パートを1ヶ月で辞めたい!辞める理由と円満な退職のコツとは?
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おしごとのこと
新しいパートやアルバイトを始めたばかりの時期に
「なんだか思っていた職場と違うなあ」
「自分はこの仕事に向いていないのかも」
このように考えて、そのまま続けられるか不安になることは多いでしょう。
パートを1か月以内に辞めたことがある人の割合は約50%にものぼり、働き始めて数週間で辞めてしまう人が多いのは事実です。
しかし、辞めることを決断するのは、もう少し考えてからでも遅くはありません。
本記事では、パートを始めて早い時期に辞めてしまう人に多い理由を紹介し、辞めるか継続するかを判断するのに適した時期について解説します。
さらに、実際の体験談や円満に辞めるコツも紹介するため、パートを辞めるかどうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
もくじ
1か月以内にパートを辞めてしまう理由とは?
パートやアルバイトを始めて早い時期に辞めてしまう人は、実は少なくありません。1か月という短期でパートを辞めてしまう人の理由とは、どのようなものなのでしょうか?
本章では、1か月以内にパートを辞めてしまう理由について、主なものを3つ紹介します。
勤務時間が長い・残業が多い
パートとして働く人が早期に仕事を辞めてしまう場合に、多くの人が挙げる理由が、勤務時間の長さや予期せぬ残業の多さです。
時間の融通が利くことを期待してパートを始める方が多いのですが、実際には業務の忙しさに応じて勤務時間が伸びたり、予定外の残業が発生してしまったりすることがあります。
特に、子供と過ごす時間やプライベートな時間を重視する方にとって、急な残業や勤務時間の長さは大きな負担となるでしょう。
人間関係がうまくいかない
気の合う仲間がいれば、職場の辛い状況をともに乗り越えられますが、人間関係は時に大きなストレスにもなってしまいます。
新しく職場に入ったばかりの状況で、元からいる従業員の輪に馴染むのに苦労し、すぐに辞めてしまう人も多いのです。
人間関係を調整してくれるムードメーカーのような人がいない場合、自分から既存のチームに溶け込めず、居心地が悪くて辞めてしまう人も少なくありません。
事前に聞いた仕事内容と違う
求人情報や面接時に伝えられた業務内容と、実際の仕事内容が大きく異なる場合、早期に辞めてしまう大きな理由となります。
期待していた仕事と、実際にやる作業があまりに違っていると、モチベーション低下を招いても無理はありません。
クリエイティブな仕事を期待していたのに、実際には単純作業ばかりやらされたり、お客さんと接する仕事がしたかったのに、裏方作業が中心であったり、期待と現実に差がある時に、仕事への意欲を失ってしまうのです。
辞めるかどうかの判断は3か月勤務してから
さまざまな理由により、早期に仕事を辞めたくなるのは理解できます。しかし、本当に辞めるかどうか、3か月ほど継続してから決めても良いのではないでしょうか。
本章では、3か月程度働いてから辞めるかどうかを判断した方が良い、3つの理由を解説します。
1か月で判断するのは難しい
新しい環境に飛び込んで最初の頃は、変化に適応する必要があるため、ほとんどの人が大なり小なりストレスを感じます。最初の頃は、自分本来の実力や人柄を発揮することも難しいでしょう。
仕事内容を把握し、仕事仲間との間にしっかりとした人間関係を築くには、1か月というのは短すぎるのです。その職場や業務内容が自分に合っているか、その判断を下すための情報が、この時点ではまだ少なすぎます。
3か月程度は継続してみて、職場環境や業務内容・職場の人間関係に慣れる時間を確保することが重要です。
人間関係の立ち位置が決まってくる
職場での人間関係は、働く意欲や満足度に大きく影響しますが、職場の人々の性格や働き方をしっかりと理解するには、1か月では短すぎます。もちろん、職場の仲間に自分を知ってもらう時間にしても同様です。
3か月も経つ頃には、職場の人間関係や、自分がその中でどのような役割を期待されているかもわかってきます。3か月経っても人間関係が自分にとって苦痛なものである場合、その職場は合っていない可能性が高いでしょう。
仕事に慣れてから冷静に判断する
仕事に就いて最初のうちは、業務の流れや同僚の働き方など、すぐに理解するのは難しいでしょう。簡単な仕事しか任せてもらえず、自分の力を発揮できていないように感じるかもしれません。
しかし、3か月も働けば日々の仕事にも慣れ、自分にその仕事ができるのかどうか、今後も成長していけるかどうか、冷静に判断できるようになるでしょう。
仕事に慣れるにつれて、仕事へのモチベーションは上がっていくもの。最初の3か月は、仕事に慣れることに専念し、それから判断しても遅くはありません。
最初の3ヶ月を乗り切るための心構え
最初の3ヶ月をうまく乗り切るためのポイントは以下の3点です。
1.いきなり他のパートさん同士・社員の雑談に入らない
2.言われていない仕事や雑用でも、余裕があれば積極的に手伝う
3.仕事を教わったらメモを取り、しっかり覚える
明らかに雇用条件が違う、パワハラがあるなどの理由で辞める場合は除き、「人間関係」や「仕事に自信がない」などの理由でパートを辞めるか悩んだ場合は、まず最初の3ヶ月を乗り切ることを考えましょう。
試用期間の終了を機に辞めることを判断した場合は、通常の退職を願い出るのに比べて心の負担も違います。
上記で挙げたポイントの中で特に大切なのは、意外かもしれませんが「いきなり他のパートさんや社員の雑談に入らない」ことです。
主婦パートの新人に多い失敗の一つに、大きな声での雑談や笑い声があります。一見、馴染んでいるように見えますが、実は不評を買っていることも考えられます。
「声が大きかったり、雑談が多くて、社員の目が気になる…」
「一緒に話しているとサボっていると思われてしまうかも…」
と他パートさん達に思われてしまうこともあるのです。最初のうちは、話しかけられてから答える程度で様子を見つつ、徐々に自分の個性を出した方が無難といえます。
何より、仕事を一生懸命に覚えることを最優先に意識することも大切です。仕事を優先に、謙虚に立ち振る舞うことが、スムーズに最初の3カ月を過ごせるコツです。
パートを辞めるべきか悩んだときは?
パートを辞めるべきか悩んだときには、まずは冷静になることが大切です。一時的な状況に感情的にならず、まずは自分が陥っている現状を客観的に見つめる必要があります。
現状を正しく認識し、自分にとって最も有益な選択をするためにはどうすべきなのでしょうか。ここでは、パートを辞めるべきか悩んだときにすべき行動について解説します。
パートをしている友人・知人に相談する
パートを辞めるか悩んだ際には、まず同じような立場にいる人や、似たような経験を持つ人に相談し、客観的な意見をもらうことが重要です。悩んでいる当人には気づきにくいことでも、経験者であれば冷静な立場から的確なアドバイスをくれるかもしれません。
また、第三者の視点を取り入れることにより、自分の考えを整理しやすくなるメリットもあります。ただし、相談する相手は誰でも良いわけではなく、注意深く選ぶことが大切です。
意見を押し付けてくる人ではなく、客観的かつ公平な判断ができる人に相談しましょう。日頃から、そのような相談相手を作っておくことも重要です。
自分のキャリア目標を再確認する
パートを辞めたくなるのは、多くのケースで職場環境や仕事内容に不満を感じたときです。しかし、そんなときこそ、将来達成したい目標や希望を再確認する必要があります。
仕事を続けていく中で、短期的なストレスや不満を感じるのはよくあることです。そのときに即座に辞めるという選択をせず、自分がなぜそのパートを選んだのか、どのような目標があったのか、それらをもう一度考えてみましょう。
自分のキャリア目標を再確認することで、パートを続ける意義を見出せるかもしれません。もちろん、目標と現状が大きくずれているようなら、退職をポジティブに検討するのが良いでしょう。
ストレスを溜め込まないようにする
適切にストレスを管理して、溜め込まないことが大切です。小さなストレスでも、溜まりすぎると冷静な判断が難しくなるため、ストレスを減らした状態で考えられるようにしましょう。
職場での悩みを誰かに相談したり趣味に時間を割いたりと、ストレスを溜め込まない状態を整えて、パートを辞めるかどうかをじっくりと考えるのが得策です。
パートを辞める前に考えておくべきことは?
パートを辞める際には、事前にいくつかの重要なことについて考えておく必要があります。
それでは、パートを辞める前には、どのようなことを考えておかなければならないのでしょうか。ここでは、パートを辞める際に考えておくべきことについて具体的に解説します。
辞めたあとの金銭的な影響について
パートを辞めると、当然のことながら収入が減少することになります。パート収入の減少により家計にどのような金銭的影響が出るのかについて、辞める前にしっかりと考えておくことが大切です。
特に、子どもの教育費やローンの支払いなどをカバーできるかどうか、シミュレーションしておきましょう。節約が必要になる場合には固定費に優先順位をつけ、事前に家計の見直しをすることも大切です。
失業保険や社会保険などの手続きについて
パートを辞めた後には、失業保険や社会保険などの手続きが必要になります。これらの手続きは、各地域の自治体やハローワークの窓口で行えるため、事前に必要書類を揃え、詳細な手続き方法を確認しましょう。
失業保険を受給するためには、雇用保険に加入し、一定の条件を満たしていることが条件です。また、社会保険の切り替えや、健康保険の継続手続きも必要になります。
次の仕事を見つけるための準備
パートを辞める際には、次の仕事を見つけてから辞めるのが理想的です。仕事が決まる前に辞める場合は、次の仕事を見つける準備だけでもしておくのが良いでしょう。
パートを辞める場合は、現在のパートを辞める理由をしっかりを考えることで、次のパート探しをスムーズに進めることが可能です。勤務時間や人間関係、給与面での問題など、できるだけ具体的に洗い出しておきましょう。
また、仕事探しの際は、主婦(主夫)の求人に特化した求人情報サイトが便利です。
パート辞めてよかったことと後悔したことは?
仕事内容が思っていたものと違ったり、パート先の人間関係に悩み辞めたいという気持ちが出てくるのは、仕方のないことです。
その際に考えてみるべき事はパートを辞めることによって得られるメリットと後悔するかもしれないデメリットです。
メリット・デメリットの2つをはかりにかけて、結果が自分にとって辞めるプラスのほうが多いようであれば、辞めるべきです。マイナスのほうが多いようでしたら、まだ辞めるべきではないかもしれません。
実際に、辞めて良かった!/後悔した…という生の声を聞いてみましょう。
パートを辞めてよかった体験談
辞めて良かったと振り返る体験談に関しては、以下のようなものが挙げられます。
・ストレスによる体調不良が改善・解消された
・心に余裕がでて、家族との関係がよくなった
・知人に誘われてよいところに再就職できた
ストレスから解放されることに加えて、現在のパートを辞めることでより良い新しいパートに出会える可能性もあります。
パートを辞めて後悔した体験談
・仕事をやめたことで怠惰な生活を送るようになり、罪悪感を覚えるようになった。
・収入が減り、家計が厳しくなった。
・次の仕事探しに焦るようになった。
収入面はもちろんのこと、生活のメリハリが無くなってしまったり、次の仕事が見つかるのか・年齢的に働けるのか不安、という声も聞かれています。
以下の記事にて、パート退職の体験談をまとめていますのでぜひ参考にしてください。
辞めるべきかどうか悩んでいると、今のパートのマイナス面ばかりが見えてしまい、「辞めたい」という気持ちが強くなっていきます。それにより、辞めることによるデメリットはなかなか見えにくくなります。
辞める決断を下す前に家族や友人など、第三者に相談し、一度冷静になってから判断をするといいかもしれません。
また、退職を考えた理由にもよると思いますが「就業条件が違った」等の場合、次のお仕事で同様のズレがないよう、経験をいかすことが大切です。
求人サイトの検索を有効に使って、自分の希望に近い条件・環境のお仕事を探してみるようにしましょう。
これからパートを探す場合、手前味噌ではありますが、主婦向けの短時間・少日数のお仕事を毎日更新しています。よろしければご活用ください。
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退職理由はどう伝える?良い退職理由/NG退職理由
退職する時はまず、直属の上司に辞める意思と退職希望日を伝えましょう。
切り出す時は「私的なことで、少しお時間をいただきたいのですが」と言えば、多くの人は察して、時間を作ってくれます。
また退職を伝えると、退職理由を尋ねられることになります。この時の退職理由として、どのようなことを伝えれば円満に、かつ話がスムーズにいきやすくなるのでしょうか?
良い退職理由の例:家庭の事情
パート主婦の場合、もっとも角の立たない理由は、「家庭の事情」です。
「親の介護」
「子どもの通院」
「家の仕事を手伝うことになった」(家族が自営業の場合)
など、場合によって多少の脚色を加えつつも、ある程度具体的に伝えた方が、話がスムーズにいきます。
「家庭の事情」はプライベートに関わることで、プライバシーの問題に発展する可能性もあるので、あまり細かい点まで突っ込まれずに済むことが多いです。
悪い退職理由の例
逆に、NG退職理由もあります。詳細を以下にまとめているので、よろしければご覧ください。
スムーズに・円満に退職するコツは?
スムーズに、そして円満に退職するためのコツは以下の2つです。
・できるだけ1カ月以上の猶予をもって退職の意思を伝える
・引き継ぎマニュアルを事前に準備する
退職を切り出す時は緊張してしまいますが、しっかりした理由とブレない気持ちを持っていれば問題ありません。
退職日が決まったら、あとはキッチリと引き継ぎをして笑顔で去ることが大切です。
最後までペースを崩さず、迷惑をかけない仕事ぶりを心がけ、気持ちよく退職しましょう。
退職届は必要?
退職願や退職届は、パートの場合でも必要な場合もあります。また、退職届を作成しておいた方がいいケースも存在します。
いつ、どのようなタイミングで書類を渡したらいいのかについて、こちらにまとめていますので、参考にしてみてください。
まとめ
「パートなんだから合わなかったらすぐに辞めればいい」
という考え方を最初から持っていると、投げ出す癖がついてしまいます。
まずはある程度の期間を決め、様子をみながら、冷静に判断しましょう。特に、先述の通り最初の3ヶ月は、一生懸命仕事を覚えることに集中するのが鉄則です。
謙虚に仕事を覚えることに注力する、これが「3ヶ月の壁」を乗り切るコツになります。
ただ、就業条件があまりに厳しく、家庭に影響が出てしまっては元も子もありません。その場合は必ず第三者にも相談をするようにしましょう。その上で辞めたいと思うか続けられるか判断しましょう。
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この記事を書いた人
しゅふJOBナビ編集部