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認可保育園・認可外保育園(無認可保育園)の違いは?保育費用はどれくらい差がある?

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子育のこと

「保育園費用」は家庭にとって気ががりなものの一つ。

保育園料のためにパートに出なきゃ…!という声もよく聞こえてきます。

保育料は保育園によって違うみたいだけれど、いったい何で決まっているの?そもそも認可・認可外ってなに?どのくらい費用がかかるんだろう?という疑問がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回は、認可・認可外保育園について、そもそも認可保育園・認可外保育園とはどういうものか・保育料を決める4つの要素・保育料の違いについてまとめてみました。

どの保育園に子どもを預けよう…と悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください!

 

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そもそも「認可保育園・認可外保育園」とは?

まずは認可保育園・認可外保育園の違いについてご説明します。

 

認可保育園

児童福祉法に定められた基準を満たし、国から認可されている保育園のことです。

保育される人数に対して、保育士の人数や、施設の面積(広さ)、設備などが法律によって決められています。

運営は、国や自治体から運営費の支給を受けて運営されています。

子どもが入園できるかどうかは自治体の選考により、選考基準はどれだけ保育を必要としているか=保育指数という点数で計算されます。

 

認可外保育園(無認可保育園)

認可保育園”以外”の保育園をさします。

国の認可基準を満たしていないだけで、各都道府県で定めている基準に基づいて、知事からの認可を受けています。

たとえば、東京都であれば「認証保育園」というものがありあすが、これは東京都の認可基準を受けている認可外保育園にあたります。

また、企業が従業員向けに設置した企業主導型保育園も、認可外保育園です。

認可外保育園は、保育料やサービス内容を自由に設定できるというメリットがあります。

そのため、認可基準を満たしていても独自の教育方法のためにあえて認可外としている、という施設もあります。

 

 

フルタイムで働く両親からは、認可外保育園が人気

認可保育園=国から認可されている保育園

認可外保育園(無認可保育園)=認可保育園”以外”の保育園

と聞くと、

「認可じゃないってことは、何か足りないってことじゃない?危なくないの?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、危険というわけではないので安心してください。

 

認可外保育園は「園独自の特徴」がある

認可外保育園は、認可保育園よりも園独自の特色が出やすくなります。

そのため、理想の教育環境を整えるためにあえて認可を受けず、認可外保育園であることを選んでいる園もあります。

より子どもたちの成長につながるような設備・制度を設けている園もたくさんあるのです。

 

都心部に多い認可外保育園、理由は「庭が狭いから」

また、都心部に多いのですが、庭を設置する広さがない場合はどうしても認可外になってしまいます。

その場合でも、近くの公園にお散歩に行くなど工夫している園もあります。

 

自治体の選考に拠らない入園方法

そしてなにより、認可外保育園は直接入園を申し込むので、入園先を選ぶことができるのも特徴です。

認可保育園は自治体の選考により入所がきまります。

そのため「第6希望で決まった…(家からは遠いけど)」となることもあります。

 

延長保育の時間が長く、働くパパ・ママにも人気

また、認可外では延長保育の時間が長いことも特徴のひとつ。

両親ともにフルタイムで共働きという場合、預かり時間と、入園先を選べることから、認可外保育園の方が人気のようです。

 

認可保育園の保育料を決める4要素とは?

では、保育料についてもご紹介していきましょう。

まずは認可保育園の保育料を決める要素をご紹介します。

 


認可保育園の保育料を決める4要素

1.世帯の所得に基づいて計算される住民税

住民税の所得割の金額によって、国が保育料の上限を設定しています。

注意しなければいけないのは、収入ではなくて「所得」であるということです。

※所得とは
・自営業であれば収入から必要経費を差し引いた額
・給与所得であれば、支給額から給与控除を差し引いた額

以下が、上限金額の表になります。

(内閣府の公定価格・利用者負担より抜粋)

 

2.自治体ごとの保育料設定

自治体は、上記の国の上限設定額に基づいてさらに階層を設け、独自の保育料を設定します。

3.子どもの年齢や人数

子どもの年齢は、「3歳未満」「3歳以上」で分けられます。

これは、子ども一人当たりに必要な保育士の人数数が、3歳未満と3歳以上で変わってくるためです。

また、預ける子どもの人数によっても変わってきます。2人目は半額、3人目は無料としている自治体が多いようです。

4.保育時間

保育時間は、親の働き方によって、以下のどちらかに区分されます。

・フルタイム労働を想定した標準時間(最長11時間)
・パートタイム労働を想定した短時間(最長8時間)

さらに上限を超える場合には延長保育料がかかります。

 

 

認可保育園・認可外保育園の保育料の違いは?

次に、認可保育園と認可外保育園の保育料の違いについて。

認可保育園は、国・自治体からの補助を受けている園でしたね。

それ以外の保育園である認可外保育園は、一部補助を受けている場合もありますが、基本的に自費運営です。

保育料やサービス内容を自由に設定できるため、費用は一律ではありません。

 


【認可保育園と認可外保育園の保育料の違い】

◆認可保育園の保育料

・所得や子どもの年齢などによって決まる

・自治会からの補助金があるため、保護者の保育料の負担が軽いことが多い

◆認可外保育園の保育料

・世帯年収等は関係なく各保育園で定めた金額

・自治会からの補助金がないため、保護者の保育料の負担が高めのところが多い


あくまで一例ですが、認可保育園の保育料が月額「35,000~55,000円」ほどです。

それに対し、認可外保育園の保育料は月額「50,000~70,000円」ほどと言われています。

認可保育園の方が安そうですが、下記の制度も確認しておきましょう。

 

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幼児教育無償化制度(幼保無償化)とは?

2019年10月から、幼児教育の無償化制度がスタートしました。

これにより、幼稚園・保育所・認定こども園を利用する3~5歳児について、保育施設の利用料が無償化されます。

また、住民税非課税世帯については0~2歳の保育料についても無償化となります。

施設によって以下のように対応が分かれています。

・認可保育園の場合

すべての施設利用料が無償化

・認可外保育施設の場合

月3.7万円まで無償

・幼稚園の場合

月2.57万円まで無償

ただし、無償化されるのは”利用料”だけ。

入園料や給食費、行事費などは別途必要なので注意が必要です。

それでも、合計の金額を考えると、おおむね認可保育園のほうが安いといえます。

ただし、自治体によっては独自の基準を設定して補助していたり、認可保育料との差額を援助してくれたりするところもあります。

逆に、独自の教育システムや設備によって教育面の充実をしている園を選んだ場合などは、その分保育料が高くなりがちです。

また、お住まいの地域にもよりますが、認可保育園・認可外保育園の保育料にそれほど違いがないところもあるようです。

幼保無償化については下記の記事にもまとめています。


認可保育園のメリット・デメリット

認可保育所には、保育所として国の定める基準を満たしているという安心感があります。

ではそれ以外の利点はあるのでしょうか?また欠点はどういった点でしょうか?

認可保育園のメリット・デメリットについて解説します。

認可保育園のメリット

園庭や施設について、認可外保育園よりも厳しい基準を満たしているため、広い面積を確保できている点は見逃せません。

園外に出かけなくても子どもをのびのびと遊ばせてあげることができ、安心して保育を任せることができるでしょう。

保育料の点でも認可保育園のメリットは大きいと言えます。
2019年にスタートした幼児教育無償化制度により、保育園の利用料は無償化されました。

認可保育園では入園料や実費を除き、施設の利用料がすべて無料となっています。
無償化される金額の上限(月当たり3万7000円まで)のある認可外保育園と比べて、総合的に保育料を安く抑えることができるでしょう。

さらに経験豊富な保育士が働いていることが多いという点も、認可保育園のメリットということができます。

認可保育園のデメリット

認可保育園の第一のデメリットとなるのが、入園希望がかなわない場合があるという点です。

入園希望者の数が多い地域に住んでいる場合などには、希望する保育園に入れずに家から遠い保育園に入園するケースもあります。

第二に考えられるのが、保育時間の融通が利きづらいという点です。認可保育園の保育時間は11時間以内と規定されています。

共働きで、子どもを迎えに行く時間が遅くなることが多い家庭には向いていないかもしれません。

また国の認可を受けている認可保育園では、保育内容に一定の制限があることもデメリットになり得るという点にも注意が必要です。

家庭や子どもの特徴に合わせた柔軟な対応ができない場合もあることを押さえておかなければなりません。

認可外保育園のメリット・デメリット

認可保育園と比較した際に、認可外保育園の場合にはどのような点に注意する必要があるのでしょうか。

希望していたとしても必ず認可保育園に入園できるわけではないため、認可外保育園のメリット・デメリットについても正しく理解しておく必要があるでしょう。

認可外保育園のメリット

認可外保育園のメリットとしてまず考えられるのが、それぞれの家庭のニーズに合わせた柔軟な対応を望める点です。

朝早くから子どもを預かって欲しい場合や、夜遅い時間までの延長保育・一時預かりなど、園ごとにさまざまな対応を期待することができるでしょう。

認可保育園では、子どもを預ける理由や住んでいる地域など、入園するためにさまざまな基準をクリアする必要があります。

認可外保育園では基準がそれほど厳しくないので、さまざまな理由で子どもを預けたい場合にも、幅広く対応してくれる点も魅力となっています。

園ごとに独自の教育や環境を整えている場合もあり、特徴的な教育を受けさせることができるという点もメリットと言えるでしょう。

認可外保育園のデメリット

認可保育所と比べて一般的に料金が高くなる場合が多く、料金面でのデメリットを感じるかもしれません。

しかし最近では、自治体ごとに独自の助成制度を設けている場合も多いため、ある程度はデメリットを抑えることも可能となっています。

敷地や園庭が狭い場合や、保育士の質に関して当たり外れが大きいこともデメリットとなることがあります。

施設に関する問題や保育環境の問題は、見学に行ってみることでリスクを最小限に抑えることは可能です。

大切な子どもを預けるのですから、事前の確認は入念に行うのが良いでしょう。

また認可保育園と比べると行事が少なく、集団でのさまざまな経験を積む機会が乏しいという感想を持つ人もいるようです。


いつから保育園探しをしたらいい?タイミングは約1年前から!?

保育園を利用するためには『保育に欠ける』という要件に当てはまっていることが条件になります。

たとえば、親が仕事をしている場合、妊娠中で子どもの面倒が見られない場合、病気や怪我で保育が難しい場合などがあげられます。

仕事に関しては、基本は既に就労していること(休業中)が前提となりますが、これから仕事に就こうと就職活動をしている人や、就労を目的とした通学も含まれます。

まずは自分が条件に当てはまるかを確認し、その条件を満たしているならば保育園さがし(保活)を始めましょう。

一般的に中途入園よりも4月からのほうが入園しやすいので、それに合わせたスケジュールを見てみましょう。

ベビーシッターの利用も視野に!

希望の保育園に入園するために保活に力を入れていても、なかなかうまくいかない場合もあるでしょう。

さまざまな悪条件が重なり、保育園に入れない場合にはベビーシッターを利用することも選択肢のひとつとなります。

ベビーシッターと聞くと、料金が高いというイメージを持つかもしれません。

しかし自治体やお勤めの会社によっては、シッター利用に対しての支援を受けられる場合もあります。

またベビーシッターを利用した実績があると、認可保育園への入園加点を受けられる自治体もあるので、検討の価値は大いにあるでしょう。

仕事を続けながら希望の保育園入園を目指す際に、ベビーシッターは心強い味方になってくれるはずです。料金面なども気軽に問い合わせてみましょう。

 

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安くない保育料、働いたほうが得?

保育園にかかる費用は決して安いとはいえません。

幼保無償化で3歳~5歳の子どもの保育料は無償化されましたが、保育園にかかる費用は保育料だけではありません。

給食費など保育料以外にも支払う必要があり、完全に無料にはならないのです。

また、0歳~2歳は保育料も家庭負担。早く働き始めたからといって家計にやさしいとも限らないのです。

 

保育料は、なんと、パートで得る収入の20~50%を占めるとも言われています。

「こんなに働いても少ない金額しか残らないし、それなら働かなくても…」と、思われる方もいるでしょう。

ただ、多くの家庭ではパート収入から保育料を払ったとしても赤字になることはなく、多少でも家計の足しとなっています。

 

仮に、毎月8万円の収入があったとします。

そのうち半分が保育費にかかったとした場合、4万円が残ります。

年間にしてみると、約50万円がプラスになる計算です。

 

プラスになった分は、自分の自由になるお金として使ってもいいですし、将来、必要になるお子さんの教育費のために貯金しておくのもいいでしょう。

また、収入以外にも社会復帰の準備として働くこともいいでしょう。

仕事から離れている、ブランク期間が長いほど、職場復帰はしづらくなります。

短時間でも仕事をしておいたほうが、ゆくゆく長い時間で働くことになるかもしれない方にはおすすめです。

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まとめ

保育園の費用は、子どもがいて働くパパ・ママには避けられない費用。

お住まいの地区の料金体系や補助金について一度きちんと調べてみましょう。

保育料にどれくらいかかるのか考えたうえで、いくら収入が必要なのかを計算して、無理のない働き方を考えてみましょう。

保育園は、子どもたちにとっては、生活の場。いつかの思い出に残る場所です。

保育園に通うことで、お子さんの成長を促す効果も期待できます。

子どもにもできるだけ合っている保育園を選ぶためには見学に行き、いくらまでなら支払えるかも考えましょう。

早めに仕事復帰しておけば、収入的にもスキル的にもプラスになる面もあるので、お金がかかるだけ…と思わず、ぜひ、賢く保育園を活用してみてくださいね。

 

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