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私立中学・公立中学の学費を比較!費用はいくらかかるの?

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子育のこと

首都圏では40%が進学するといわれる「私立中学」。

「将来を考えたらやっぱり私立に行かせてあげたい」

「うちの家計では、私立中学の学費は高い!」

このように悩む家庭は多いもの。

そこで今回は、私立中学の学費について

・我が子を私立中学に進学させた主婦の声
・私立中学と公立中学の学費を比較してみた
・私立中学の高額な学費をどう準備するか?

の3点からご紹介します。

 

子供を私立中学校に進学させたい理由とは?

私立中学校に進学する生徒の割合は、全国平均で7%前後、東京都に限れば25%と、地域差はありますが毎年増加傾向が見られます。これは多くの保護者が子供の将来を考え、より良い教育環境を子供に与えたいという思いの表れでしょう。

それでは、子供を私立中学校に進学させたい具体的な理由についても考えてみましょう。ここでは、保護者の体験談をもとに、子供を私立中学校に進学させようと思う理由を紹介します。

高校受験の苦労をさせたくないから

中高一貫の私立中学校に通わせることで、子供に高校受験のプレッシャーや苦労を経験させずに済むという理由で進学を考える方は多いようです。学校によって内部進学の難易度はさまざまですが、多くの私立中学校では、高校受験を経験することなく進学できます。

高校受験は多くの生徒にとってストレスの原因となり、受験勉強のプレッシャーや受験に対する不安は精神的に大きな負担を感じる場合もあるでしょう。中高一貫校に合格して内部進学することで、中学校から高校の授業内容にスムーズに移行でき、大学受験につながる知識を無理なく積み重ねられるというメリットもあります。

地元の公立中学校が荒れているから

地元の公立中学校の教育環境が荒れていることから、私立中学校に子供を通わせたいという意見もしばしば耳にします。近くの公立中学校の評判によっては、子供が自ら私立中学校に通いたいと希望するケースも少なくありません。

もちろん、必ずしも公立中学校の教育環境が良くないということはありませんが、たいてい自動的に進学する中学校が決まってしまう公立と違い、合格すれば進学先を自由に決められる私立を選ぶという方は多いようです。地元の公立中学校の評判が芳しくなければ、評判の良い私立中学校に子供を通わせたいと考えるのは当然かも知れません。

私立は設備が整っているから

充実した図書館や最新技術に対応したコンピュータ室、広々とした食堂など、多くの私立中学校では学習意欲を向上させるような設備が整っています。校舎の清潔さや学習環境の良さを魅力に感じ、私立中学校を希望する生徒も珍しくありません。

また、近年ではコロナ禍の影響もあり、オンライン授業やタブレットを活用した情報伝達も求められています。公立中学校ではオンライン教育環境への取り組みが遅れている場合もあり、より多様性のある学習機会を望んで私立中学校を選ぶ家庭も増えているようです。

私立中学と公立中学の学費を比較してみた

中学3年間の学費は私立300万、公立100万とざっくりとお伝えしましたが、学校のホームページや受験のサイトなどを見ると金額がまちまちで、わかりづらいと思います。

ここからは、全国でも私立中学進学率トップを誇る、東京都・首都圏をモデルに、公立中学と私立中学の学費の差を、行政の公的資料から紹介していきます。


◆公立中学の学費 (都立両国中学費の例)

学費・・・755,000円(3年間)
生徒会費・・・9,000円(3年間)
後援会費・・・9,900円(3年間)
給食費・・・170,640円(3年間)
3年間合計・・・1,012,504円

※上記以外にかかる金額
・制服などの指定品およそ7万円
・部活費など

(参照:東京都立両国高等学校附属中学校「都立両国中学費について」)

◆私立中学の学費 (東京都内学費平均内訳)

入学金・・・254,979円
授業料・・・468,090円×3
諸施設・・・40,207円×3
3年間合計・・・1,779,870円

※上記以外にかかる金額
・制服などの指定品・教材
・平均15万円の寄付金(不要な学校もある)
・海外研修積立費(大体半数程度が参加)
・旅行積立費(修学旅行が高額な海外など)
・定期代、昼食費
・部活費(用具、合宿費など)

(参照:東京都「平成30年度 都内私立中学校の学費の状況」)

 

一番注目してみていただきたいのは「※上記以外にかかる金額」の違い。ここの金額だけで、100~150万円程かかると言われています。

ただし、高額な用具やユニフォームが必要な部活、通学定期代、卒業旅行が海外など、学校や子どもによってかなり金額は変わってきます。

そのため、私立中学の学費については見る資料によって高い場合と安い場合があり、分かりにくくなってしまうのです。

 

とある私立中学の説明会では、「学費は毎月およそ5万円です」と説明がありました。

言葉通りとらえれば年間60万円、3年間で180万円です。公立と3倍もの差はありません。

ただ、この話の中には入学金や旅行積立代、交通費や昼食代などは入っていません。

家庭の事情、お子さんの偏差値、高額な用具が必要な部活や定期代などにより違いが出すぎるため、学校側も一概に発言できないのです。

忘れちゃいけない私立中学進学のための学習塾費用

私立中学に通うための費用として考慮しなくてはならないのは、中学受験をさせるために通わせる学習塾の費用です。

一般的に中学受験は、子どもが小学校3・4年生のうちから学習塾に通わせて対策していくべきだといわれています。

学年が上がっていくにつれて、塾に通う頻度が増えていくので、当然費用的な負担も増加します。

例えば進学実績で有名な進学塾に通わせるとなると、授業料、テキスト、テストなどの費用が月に10万円ほどかかるといわれています。

これを単純計算すると、年間120万円かかることに……。

学習塾に通わせた始めてすぐ年はそれほど学費がかからないとしても、中学受験が終わるまでにかかる費用はそれなりになることが予想できます。

小学校4年からの6年生までの3年間通うとしたら、おおよそ200万円がかかると見ておいたほうがいいでしょう。

私立の学費をどう準備する?

公立の3倍ほどにもなる学費を払い、子供を私立中学校に通わせることは、多くの家庭にとって非常に大きな負担になります。

しかし、計画的に準備を進めることにより、学費の負担を軽減することも可能です。

本章では、私立の教育費用を捻出する方法について詳しく解説します。

学費の安い学校を探す

私立中学校の学費は学校により大きく異なるため、比較的学費の安い学校を見つけることも可能です。中学校の公式サイトや受験関連のサイトや掲示板などを利用し、他の学校よりも学費が安い学校を探すことで、年間数十万円の学費を節約できる可能性もあるでしょう。

特待生になれば学費を免除される学校もあるため、子供の学力によっては学費の負担を大きく軽減できる選択肢も存在します。特待生や学費免除の条件などについては、学校の公式サイトや口コミにより情報収集しておくことが大切です。

学資保険を活用する

学資保険とは、子供の教育資金を準備することを目的とした貯蓄型の保険です。子供の成長に合わせて、進学等に必要な資金を受け取れるため、活用することで私立中学校の学費を用意できるでしょう。

学資保険は、学資金を受け取るタイミングを任意で設定できるため、子供の進学に合わせてまとまった金額を受け取ることが可能です。積み立てる期間が長いほど、月々の保険料が安くなるため、できるだけ早い時期から計画的に取り組むことを意識しましょう。

パートに出て学費を賄う

学資保険や進学のための資金を十分に貯めていなかった場合には、パートに出て学費分のお金を稼ぐという選択も検討しなくてはなりません。

一般的な私立中学校の学費は、新入生の年に約90万円、2〜3年の年でも約70万円かかります。パートやアルバイトの収入は、平均で月9〜10万円とされているため、パートによる収入で私立中学校の学費は賄える計算になるのです。

パートの仕事選びでは、勤務時間や労働条件によって、家庭生活とのバランスを崩さないよう気をつける必要があります。

私立高校の授業料はいくらくらいかかる?

中学に進学したら義務教育は終わりですが、その先も進学を志すようであれば、高校、専門学校や短大、大学、と教育の道はまだまだ続いていきます。

東京都を参考に、初年度にかかる平均額を見てみましょう。

◆都内の全日制私立高学校の初年度納付金の平均額

※令和2年度

授業料 466,708円
入学金 251,637円
施設費 41,049円
その他 174,645円
総額(初年度) 934,038円
受験料 (22,775円)

私立高校への進学するためにはかなりの負担があることがわかります。

(参照:令和2年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況)

また、2年目・3年目には入学金は必要無くなりますが、授業料施設費教材費などの支払いは必要です。

2年生・3年生になった時の支払の平均は、都内の私立高校の場合70万円前後となるところが多いようです。

2020年4月から、私立高校の授業料について、支給金額の拡充(実質無償化の制度)が始まります。

この時、制度を十分に活用して授業料の補助を受けられる世帯年収は「590万円」。一部補助を受けられるのも「910万円」です。

ただし高校生になったからこそ、部活の遠征もエリアが広がり、修学旅行は海外旅行…という学校も。

この授業料無償化の助成金を受けるのがいいのか、590万円を超えて稼いだほうがいいのか。

私立高校の無償化については、こちらの記事にもまとめています。

まとめ

私立中学の学費は高額ですが、一方で、公立中学は校外学習費(受験時の塾など)が私立の3倍近くになる…というデータもあります。

大学までの10年間と考えれば、どんな道を選んでもそれなりに学費はかかるよう。

お子さんが私立中学への進学を希望した時、なんとか願いをかなえたあげたいのも親心ですよね。

よく「年収700万円以上、中流家庭以上でなければ私立中学には通わせられない」というような話もありますが、

要は現状の家計からできるだけマイナスにならないように、どう学費を捻出するかということが大切なのです。

節約だけでなく、世帯収入を増やす努力も必要かもしれません。

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