主婦1000人に聞くコロナ前後の【お仕事探し】に変化|求人の「人との接点がどれだけあるかを見るようになった」36%~しゅふJOBナビ・アンケート調査~
更新日:
ナビ調査
休業や休校、外出自粛要請が続く中、主婦たちの求職活動にはどのような変化があったのでしょうか。
今回、しゅふJOBナビではアンケートを実施し、求職活動中の方に「新型コロナウイルス発生前後でお仕事探しに影響があったか」を伺いました。
もくじ
新型コロナウイルス|仕事探しをする意欲が下がった…38.6%
新型コロナウイルス発生前後でお仕事探しに変化はありましたか?(複数回答)
新型コロナウイルス発生前後でお仕事探しに変化はありましたか?という問いに対して、最も多い38.6%の回答を集めたのは「仕事探しをする意欲が下がった」でした。
次に「電車などの公共交通機関での通勤を避けて探すようになった」と29.4%が回答。これまで以上に自宅から徒歩や自転車、車で通勤ができる近場での仕事を探す人が増えたことが伺えます。
属性別比較/
子どもがいる、と回答した方の中で最も回答数が多かったのは「仕事をする意欲が下がった」でしたが、次いで回答が多かったのは「今までと違う職種で仕事を探すようになった」「今の仕事で収入が不足しているので副業・ダブルワークが可能な求人を探すようになった」でした。
なぜ、就業意欲が下がってしまったのでしょうか。
フリーコメント
「その他」を選択した方の理由をフリーコメントで回答頂きました。
最も多かったコメントは「面接まで進めなくなった」「働き方を見直した」でした。
◆面接まで進めなくなった
・企業側の都合で、面接が設定されない、連絡に回答がない事が増え、とん挫してきた。
・応募したが面接まで進めない。面接が延期され、いつになるかわからない。この状況で仕事探しはできないと感じた。
・面接の予定があったのにコロナ影響で面接がなくなりました。企業からの連絡待ちをしていますが…他を探してみるもの仕事をする気持ちが萎えてきました。
◆働き方を見直した
・これを機会に将来の経済面をより真剣に考えるようになった。扶養を抜けてフルタイム勤務で私も稼ぎ、再び緊急事態が起きた時のためにより一層の蓄えが欲しくなった。
・テレワーク可、リモートワーク可、勤務時間に融通が利くなど、臨機応変な対応をしてもらえる求人を探すようになりました。
・パートのシフトが全て無くなったが補償がなかったので、補償面を確認して仕事選びをするようになりました。
・やりたい仕事であれば時給は安くてもいいと思っていたけど、今はとにかく何でもいいからとりあえず高い時給の仕事を必ずチェックするようになった。
・子供の休園など先が見えない事もあり、よりシフトに自由度のある仕事を探すようになりました。
・雇用調整される派遣から正社員を目指そうと思った。
就業する意欲はあるものの、応募しても返答がない・面接まで進めないことで、就業意欲が下がってしまっているようです。
また、第2波や、今度同様の事態があった場合に備えて、今後の働き方を見直して仕事を探しなおしている方も多いようです。
その他の回答はこちらにまとめています。
求人を見るポイントの変化|人との接点がどれだけあるかを見るようになった…36%
求人を見る際に、いつもより気にしてみているポイントはありますか?(複数回答)
求人を見る際に、いつもより気にしてみているポイントはありますか?という問いに対して
最も多かった回答は「人との接点がどれだけあるか」の回答が36%でした。
フリーコメント…「求人を見るポイントは特に変わっていない」
「その他」を選択した方の理由をフリーコメントで回答いただきました。
最も多かったコメントは「特に変わっていない」「今まで通り希望に合った条件で探す」でした。
次に多かったのは「公共交通機関(バスや電車)を使用しないで通勤ができるかどうか」です。
◆通勤距離・方法を気にするようになった
・公共交通機関を使わずに行けるかどうか。
・バス、電車を使わずに行けるかどうかを気にするようになりました。
・近隣でも駐車場、駐輪場があるか確認するようになった。
その他の回答については下記にまとめています。
子どもの休校などに起因して「就業開始日を調整してもらえるかどうか」等の懸念点があることがわかります。
時給はどのくらい重視する?|時給はあまり気にしていない…38.8%
新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、時給を重視するようになりましたか?(単一回答)
新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、時給を重視するようになりましたか?という問いに対して「あまり気にしていない」と回答した方が最も多く、44.4%でした。
年代別:
年代別に見てみましょう。
20代で最も回答が多かったのは「時給をとても重視するようになった」でした。約半数が時給を重視すると回答しています。
30代では「時給はあまり気にしていない、変わらない」という回答が最も多くなりました。
40代でも「時給はあまり気にしていない、変わらない」という回答が最も多くなりました。30代と比較して「とても重視する」より「少し時給を重視する」が上回っています。
50代でも「時給はあまり気にしていない、変わらない」という回答が最も多くなりました。
60代以上は「時給はあまり気にしていない、変わらない」という回答が最も多くなりました。他の世代と比較して「まったく気にしない」と回答した率が、少しですが下がっています。
新型コロナウイルス感染拡大前と比べて、同一労働同一賃金を意識するようになりましたか?(単一回答)
また、同一労働同一賃金を意識するようになりましたか?という問いに対して、最も多かった回答は「あまり気にしていない」30.9%でした。
就業中の人は…「休業中で仕事がない」31.2%
では、現在就業中の方はどのような変化があったのでしょうか。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策によりお仕事への影響はありましたか?という問いに対し、「休業中で仕事がない」と回答した方が最も多く、20.5%でした。
中には「内定が取り消しになった」「解雇にはなっておらず、在籍だけしている状態。シフトに入れず収入はない」という声がありました。
現在就業中の方へのアンケートはこちらにまとめています。
まとめ
新型コロナウイルスの影響で「お仕事探しが難航している方が増えている=就業意欲が下がっている」という結果となりました。
お仕事探しをする際、求人情報では「人との接点がどれだけあるか」を重視している方が4割。緊急事態宣言が解除された後でも、第2波を受けたり、休業の心配がない仕事を探したいと考えている方が多いように見受けられます。
また、電車やバスなどの公共交通機関を利用して出勤をするより、車や自転車、徒歩で通勤できる環境を探している方も増えているようです。収束後は同様の感染症リスクを減らすことや、地震などの自然災害にも備えて、郊外で働くことを希望する人が増えるかもしれません。
■調査概要
調査方法 :インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:回答者総数1000名、それぞれの質問に任意で回答
調査実施日 :2020年5月15日~5月19日
調査対象者 :求人媒体『しゅふJOB』登録者