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「はやり目(流行性角結膜炎)」保育園・仕事は何日休んだらいい?

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からだのこと

はやり目(流行性角結膜炎)はヘルパンギーナとあわせて夏に流行しやすい感染症です。

とても感染力が強いので、子どもは登園・登校停止となります。大人も出勤を控える必要があります。

感染拡大に備えて、症状や対策方法について確認しておきましょう!

※こちらの記事は末尾の参考元をもとに記載しています。気になる症状がある場合は、お近くの医療機関へご相談ください。

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はやり目(流行性角結膜炎)はどんな病気?

アデノウイルスによる目の感染症が「はやり目(流行性角結膜炎)」

「はやり目(流行性角結膜炎)」は夏に流行するウイルス性の感染症です。

アデノウイルスのなかでも、目に感染した場合に「はやり目」と呼ばれています。

主な症状は以下


・目が赤くなる(結膜の充血)

・めやにが出る、涙が出る(流涙や眼脂)

・目がごろごろする、痛い、まぶしい


症状が出ている場合、かかりつけの小児科か眼科に行きましょう。

アデノウイルス(はやり目(流行性角結膜炎))の検査は、まぶたの裏などから綿棒で涙液をとって検査されます。検査結果はすぐに教えてもらえることがほとんどです。治療は目薬など症状に応じて処方がされます。

潜伏期間は約1~2週間と長く、発症してから2~3週間で治癒するとされています。学校や園には感染が分かった時点で連絡しておきましょう。

また、目に膜がはることがあります。これは眼科で取り除いてもらうことができます。

 

はやり目(流行性角結膜炎)はどうやってうつる?

はやり目(流行性角結膜炎)は感染性がとても強いとされています。

家庭内感染、院内感染を起こすことが多いため、園や小学校で流行しはじめたらいつ感染してもおかしくありません。

はやり目(流行性角結膜炎)は主に”手を介した接触で感染する“とされています。

外出先で共用のおもちゃを使ったり、共用のスペースで床や壁を触ったり、はだしで歩いたりしたときは注意が必要です。

石鹸をつかって手洗い・足洗いをしましょう。ウイルスがついた手で目や鼻をこすることが感染ルートになります。

ウィルスがついたティッシュペーパー、タオル、洗面用具などに触れても感染するとされています。

朝の洗顔時やお風呂後のタオルを共用しないこと、枕やお布団を共用することもできるだけ避けましょう。

感染した人が使ったティッシュ類も触った後は手を洗うことで感染が防げます。

また、便のなかにもウイルスが含まれるため、おむつ交換台や共用トイレを使うときにも注意が必要とされています。

症状が回復したあとも1か月程度は便内にウイルスが潜んでいるとされているので、外出先の店舗やショッピングモールなどでおむつ交換台を使う場合は、おむつ替えシートを持っていくなど対策をしておきましょう。

 

 

はやり目(流行性角結膜炎)が重症化すると、どうなる?

はやり目(流行性角結膜炎)は毎年流行しているものですが、特効薬もなく対症療法的に炎症をおさえる目薬をつかったり、ステロイド剤を使ったりします。

角膜に炎症が広がってしまうと目の透明度が低下したり、数年にわたって混濁することもあります。場合によっては出欠することもあるようですので、「目が赤いだけだから…」と油断せず、できるだけ早めに病院にかかりましょう。

 

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保育園・幼稚園は何日休んだらいい?

はやり目(流行性角結膜炎)ははしかやインフルエンザのように「登園・出席停止期間」が決められていませんが、病状により医師から感染のおそれがないと認められるまでは出席停止の対象になっています。

自治体や園によって独自の基準を設けている場合もあるので、まずは通っている保育園・幼稚園のルールをよく確認しておきましょう。

厚生労働省が公表している『2018年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン』では、登園の目安は「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」とされています。

また、東京都の多くの保育園・幼稚園では感染症の場合、完治している旨を病院で確認し「治癒届」や「登園届」など書面の提出が必要になることがほとんどです。病院で医師に記入してもらう必要があるので、通院時忘れないように持っていきましょう。

いずれの場合でも病院で「治りました」と太鼓判を押してもらったら通園できる、と考えてよいでしょう。

有休休暇の残日数が心もとない場合、看護休暇が利用できるか職場に確認してみましょう。

2019年(令和元年)に育児・介護休業法が変わり、看護休暇は時間単位で取得ができるようになりました。

また、すべての労働者が取得できるようになったので、パート・アルバイトで働くパパ・ママでも取得ができます。

育児介護休業法についてはこちらに詳しくまとめているので併せて読んでみてください。

登園を再開する際は、保育士にだったことを伝えるようにしましょう。

先述のとおり、感染症なので周りの園児や先生に感染してしまう可能性もあるからです。

 

 

大人も感染する?どんな症状が出る?

はやり目(流行性角結膜炎)は大人にも感染します。特に家庭内感染しやすいので注意が必要です。

大人が罹患した場合も、子どもと同様に白目・黒目部分が充血したり、ゴロゴロとしたり、めやにが多く出たりします。

ただし、子どもよりも症状が強いことが多く、発熱したり目に膜ができたりすることもあります。

治るまでの期間も「子供よりも完治に時間がかかった」と聞くことも多いので、気を付けてくださいね。

乳幼児はなかなか難しい対策ですが、大人の場合は

・子どもと同様に手洗いをする、目をこすらない

・タオルや寝具の共用を避ける

・ドアノブやリモコン、タブレットなど複数人が触るものを消毒する

・家族が入ってから最後にお風呂に入るか、シャワーで済ませる

ことも対策に繋がります。

外出時にさわったトイレのドアノブや電車のつり革、階段の手すりからでも感染します。こまめな手洗いや、消毒液・消毒ジェルを持ち歩いて殺菌すると良いでしょう。

もし感染してしまったら、周りに広めないよう十分に注意してください。目をこすったらすぐ手を洗う、眼帯や眼鏡をかけて目を触りづらくすることがおすすめです。

念のためですが、ウイルス性結膜炎の症状が出ている間はコンタクトレンズの装着はやめましょう。

目頭やまつ毛の生え際は炎症が起こりやすい部分でもあるので、できるだけアイメイクも控えたほうが良いかもしれません。

また、病院で処方された目薬を家族で共用することもしないようにしましょう。

 

仕事は何日休んだらいい?

はやり目(流行性角結膜炎)に罹ってしまった場合、仕事は休んだほうがいいのでしょうか?

特に法律で決められているわけではありませんが、アデノウイルスの陽性反応があったり、医師から出勤しないほうがいいと言われた場合は控えましょう。

企業によっては出勤するように言われる場合もあるので、まずはお勤め先の就業規則を確認してみてくださいね。

欠勤する場合、職場によっては医師からの診断書が必要になる場合もあります。ただし診断書は5000円程度の金額がかかるのでお財布の準備をしてから病院に行きましょう。

また、大人が感染して出勤を控える場合、4日以上出勤ができない場合は傷病手当の申請をすることを検討してもいいかもしれません。

パート・アルバイトでも有給休暇や看護休暇を取得することができます。

職場で感染を広めないように、体を休めて治癒してから出社ができるようにかけあってみましょう。

看護休暇についての詳細はこちら

有休休暇についてはこちら

 

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夏は複数の感染症に注意!感染症対策をして楽しい夏休みに

風邪とよく似た流行病「ヘルパンギーナ」

2023年はヘルパンギーナが大流行しました。毎年夏に流行する感染症ですが、風邪とよく似た症状のため見落とされてしまうこともあります。

ヘルパンギーナは子どもだけでなく大人もかかる病気です。特に大人が罹患するとつらい病気と言われているのでこちらも併せて読んで、感染症対策をしてみてください。

こちらも併せて読んでみてください。

 

ヘルパンギーナだけじゃない!RSウイルスにも要注意

また、夏はRSウイルス感染症の報告も急増してきています。

2023年6月の時点では患者の約7割が2歳以下の乳幼児という情報が示されていました。

RSウイルスにかかると、以下の症状が出ます。

・発熱
・咳
・鼻水
・咽頭痛
・倦怠感(元気がないなど)

こちらもヘルパンギーナ同様に風邪に似た症状です。

生後6か月未満の乳児や、疾患を持つ小児の場合、重症化する可能性があります。

呼吸が早かったり、肩や全身を使って息苦しそうに呼吸をしている、顔色が悪いなどの様子が見られる場合は早めに受診をしましょう。

感染ルートはヘルパンギーナと同様に、咳やくしゃみ、手についたウイルスが口に入る事で感染します。

こまめな手洗いをさせましょう。また、咳や鼻水の症状がある場合には登園を見合わせるなど無理をさせないように注意してください。

 

「保育園の洗礼」いつまでかかる?仕事はどうする?

春の入園から発熱や鼻水が続き、「やっと保育園の洗礼が終わった!!!」と思ったタイミングでやってくる、夏の感染症。

「保育園の洗礼」とは、保育園に通い始めたばかりの子どもが共同生活をする中で新しいウイルスや菌に出会い、免疫獲得を繰り返す中で発熱などの症状が出ることです。

復職したと思ったらお迎えコールが続くことも、あるある。保育園の洗礼はこどもの免疫獲得によって終了時期が異なるため、早ければ2,3か月でひと段落する子もいれば、1年かかったという声もあります。

洗礼期間を短くするためにできることはあるでしょうか?また、子どもから親への感染を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。

こちらも併せて読んでみてください。

 

夏休みからシルバーウィークにかけては旅行や帰省など、多くの人が都道府県をまたぐ移動を予定しています。

共有施設に遊びにいったり、人混みの場所に行った際には必ず手洗いうがいをこころがけましょうね。

 

◆参考

厚生労働省 流行性角結膜炎

厚生労働省 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)

国立感染症研究所 流行性角結膜炎とは

 

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