参考にはしつつも鵜呑みにはせず、 最終的には自分の目でしっかり見極めようとする姿勢の表れである可能性もあります。

消費増税と就業意欲の関係については、 「就業意欲に影響はない」という声が過半数となりました。 就業意欲が上がるか下がるかという観点では、 上がると答えた人の方が多くなっているものの、 就業意欲が上がるというよりは収入を上げざるを得ない、 という声も見られました。 働く主婦層にとって消費増税の影響は、 働き手としてよりも消費者としてより強く認識されているようです。

<参考>2014年 消費増税時調査結果 : https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-2497/

まとめ

1989年には消費税3%、1997年には5%、と少しずつ消費税が増えていました。2014年の消費税5%から8%への引き上げは7年ぶり、3%の引き上げです。

今回の増税は5年ぶり、2%の引き上げ。このまま上がっていくと、どのようになっていくのでしょうか。

現状では、消費は必要なもの、我慢するというよりは吟味をして賢く購入をしようとする傾向があることがわかりました。

昨今流行している、ヤフオクやメルカリなどフリマアプリの普及からも、欲しいものをできるだけ安く購入し、丁寧に使い、不必要になったら販売しようという様子が見られます。

お金で物を買うだけでなく、物が必要としている人の手から手に渡る機会が増えているようです。

収入がなかなか増えない背景もあり、働いて入りを増やさなければ!と考える人よりも、出ていくお金を減らさねば、と考える人の方が多くなっていることもわかります。

ただし、2020年からは、同一労働同一賃金の制度が始まります。

これは、同じ労働に従事する労働者にはその雇用形態にかかわらず同じ賃金を支給するという考え方。パートで働く主婦も、賃金の変化が予想されています。

今から働き始め、賃金を上げるためにスキルアップやキャリアアップをしておこうという考え方もあります。

今の自分のライフスタイルにあった、収入・支出の理想はどのような形か?イメージを膨らませておきましょう。

 

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<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもとにつくられた研究所です。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
※しゅふJOB総研公式ツイッター⇒https://twitter.com/shufujobsoken
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
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