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”モノを 捨てずに”整理整頓をしたい人が考えるべき「たった1つのポイント」

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整理整頓

 

周りを見回してみると、おうち時間が長くなったことで増えたモノや、忙しいからあとで…と溜めこんでいたモノがあふれていたりしませんか?

特に困ってしまうのが、思い出があったり、愛着があったり…なかなか捨てられないモノ。

「整理整頓はしたいけど、捨てないとダメなのかな?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、お片付けサービス Goodwave代表 綾部奈美さんに”捨てなくても片付くコツ”を教えていただきました!

 

片付けって捨てなきゃできないの?

今まで出会ってきた片付けが苦手な方の多くは、「捨てるのが苦手です!」という方です。

自分なりには不要な物は捨てているけど、なかなか減らせない……。

部屋をスッキリさせたいけれど、これ以上物を減らせない……。

では、片付けって本当に「捨てなきゃいけない」ものなのでしょうか?

 

 

結論を先に言うと、スペースの何倍もの物量があると言う場合を除き、捨てなくても整理整頓はできます!

でも、物を減らすことを勧めるのにも理由があります。

捨てない片付けに取り組む前に、物が多いとはどういうことなのかという側面も、ぜひ知っていただければと思います

 

物が多いと派生して起きる3つのこと

例えば、お子さんが運動系の部活に入ったとします。

すると、部活専用の練習着が増え、日々の洗濯物が増え、洗濯機を稼働させる回数が増え……というように、派生して起こることがいくつかありますよね。

同じように、物が多いことで派生して起こることがあるのです!

捨てたくないと思っている人は、物を多く持つことでどういうことが起きるのか、ぜひチェックしてみてください♪

 


1.管理の手間が増える

「物の量が多いと、場所を取る」というのは多くの方に認識されていること。

そのため、片付け=収納場所を増やすために、収納家具やグッズを買う!という行動に繋がっていくのだと思います。

では、物の量が多い=「管理をする手間が増える」という視点で考えたことはありますか?

物が多いぶん、自分が手間や時間をかけて管理する必要性が増えてきます。

その量を管理するための時間を、今の自分はかけられるのか?と考えてみましょう。

 

 

2.物の分の家賃を払うことになる

賃貸も、持ち家でも、同じことが言えます!

家賃は、私たちが使っている・使っていないということは関係なく、家全体に対して発生しています。

生活スペースだけでなく、物置スペースにもお金を払っていると考えましょう。

例えば、大事にしているコレクションや、趣味のアウトドアグッズのための収納が欲しいという場合。

家の限られた面積の中でも「収納=大切なものをしまうための場所」なので、とても有意義な使い方に繋がります。

では、いるかいらないかわからない物、あまり思い入れのない物を入れておくために家賃を払うと考えるとどうでしょうか?

あなたは重要ではないものの保管のために、お金を払いたいと思いますか?

 

3.片付けるための時間がかかる

片付けは、部屋の広さではなく、物の数量によって時間が決まります。

広い部屋でも物が少なければ片付けに時間はかかりませんし、部屋が狭くても物が多ければ、手にとって判断する回数が圧倒的に多いので時間がかかります。

そして、時間がかかるにつれ、片付け=疲れるもの、面倒なものへと進化を遂げ、余計にやりたくなくなってしまうのです。

 


物が多いと、こうしたことが起こります。

では、物を捨てずに片付けをするためにどんなことが必要でしょうか?

 

物が多い人が捨てない片付けをするのに必要なものは4つ

物が多い人が”捨てない片付け”をするために必要なものは4つあります。

それは、とってもシンプルなことですが、「時間」「手間」「スペース」「人手」。

この4つが揃えば、ものを捨てなくても片付けることはできます。

ただし、忘れてはいけないことがあります。それは、物は毎日増え続けていくという事実です。

どんなに広い家に住んでいても、減らさなければ、必ず物がいっぱいになって、減らすタイミングがやってきます。

そのタイミングが先延ばしになればなるほど物の量は膨大となり、気づいた時には自分の手に負えない状態になってしまいます。

捨てない片付けにも、メリット・デメリットがあるのです。

 

 

Q&A 物が多いって、何個以上のこと?

これはお客様のお宅訪問時によく聞かれることです。「うちって物が多い方ですか?」

物が多い、少ないについては、物の個数よりも簡単な判断目安があるので、ここではその目安をお伝えします。

ずばり、自分で管理ができる量かそうでないか、です!

管理できる量ならば人と比べて多いとしても、散らからないので問題ありません。

これが管理できない量だと、たとえ工夫して収納して一時的にはきれいになったとしても、管理できる量を上回っているのですから、出したときに元の場所に戻すのが面倒となり、キープできなくなってしまいます。

その時が、その人にとって物が多い状態、ということになります。

 

物が多い人が考えるべきたった一つのポイント

物が多くて片付けられずに困っている人に、考えて欲しいことがあります。

それは「捨てられない物は、本当に自分の手元に残しておきたいものか」ということです。

中には、「流行で買ってみたけど合わなかった」「前はよく使っていたけれど今は使わない」というものもありますよね。

物にも旬の時期があります。

見直す機会に、今の自分、これからの自分に本当に必要かどうかをぜひ考えてみてください。

自分の管理できる量まで減らすことができれば、スッキリ見せる収納グッズや、動線をシンプルにする時短の工夫などの収納ワザを、より活かすことが出来ます!

不要なものも混ざっている状態で収納術を使っても、生活はスッキリしません。

本当の意味での「スッキリ」を手に入れることは難しいのです。

 

 

まとめ

最後に、誤解のないようにお伝えしたいのですが、物が多い・少ないに「どちらが正しい」という答えがないように、たくさん捨てられることが良いこと、少ししか処分できないことが悪いことではありません。

大切なのは、その人の大事にしているものを大事にできる生活かということです。

そのためには、生活をしやすくすること、自分の性格に合った方法を選ぶことが必須項目となってきます。

捨てたくないけど片付けたい!と思っている方は、まず一度、手元の物を手に取って「これを大切にできているかな?これから大切にできるかな」と見直してみてください。

少しずつで大丈夫です。一人でやるのが大変だったら、家族や周りの人、プロに頼ってきっかけを作るのも一つの手です!

見直した先には、素敵な生活が待っていますよ♪

 

 

今回、教えてくれたのは…

綾部 奈美(あやべ なみ)/整理収納アドバイザー

大好きな「引き寄せ」の考え方と、整理収納という分野が深く関わっている事を実感し、整理収納の世界に魅了されていく。整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリストなど複数資格を所有。「家が一番癒される場所」そう感じてもらえるような家づくりを目指す。神奈川・東京・埼玉・千葉を中心に少数精鋭のチームでお片付けサービスを行う『Goodwave』代表。

お片付けサービス Good Wave HP 
Instagram:@oidonwa73
アメーバブログ「家を一番癒される空間に!」

 

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