お悩み解決

シゴトのお悩みQ&A|40代・50代から正社員になるにはどうしたらいい?…のお悩みに回答!

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おしごとのこと

 

仕事に、家庭に、プライベート。いろんな悩みが次から次へとやってくる!

そんな主婦のみなさんの「仕事に関わる、さまざまお悩み」を解決するためのこの企画。

今回は、これから正社員になりたいと考えている主婦のみなさんからのお悩みが寄せられています。

キャリアカウンセラー・水野順子先生にシゴトに関わるあれこれを相談しちゃいましょう!

 

今回のお悩みは…

”40代・50代から正社員になって仕事をしたい” 主婦のみなさんからのお悩みに、キャリアカウンセラー・水野先生が回答してくれました。

 

50にして離婚しました…

今まではパートで生活できましたが、ひとりで生きていくためには正社員で就職しなくてはと思っています。でも、手に職はないし、資格もない。50代がこれから正社員になるためのアドバイスが欲しいです。(くくみさん)

 

これから新しい生活が始まるんですね。

50代からの正社員就職は厳しいと言わざるを得ませんが、まったく仕事がないということはありません。

20代・30代と同じような仕事選びをしていると仕事につくのは難しくなりますが、”50代には50代の仕事の探し方”があります。

仕事の探し方には、3つのポイントがあるので、意識してみてくださいね。


1つめは「これまでの経験を活かせる仕事を探す」。

パートで働いていた仕事を、今度はパートではなく、社員としてチャレンジしてみるのはどうでしょう。

もし、今パートでやっている仕事を今後も続けたいと思うなら「パート採用だから社員なんて無理」と最初から諦めずに「パートから社員になれるか」を会社に訊いてみましょう

その会社では社員登用がないのなら、同業他社で正社員採用がないかを探してみてもいいでしょう。

また、50代からの就職では、人からの紹介や、昔の職場に戻る人も多くいます。これまで働いてきたかつての職場の人に、近況報告を兼ねて、仕事を探していることを伝えておくなども就職の機会に繋がるかもしれません。

 

2つめは「60代・70代が活躍している仕事を探す」。

もし、60歳以降も働き続けたいと考えているのなら、年齢を重ねても長く働くことができることをひとつの基準として仕事を探してみましょう。

たとえば、主婦としてやってきた料理や家事、育児や介護などの経験は、そのまま仕事のスキルとしても発揮できます。

生活を支えるサービス業では、経験が重視されることも多いため、60代以降も働いている人が多いという点があります。

求人情報に”同年代の人が活躍中!”と書かれているものはありませんか?確認してみてください。それに、60代・70代が活躍している仕事では、50代はまだまだ若手ですよ。

 

3つめは「ずっとやってみたかった仕事を探す」。

50代からの正社員就職は厳しいという話と反対のことを言うようですが、残りの仕事人生、悔いのないように生きるという道もあります。

昔から英語が得意でいつか英語を生かしたいと思っていた、生け花をずっとやっていて花に関わる仕事がしたいと思っていた、子供の頃から学校の先生になりたいと思っていた・・・

やりたいと思っていたけど、家のことで忙しいからと諦めていたことや、いつかやれたらいいな、と思っていたことに飛び込む未来もあってもいいのではないでしょうか。

勿論、就職できないかもしれないし、採用されたとしても正社員では難しいかもしれません。

それでも、後から悔いが残らないように、やりたいとずっと思っていたことも仕事探しの一つに入れてみてもいいのではないでしょうか。


 

定年を設けている企業では、50代を採用・研修をしても勤務できる年数が短いのでなかなか採用されにくいものです。

数多く採用試験を受けることや、広くアンテナを張っておくことも必要です。一つ一つのチャンスを逃さず、就職を目指しましょう。

「離婚」と一言で言っても状況は人それぞれ。子どもの有無、住まいが持ち家か賃貸か、などによっても今後の生活や必要な収入は異なります。

まずは最低限どれだけの収入が必要か、そのためにいつから働かなくてはいけないか、何歳まで働く必要があるか。そんな今の状況をしっかりと整理してから、仕事探しをスタートしましょう。

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正社員経験がありません…

コロナ影響で、パート職全員が契約満了という名の解雇となりました。不測の事態には正社員が安定していると痛感しました。若くして結婚したので正社員経験がないのですが、40代からでも正社員になるにはどうしたらいいでしょうか?(むーみんさん)

 

正社員歴がないところから正社員就職を目指すには、「急がば回れ」でいきましょう。

特に、今は新型コロナウイルスによって働く環境や雇用情勢が激変しています。今後どんな仕事が残り、どんな仕事が衰退していくのかもまだ見えないところです。

そんな中で、慌てて仕事を探し正社員として就職できたとしても、その仕事自体がなくなってしまう可能性も、ないとは言い切れません。

この先長く安定して正社員として働くためにも、情勢をしっかり見ながら、正社員就職に向けて着実に進んでいきましょう。

正社員歴がない40代が正社員となるための「急がば回れ」には3つの方法があります。


1つめは「資格を取る」方法。

1~2年、じっくりと時間をかけて、その資格がなければ仕事につくことができない専門的な資格をとり、就職を目指す方法です。

特に医療や介護・保育など、今後も需要がある専門的な分野で、自分が働きたいと思える資格を取ることで、正社員として就職できる可能性も高くなります。

資格取得は、費用や時間もかかるので、その資格を取った後に就ける仕事があるか、難易度、かかる費用などを調べてじっくりと検討してからスタートしましょう。

もし資格試験を受ける費用を稼ぐためにも就職を急ぐ場合、自分が働きたいと思える資格を持っている人が働いている環境でパート等のお仕事をしてみることもおすすめです。

未経験・資格がなくても、補助的な業務のパートを募集しているところもあります。まずは仕事をしながら、ゆくゆくステップアップとして資格をとって正社員を目指す道もありますよ。

働きながら将来の現場で勉強もできるので、一石二鳥です。

 

2つめは、「公的就職支援を受ける」。

正社員として就職するための知識やスキルを無料で学んでから就職活動を始める方法です。

都道府県や市区町村主催で就職支援講座などのサービスが行われていることをご存じでしょうか?

公的サービスなので、ほとんどが無料で利用できます。正社員になるための準備や情報収集のために受講してみてはどうでしょうか。

なかには、地元企業の求人紹介や合同企業説明会などを実施していたり、専門のキャリアアドバイザーに相談をすることができるところもあります。

ひとりでの就職活動に不安があったり、正社員として働くことに不安がある場合には、そうした公的サービスを活用した就職活動も一つの方法です。自分の住んでいる自治体に問い合わせてみましょう。

 

3つめは、「紹介予定派遣や正社員登用のあるパートからスタートする」。

正社員歴がない中でいきなり正社員に採用されるのはハードルも高めですし、自分自身もいきなり正社員になるのは不安がある、という人には、紹介予定派遣で正社員を目指すという働き方もあります。

紹介予定派遣とは、一定期間派遣で働いてから、企業・労働者双方が合意して直接採用となる働き方です。

自分自身がその仕事に適しているか実際に働いてみて判断することができますし、未経験でもチャレンジできる仕事も多くあります。

興味がある人は、派遣会社への登録が必要です。まずは求人サイトで気になる紹介予定派遣のお仕事があったら、お仕事に応募してみると登録の案内が届きますよ。

また、正社員登用のあるパートや契約社員で働き、正社員を目指すこともできます。求人情報に「社員登用あり」と書いてあることがあるので、見落とさないように確認してみてください。

しゅふJOBでは「社員登用あり」のお仕事だけを検索することができます。どんなお仕事があるのか情報収集してみるのもおすすめです。

「社員登用あり」のお仕事|しゅふJOB

そうした求人に応募する際には、正社員を目指したいということをしっかり伝えることと、正社員になれる時期や確率などもしっかり確認をすることをおすすめします。


初めての正社員にチャレンジする時は、自分がどんな仕事をしたいのか、どんな仕事なら長く勤めることができそうかをじっくりと考えて、焦らず着実に就職活動をしていきましょう。

 

今回お悩みに回答してくれたのは…

水野 順子(みずの じゅんこ)/キャリアカウンセラー

キャリアコレクション代表。官公庁、企業人事、人材紹介会社勤務を経て、キャリアカウンセラーとして独立。こころとキャリアの専門家として、女性のキャリアデザイン、ダイバーシティ、女性の働き方を中心に幅広く活動中。著書にキャリアエッセイ『責めない しがみつかない 投げ出さない 自分らしい人生を受け入れ、楽しむ女性になるための48のコツ』、セルフケアエッセイ『3分で感情をリセットする心の整理手帳』。
得意分野は
女性のライフキャリアデザイン/働く人のメンタルヘルス/働きやすい組織づくり/ダイバーシティ/女性活躍推進

キャリアカウンセラー水野順子 HP

 

 

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この記事を書いた人

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