アンケート調査

主婦1000人に聞くコロナ前後の【就業意欲変化】|「休業中で仕事がなくなった」31.2%

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ナビ調査

 

休業や休校、外出自粛要請が続く中、主婦たちの求職活動にはどのような変化があったのでしょうか。

今回、しゅふJOBナビではアンケートを実施し、就業中の方に「新型コロナウイルス発生前後でお仕事探しに影響があったか」を伺いました。

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新型コロナウイルスの仕事への影響|休業中で仕事がなくなった…31.2%

新型コロナウイルス感染拡大によりお仕事への影響はありましたか?(複数回答)

最も多い回答は「休業中で仕事がない」31.2%でした。次に「シフトを減らされた」27.1%、「変わらない」が17.9%でした。

回答詳細を確認する

休業中で仕事がない…33.1%
シフトを減らされた…27.1%
変わらない/影響はない…17.9%
解雇になった…7.9%
シフトが増えた…2.7%

 

フリーコメント

また、「その他」と回答した方にその理由をフリーコメントで回答頂きました。

◆内定・入社が取り消しになった

・採用されてすぐに自粛期間に入り、緊急事態宣言で自宅待機が延長。最後は電話1本で今新人を雇っている余裕がないと本社から言われた、と内定取消しになった。

・会社自体も仕事が減り、6月末で終了。といわれた

・自宅待機になっていますが、契約期間終了後に解雇になりそう。

・飲食店のキッチンに仕事が決まったが、休業要請により就労見送りになりました。

 

また、「時差出勤になった」「テレワークになった」など仕事はあるが働き方に影響があった、という回答も多く寄せられました。

◆働き方に影響があった

・時差出勤になって帰宅時間が遅くなった。出勤時間が減らされた
・自宅待機と出勤が半々のため、出勤した時の仕事量が増えた。
・テレワークの導入となった
・完全在宅になった

その他には、「業務量が増えた」「仕事を辞めざるをえなかった」という回答が見られました。下記にまとめています。

そのほかの回答詳細を確認する

◆業務量が増えた
・新型コロナウイルスの対策で、仕事量が増えた

・休校関係で休む人が増えたから1人あたりの業務負担も増えて残業をさせられている

・2人体制が1人体制になり、1日おきの交代出勤なので出勤した日の負担が大きくなった。追われる感じが大変。

◆仕事自体が減った
・フリーランスです。取引先の業務が滞り、新規の仕事が入ってこない状況です。

・夫が個人事業主で、自分が専従者なので、夫の仕事が無くなった途端自分も収入が無くなると同時に赤字経営となっている。

◆仕事を辞めざるをえなかった
・子どもの預け先がなく心配で自ら退職した

・主人の会社の都合で自粛することになった

・雇用主がコロナに対する危機感がなく、キャバクラ通いをしたりマスクをしてくれないので退職した

◆良い面もあった
・職場が通常通り勤務できるよう人との間隔をとる他、対策をとってくれた。

・シフトは減ったが給料保障はしてもらっている

・シフトは減ったが、こちらの希望もあり完全に休ませてもらっている。店側も人数減らして営業しているので稼ぎたい人達が出ていて、迷惑にはなっていない様子。

 

現在の仕事への就業意欲は「低くなった」…47%

現在勤めている職場で、長く仕事を続けようという意欲は高まりましたか?あるいは、就業意欲は低下しましたか?(選択式)

「現在の仕事への就業移植は低くなった」と回答した人が47%、「現在の仕事への意識はかわらなかった」と回答した人が34%、「現在の仕事を長く続けようという意識が高まった」と回答した人が18%でした。

 

フリーコメント

フリーコメントで回答頂きました。

特に、コロナ対策について十分な説明を受けている場合や、自身の今後の就業について納得できる説明を受けていて安心感を持っている場合、就業意欲が高まり、現在の仕事を長く続けようという意識が高まっているようです。

対して、コロナ対策についての言及がない・説明が不十分と感じている場合や、自身の今後の就業についての情報がなくただ自宅待機や休業となっている場合、就業中の職場への就労意欲が下がっているように見受けられます。

 

◆現在の職場への就業意欲は低くなった

・自宅待機中です。辞めてくださいとも言われず、「終息したらまた一緒に仕事ができるのを楽しみにしてます。」とメールで言われて、生殺しみたいに感じています。再開は早くても秋以降と思っているので、正直困ります…

・元々システム化されていないアナログな職場で、新型コロナの流行対応で行き当たりばったりでドタバタな雰囲気に疲れを感じる。

・自宅待機が多く、働く意欲が低下している。働き方を変えようと思う。

・現在の仕事は長く続けていたかったが、今回のコロナの影響を大きく受けたことで仕事自体がほぼなくなった。必要のない仕事と言われているようで今後に不安を感じ、就業意欲が減った。会社からは説明不足と感じるが、個人も会社も先が見えず、説明したくともしにくいことも理解している。

・今お世話になっている会社は、出来る範囲で良い対応を心掛けて下さったと思います。公共交通機関の通勤乗車時間を減らしたい、或いは通勤時間帯のラッシュ時を避けた時間に往復したいと思うようになったので、今の職場への就業意欲は下がりました。

・最低限の企業側に必要な体温の計測と記入や手洗いマスクはしているが、従業員を守る意識が低い。レジにビニールカーテンしたのも一昨日、特に手袋の指示なし。席数も減らさない。間隔を示す表示はしているが、密集していても気にしない。自分の身を守るためにも辞めたいと強く感じた。

・早々休業の指示をいただきました。子供も小学生と新中学生なので少なからず不安があり、休業はとてもありがたかったのですが、緊急事態宣言よりもかなり過ぎた6月末までの休業延長依頼と7月からの勤務日縮小は、家計が成り立たないので、とても困っています。

 

◆現在の仕事への意識はかわらなかった

・小売業なので、時短しつつ営業するべきという職場。開けていると感謝してもらえますが、複雑な気持ちもある。

・今仕事がある所は元々長く続けるつもりだったので変わりなかったです。 コロナ対策は全職員共通のアプリで色々通知が来るので説明も受けていると思う。

・現在の仕事は派遣で行っているお仕事でコロナで営業自粛になってしまった為、仕事が残ったまま休みに入ってしまいました。残っているお仕事をちゃんと全部終わらせたいですし、職場の方々にも最後の日にきちんとごあいさつしたいので現在の職場への意欲は変わりません。

・医療事務なので感染の危険性があるが、現在新規に入職する人もおらず、退職もしにくい。仕事に応募したところで募集も少ないし、現職が病院勤務なので感染を疑われて採用されないのではないかと思う。

 

◆現在の仕事を長く続けようという意識が高まった

・これからより仕事探しが厳しくなると思うので、一箇所に長く勤めたい

・今やっている仕事が楽しいので、勤務に対する気持ちに変化はありません。会社の代表が社労士であることもあり、従業員に対して決め細やかな対応をされているので、説明は十分に受けていると感じています。

・上司も平等に仕事が減った。みなさんを解雇には絶対しませんと上司が言ってくれた。テレワークを勧められ家でも仕事ができることを知ったので。

・テレワークや在宅勤務などの親御さんが増え、子供たちのサポートが親のためにも子供のためにも必要だと考えているので、少しでも若い方の力になりたいと考えています。

・販売の仕事がいかに楽しいのかということを、コロナのおかげで気づくことが出来た。今は休業中だけど、もっと人と接したい気持ちはある。

・大手企業のため、いち早く在宅勤務を開始し体制もきちんと確立されており、マスクも正社員か否か関係なく配布され、従業員を守る姿勢が感じられた。

・コロナ渦で大変な時でも辞めさせられることなく仕事があるのは有難い。在宅勤務になった時、PC関連のアイテムを揃えてくれた会社に感謝しています。同時に不安にならないようにサポートがあった。

 

職場からのコロナ対策の説明は「受けている」33%

職場からのコロナ対策の説明は十分にされていますか?(選択式)

「対策の説明は受けている」と回答した人が33%、「対策の説明は十分に受けている」と回答した人が30%でした。

 

フリーコメント

◆コロナ対策の説明は受けている/十分に受けている

・リモートワークへの移行を迅速に行い、説明も充分にしてもらえた

・感染防止対策(マスク、手洗い、換気、人との距離、消毒液など)がある程度きちんとされているから。

・紙面、メールでの連絡のほか、顔を合わせた時に上司から説明を受けている。 また、除菌液、手袋も無料で配布してもらえた。

・マスクを家族のぶんまで用意してくれたり、コロナ対策のためにシフトを分散したり考慮してくれた

・三密をさける為に、指示がある。出勤は出来る限り週一にして欲しい、在宅で出来る仕事は在宅でするように、会話を極力しないように、出社時は手洗いうがいをするように、お昼休憩は自分の席でとるように、など

・対策が遅かったがこんなものかなと思う。万全ではないが対策もしてもらえたので満足している。在宅勤務にはメリットもあるので、コロナ終息後も週2日くらいあると嬉しい。無いと思うけど。

 

◆コロナ対策の説明はやや不足している/説明はされていない

・一切説明がない。施設が休業になることが決まり、シフトが決まっていなかった期間についても何の補償もなく、完全に収入が絶たれた状態にも関わらず、見通しなど今後についての説明は一切ない。

・社員だけが決めて下に下ろさないのでバイト・パートは知らない。マスク着用を訴えたが認めてくれなかった。

・勤務先が幼稚園で休園のため休むように言われた。 補償の話は一切ないので諦めている。 難しいのは承知で、個人が補償の手続きが出来ればいいと思う。職場には言いにくい。

・マスクもしない、換気も気にしない、三密も一切気にしないで、仕事をしている。来客にも配慮がまったくないので不満に思っている。

・小売り販売なのでマスク、アルコール除菌など支給があったりはしたものの、生活必需品ではないのに営業したことでかえって人を集める結果になってしまった。これらは想定できたはずなのに。営業体制に納得しなかった。

・場当たり的な対応で不安が残る。私は保育園が休みになったので休業になっているが、妊婦さんのパートさんはまだ出勤させられている。会社への信頼度が著しく落ちた。

・経営者の独断で、コロナ騒ぎの東京に会議に行かされたりしている。全くまともに考えない。

・いきなりシフト予定を大幅に減らされた上に口頭できちんと説明もなく、いきなり一斉LINEで休業と伝えられた。給料は出勤したであろう日数×30%とLINEで説明があり、冷たいと思いました。それまで出勤要求された時は快くほとんど全て出ていたのに、休業前は週5だったシフト週2に減らされ、4時間勤務を2時間にされ、本当に対応が悪い。ひとこと言ってくれればこっちも納得がいくのに!

・派遣社員として物流会社で働いています。物流なので、幸い、コロナによる休業や解雇などはなく、収入も安定していたため、その点は助かりました。しかし、忙しさの中で、コロナ初期にはコロナ対策はほぼされておらず、お子さんがコロナによる休校などで休みを取ることは控えて欲しいと伝達がある程。当時、お子さんのいるパートは困っていました。

4月中旬になり、マスクの配布や手指消毒の徹底、休憩室・喫煙所の使用禁止が始まり、下旬から出社時の検温実施が行われるようになり、企業として対応の遅さは感じました。

 

 

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エッセンシャルワーカー/就業意欲の変化は…職種別コメント

私たちが生活を営む上で欠かせない仕事に従事している人々のことを「エッセンシャルワーカー」と呼ばれます。医療従事者、公共交通機関の職員、スーパーやドラッグストアの店員、物流・配達員などがあげられます。

 

◆スーパーマーケット

・シフトは減りましたが、現在の仕事を長く続けようという意識が高まりました。

・商品の売れ行きの異様な変化、接客対応の変化など、今までにない経験に神経が疲れる。就業意欲は下がりました。

 

◆ドラッグストア
・シフトが増え、現在の仕事を長く続けようと思っています。

・ドラッグストアなのでコロナ対策の説明が十分に受けられています

 

◆医療・看護
・説明を十分に受けられていないと感じる。医療現場なのに手当もなく、物資も不足するまで従業員の安全を重視していない。

・医療関係なのに、この情勢に危機意識が低すぎて危険を感じた。従業員に対しても、患者に対しても、対策へのとりくみも非常に遅い。

・職員ばかりが大切にされている。緊急事態宣言後職員が減り、派遣は一切休めない状況にさせられた。混雑の多い時間に出勤させられるなど。

・マスク必須、フェースシールドが配布された。対策はされていると思う。

 

◆介護
・介護の現場では特に注意して対策を施しています。

・老人ホームなんで、コロナが流行る前から感染症対策については毎年勉強会がある。

・コロナ対策は全職員共通のアプリで色々通知が来ます。

・残業自粛で収入が減ったが、特に支援は無い。

 

◆物流・配送

・パートなので働く時間数によっては補償がない。ただ、仕事がなくならないのはありがたい。

・そもそもまったく影響がない。対策もされている。いつも通りです。

 

求職中の人は…求人の「人との接点がどれだけあるかを見るようになった」40.6%

仕事を探している方はどのような変化があったのでしょうか。

新型コロナウイルス感染拡大前後で求人情報を見るポイントは変わりましたか?という問いに対し、「人との接点がどれだけあるかを見るようになった」と回答した方が最も多く、40.6%でした。

また、「公共交通機関で通勤しなくてもいい仕事を探すようになった」と車・自転車・徒歩通勤でできる仕事を探したいと回答している人も増えています。

現在お仕事を探している方へのアンケートはこちらにまとめています。

 

まとめ

新型コロナウイルスの影響を受け、就業先の職場がどのような対策・従業員への説明を行ったかによって就労者の就業意欲が大きく動いていることがわかります。

特に、職場の対応に不満がある、危機感がある=就業を継続する意欲が下がっている、反対に十分に説明を受け、マスクの支給や在宅勤務化など対応がとられている=就業継続意欲が高まった、という結果となりました。

「休業中で仕事がない」と回答した方が31%。生活への大きな影響が懸念されます。また、緊急事態宣言が解除された後でも、すぐに回復しない業界も多いでしょう。第2波を受けたり、休業の心配がない環境で仕事をしたいと考えている方が多いように見受けます。

また、今回の事態の対応を見て、別の業界に行きたいと思った、大手がいいと思った、など転職を考えた人も少なからずいるようです。テレワークの導入や衛生管理の向上など、働き方や環境面も変わりました。収束後も過去の状態に戻るではなく、新しい働き方・環境を取り入れた、よりよい就業環境の改善が期待されます。

 

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■調査概要
調査方法  :インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:回答者総数1000名、それぞれの質問に任意で回答
調査実施日 :2020年5月15日~5月19日
調査対象者 :求人媒体『しゅふJOB』登録者

 

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しゅふJOBナビ編集部

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