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パートを辞める時の理由・切り出し方って?いつまでに言う?…退職の伝え方とタイミング

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おしごとのこと

引っ越しや夫の転勤といった家族の都合から、単純に職場が合わないと感じるなど自分自身の都合まで、パートを辞める理由は人それぞれ。

どんな理由であれ、お仕事を辞めるなら「立つ鳥 跡を濁さず」で円満に笑顔で去りたいものです。

そこで今回は、

・退職の意思を伝える時期
・良い退職理由と悪い退職理由
・スムーズな引き継ぎに必要なもの

この3点から、円満に退職するコツをご紹介します。

退職の意思は、いつまでに伝えるべきか?

退職の意思を伝えるのは、法令では最短2週間前までということになっています。

ただし、企業との契約書にどのくらい前に退職を伝えることとする、等定められている場合もあるので、確認しておきましょう。

また、現場の状況によっては「2週間前に言われても急過ぎるよ!」と思われることもあります。

退職の意思を伝えるべき時期は、自分の仕事を引き継いでくれる人がいるか、と、会社の状況によって大きく変わってくるのです。


【状況別、退職の意思を伝える時期の目安】
状況1:自分が辞めたら、代わりの人を雇う必要がある
→1カ月前~2カ月前

状況2:自分の後を引き継ぐ後任はいるが、仕事を教える必要がある
→1カ月前

状況3:同じ仕事ができるスタッフがすでにいる
→最短の2週間前でもOK


ただし、急を要する場合でなければ、1カ月前には直属の上司に退職の意思を伝えるのが良さそうです。

引き継ぎにかかる時間が1週間程度だとしても、引き継ぐ側の体制が整っているか、などの問題があります。

また、早めに退職を伝えることは、保険についての事務手続きを在職中に終わらせることができたり、余った有休を消化することができるなど、自分にも多くメリットがあります。

良い退職理由と悪い退職理由は?

退職するときはまず、直属の上司に辞める意思と希望日を伝えます。

切り出すときは、「私的なことで、少しお時間をいただきたいのですが」と言えば、多くの人は察して、時間を作ってくれます。

また、ほとんどの場合、退職理由を尋ねられるでしょう。

その時、どのような理由を伝えれば円満に、かつ話がスムーズにいきやすくなるのでしょうか?

良い例と悪い例を見ていきましょう。


良い退職理由の例:家庭の事情

パート主婦の場合、もっとも角の立たない理由は、やはり「家庭の事情」でしょう。

「親の介護」
「子どもの通院」
「家の仕事を手伝うことになった」(家族が自営業の場合)

など、場合によって多少の脚色を加えつつも、ある程度具体的に伝えた方が、話がスムーズにいきます。

やはり「家庭の事情」はプライベートに関わりますし、プライバシーの問題に発展する可能性があるので、あまり詳細に突っ込まれずに済むことが多いです。

悪い退職理由の例:会社をけなすような理由

「〇〇さんが嫌」
「仕事内容や給料が不満」

などと正直に言うと、当然、印象が悪くなってしまいます。

場合によっては、「改善すれば、続けられる?」と引き留められるケースも。

さらに、悪く言っていたことが本人や周りの人に伝わってしまい、仕事仲間と気まずくなったり、引き継ぎに悪影響を及ぼすことにもなりかねません。

 悪い退職理由の例:「引っ越しをする」と嘘をつく

もちろん、本当に夫の転勤や引っ越しで辞める場合は、正直にその旨を伝えてください。

逆に、引っ越しをすると嘘を言って辞めるのは、おすすめしません。

離職票の発送で引っ越し先の住所を聞かれ、困った……なんてケースもあるようです。


スムーズな引き継ぎのために必要なものは?

円満に引き継ぎをするためには、「引き継ぎマニュアル」を作っておくことが便利です。

これは、上司からは作るように言われない場合もありますが、作っておいて損はありません。

作り方は自由、ファイルでもノートでもOKです。

・おおまかな1日の仕事の流れ

・担当業務の進め方

この2点ををわかりやすくマニュアルにして、それをもとに引き継ぎを進めるとスムーズにいきます。

もし仕事を辞めると決めたら、退職を言い出す前からコツコツと、引き継ぎマニュアルを作っておきましょう。

また、引き継ぎマニュアルさえ残せば、退職後、問い合わせの電話が入ることを防止できます。

実際仕事を辞めたあとで、会社から質問の電話がかかってくるなんてことは意外と多いものです。

しっかりした引き継ぎは、お世話になった会社に迷惑をかけないため、そして自分もスムーズに退職するために重要だと覚えておきましょう。

 

退職挨拶のポイントと出勤最終日の過ごし方は?

パートの退職挨拶と、最終日の過ごし方についてまとめてみました、よろしければ参考にしてみてください。

退職の挨拶については2つの方法があります。

◆メール

◆口頭

引継ぎがある場合は2~3週間前、社内の人に挨拶するだけの場合は、退社日にするのが基本です。

内容としては、退職日、退職理由、後任が決まっている場合は後任者の紹介、お世話になったことへの感謝などを伝えましょう。

誰もが気になる、聞かれがちな退職理由について

「旦那の転勤」「引っ越しのため」「出産のため」など環境に関わることならばそのまま伝えてもよいでしょう。

「人間関係」、「仕事への不満」などの理由であれば「一身上の都合」で済ませれば、スムーズです。

表立って挨拶をする相手がいない場合でも、最終日は直属の上司、同僚など周囲の人には挨拶をしておきましょう。嫌いな相手だったとしても、最後には笑顔で。

特に最終日は

◆引継ぎが完了しているか

◆会社から借りているものの返却

◆書類などの受け取り

を確認しましょう。

パートでもきちんと挨拶をしておくことで「しっかりした人」という印象を与えられますし、何より自分がすっきりした気持ちで退職の日を迎えられます。

パートをやめたときの年末調整について

辞めるタイミングにもよりますが、年末調整についても気にかけておきましょう。

そもそも年末調整とは、会社員やパート、アルバイトとして働く人がその年の1月~12月の間に支払っていた所得税の過不足を調整すること。

年末までお勤めをしていれば、その会社で年末調整をしてくれます。

しかし、年末の前に仕事を辞めていた場合、自分で年末調整をしなければならない場合がでてきます。それが、以下の2つです。

ケース1:年末まで勤務している人 ※1年中働いたか、年の途中からかは関係ありません

ケース2:年の途中で退職して給与総額が103万円以下

もし上記にあてはまっていた場合は、控除に必要な書類(生保・損保、社会保険、住宅ローン、配偶者特別控除、医療控除に関する控除証明書など)、源泉徴収票、領収証などの支払いを証明する書類を持って、確定申告をすることになります。

年の途中でやめる可能性がある場合は、控除に関係する書類は捨てないように注意しましょう。

年末調整は自分の収入にかかる税金について知ることができる良い機会です。この機会に世帯収入を含め、働き方を見直してみましょう。

まとめ

スムーズに、そして円満に退職するためのコツは

・できるだけ1カ月以上の猶予をもって退職の意思を伝える

・引き継ぎマニュアルを事前に準備する。

この2つです。

退職を切り出すときは緊張してしまいますが、しっかりした理由とブレない気持ちを持っていれば大丈夫。

退職日が決まったら、あとはキッチリと引き継ぎをして笑顔で去ることです。

最後までペースを崩さず、迷惑をかけない仕事ぶりを心がけ、気持ちよく退職しましょう。

 

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