週3日勤務の正社員やパート|有給休暇や社会保険、働き方に注目
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仕事の探し方

週3日勤務は、仕事と家庭、プライベートを両立しやすい働き方として人気です。週3日勤務は、パートやアルバイトなどの非正規雇用による働き方が一般的です。
「パートで週3日出勤、勤務時間は1日4~5時間が第1希望!」
このような働き方を希望している主婦は多くいらっしゃいます。また、正社員であっても、子育てや家庭との両立などのために週3日程度の勤務を希望している方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、週3日勤務という働き方について、ご紹介します。正社員の場合や週3日勤務だと月何日働くことになるのかなど、これからのお仕事探しや働き方の参考にしてください!
もくじ
週3日勤務とは
週3日勤務は、仕事とプライベートを両立しやすい働き方といえます。とくに、パートやアルバイトで希望の多い働き方です。
週3日勤務は、パートなどの主婦層に人気の働き方ですが、正社員として「週3日だけ働きたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。週3日勤務のパートが理想的とされる理由はどのようなものなのでしょうか。本項では、週3日勤務が人気な理由や労働時間と満足度について注目してご紹介します。
週3日勤務なぜ人気なのか
週3日勤務という働き方が人気なのは、多くの主婦にとって、家庭と仕事を両立しやすいためです。週3日のパートであれば、土日と別に平日にも2日休みがあるため、時間的余裕が生まれます。
子どもの習い事に付き添ったり、自分の趣味や交際に時間を割いたりもできるため、家庭と仕事の両立が可能です。資格の取得や転職の準備などにも時間が回せるでしょう。

時間的な余裕は、心の余裕にもつながります。土日以外に休みがなく、仕事以外の時間は家事や育児に追われる生活では、心に余裕がなくなってしまい、家庭内不和の原因にもなりかねません。
ある程度の収入を得られて、時間や心にも十分なゆとりがあるということから、週3日パートは理想的と考えられているのでしょう。
長時間労働ほど満足度は下がりやすい?
経済産業省の『「満足度・生活の質に関する調査」に関する調査』をご紹介します。
個票分析による、労働時間と「仕事と生活」の満足度の関係では、1日当たりの労働時間が短いほど満足度が高い関係にあり、1日当たりの労働時間が3時間以内では満足度が5.81、労働時間13時間以上では4.05と大きな差があるとしています。
勤務日数で考えると、仮に1日あたりの労働時間が長くなかったとしても、週4日、週5日と勤務日数が多くなれば、合計の労働時間が長くなるため、仕事や生活に対する満足度も低下するといえそうです。
参照:「満足度・生活の質に関する調査」に関する第4次報告書(2020年9月11日)経済産業省
週3日勤務の働き方はパートが一般的
週3日勤務は、パートなどの働き方であることが一般的です。パートやアルバイトのように、シフト制などによって柔軟な働き方ができるためです。「週3日のパート」という働き方なら、たとえば平日5日のなかで、3日は仕事をし、残り2日は育児や家事、プライベートのために残しておくという働き方ができます。
このように週3日勤務は、収入を得ながら、家庭やプライベートとの両立がしやすいため、主婦層であるパートに人気の働き方といえます。
週3日勤務の正社員
正社員においても「週3日だけ働きたい」と感じている方も少なくないでしょう。しかし、企業の正規雇用においては、一般的にあらかじめ所定の勤務日数や労働時間が決まっており、週3日勤務にすることは難しいのが実情です。ただし、柔軟な働き方を採用する企業のなかには、「週3日だけ働く」ことができるケースもゼロではありません。
週3日勤務の正社員の働き方
正社員の週3日勤務においては、たとえば労働時間によって給与が減額されたり、1日あたりの労働時間が長くなったりする働き方があるでしょう。どのような働き方になるかは、企業ごとに対応が異なるため一律ではありません。
週3日勤務だと月何日働くことになるのか
週3日勤務の場合、月何日働くことになるのでしょうか。月の勤務日数は、保育園入園の際の審査に関わったり、月における収入や働き方の目安になるため、気になる方も多いでしょう。
週3日勤務を行うと、月12日前後働くことになります。細かい勤務日数は、勤務先の状況によって異なりますが、単純計算でひと月4週間あった場合は、3日×4週=12日です。ただし、月によっては5週目があったり、4週あってもシフト状況によっては12日よりも少ない勤務日数になることもあり得ます。正社員ではなくパートの場合、確実に何日働けるかは明言できませんが、およそ12日前後の勤務日数になるでしょう。
週4日勤務だと月何日働くことになるのか
週4日勤務の場合、16日前後働くことになります。たとえば4週ある月の場合は単純計算で4日×4週=16日です。ひと月は約30日なので、だいたい月の半分(2日に1回)程度は仕事をするということです。
週3日勤務は有給休暇や社会保険はどうなるのか
週3日勤務の働き方では、有給休暇や社会保険においてどのような扱いを受けるのでしょうか。
週3日勤務における有給休暇
週3日勤務は、有給休暇の対象です。有給休暇は、週の所定労働日数や所定労働時間、勤務年数によって、付与日数が異なります。たとえば週3日勤務かつ週所定労働時間30時間未満の場合は、以下のように付与されます。
| 週の
所定労働日数 |
1年の
所定労働日数 |
勤務年数 | ||||||
| 0.5年 | 1.5年 | 2.5年 | 3.5年 | 4.5年 | 5.5年 | 6.5年以上 | ||
| 3日 | 121~168日 | 5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 |
週3日勤務における社会保険
社会保険は、適用条件の拡大が進んでいるため、パートなどの短時間労働者であっても条件を満たせば加入義務が発生します。
具体的な適用条件は以下のとおりです。
- ・従業員数51名以上の企業に勤務していること
- ・所定労働時間が週20時間以上であること
- ・所定内賃金が月額88,000円以上であること
- ・雇用期間が2か月を超える見込みがあること
- ・学生でないこと
週3日勤務であっても、労働時間や収入が要件を満たしていれば、社会保険への加入義務が発生するということです。
週3日勤務と週4日勤務の月収比較

時間や精神的な余裕を重視するなら週3勤務、収入アップを目指すなら週4勤務と、どちらにもメリットがあります。それぞれのライフスタイルに合った働き方を選べば良いのですが、収入面での単純な比較も知っておきたいところです。週の勤務日数が3日から4日に変わると、月収はいくらぐらい変わるのかを具体的に解説いたします。
週3日勤務として時給1,000円、5時間労働の場合
時給1,000円で1日5時間のパートを週3でする場合は、1週間で15,000円を稼ぐことができます。この場合には、4週間の収入額は60,000円です。
実際には週3で働く場合には12〜13日働くことになるので、月収にすると60,000〜65,000円と考えると良いでしょう。
間をとって月収62,500円と考えると、年収にして750,000円となります。
週3で働いた場合でも、かなり大きな額を稼ぐことができるのではないでしょうか。
週4日勤務として時給1,000円、5時間労働の場合
時給と働く日数の条件は同じまま、週4で働く場合についても考えてみましょう。
日給5,000円として週4で働く場合は、月収が85,000円ほどになります。
この場合の年収は1,020,000円となり、なんと100万円以上の収入となるのです。
週3で働く場合と比べると、1年間で25万円の差になることがわかりました。
25万円で何ができるかを考えれば、その違いがいかに大きなものになるかがわかっていただけるはずです。

週3日勤務のメリット
週3日勤務は仕事やプライベートを両立しやすくする働き方といえます。具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しいメリットをご紹介します。
週3日の出勤なら柔軟に時間が使える
週3日出勤でパートをするなら、子どもに習い事をさせても、無理なく送り迎えなどにも時間を割くことができます。
自分の趣味や交際にも時間を使えるため、仕事に時間を奪われているという感覚に陥ることも少ないと言えるでしょう。
また、平日ずっと働いている場合には、急な予定が入った場合などに対応することが難しくなってしまいます。
週3日勤務であれば、新しいことにチャレンジする時間も確保できるなど、多くのメリットのある働き方です。
母親に心のゆとりができると家庭も円満に
週3日勤務であれば収入とともに時間的余裕も得られるため、母親の心に余裕が生まれます。毎日仕事と家事、育児に追われていては、「自分の人生は何のためにあるんだろう」と感じてしまうこともあるかもしれません。
心の余裕を失ってしまうと、家庭内のほんの小さなトラブルにもネガティブな反応をしてしまい、楽しい生活を失ってしまうかもしれません。
週3日出勤のパートから働き始め、仕事と家庭の両立に無理がなければ、徐々に仕事を増やすことを検討してみましょう。
週3日勤務のデメリット
週3日勤務を理想の働き方と考える方は少なくありませんが、デメリットも存在します。メリットだけでなくデメリットも理解した上で、働き方を考えてみましょう。
収入が少ない
週3日の勤務では、労働時間が少ないため、収入は少ないと感じる人もいます。家庭の経済状況によって、得たい収入は異なるため、一度具体的な収入額を計算してみましょう。その際、週3日働く場合と週4日以上働く場合とで、収入と心の余裕を考えてみましょう。
職場での人間関係
週5日のフルタイムなど、長時間働いている人が職場にいる場合は、人間関係に気を使わなければならないこともあります。週3のように勤務日数や労働時間が短い働き方の場合、職場で居心地の悪さを感じてしまうかも知れません。週3日勤務程度の求人を探す際は、同じように働く方がいるのかどうかなども確認しておくと安心です。
不安定な雇用となる可能性
週3日勤務のパートは、週5日フルタイム勤務する方と比較すると補助要員的な扱いになることが多く、人件費削減の対象となりやすい傾向があります。週3日勤務は、家庭と仕事のバランスが上手く取れている状態かもしれませんが、パート先の状況によっては勤務日数の変更を打診されることもあります。
責任ある仕事を任せてもらえない
週3日勤務のパートは、責任ある仕事を任せてもらえないケースも考えられます。たとえば、週5日勤務フルタイムの方と比較すると、勤務時間などによって、できる仕事の種類や能力に差が生じることもあり得ます。仕事にやりがいを求める人であれば、週3日時短勤務ではなく週5日勤務で、腰を据えて働くことがおすすめです。
週4日以上の勤務に移行しがちな現実
週3日勤務のパートを選んだ人の中には、その後に週4日や週5日などへと移行する人が少なくありません。時間の経過とともにライフスタイルが変化したことも要因のひとつと考えられますが、それ以外にも以下のようにいくつか理由があるようです。
- ・職場から出勤日数を増やす打診
- ・保育園の関係
職場から出勤日数を増やす打診
週3日勤務で働いているなかで、職場から出勤日数や時間を増やせないかと打診を受けるケースもあります。実際に週4日勤務で働いてみて、特に問題なく仕事と家庭のバランスを保てるようであれば、週4日勤務に移行するのもよいでしょう。
保育園の関係
保育園に預けて仕事をする場合、保育時間がどれくらい必要かという点で基準となる勤務時間の関係で、週3日ではなく週4日以上働くケースもあります。
「保育必要量」の認定では、保護者のうち勤務時間のより短い者が月に120時間程度以上働いている場合は「保育標準時間」、120時間未満の場合には「保育短時間」と区分されます。
例えば週3日・1日6時間の仕事をする場合は、月におよそ72時間働くことになるので、区分上は「保育短時間(1日最大8時間保育)」という扱いになります。
保育短時間の区分において、基準保育料は「保育短時間」の方が安いのですが、延長保育の料金は「保育標準時間」よりも割高です。保育短時間勤務の区分の場合、週3日勤務であっても終業時間が遅い仕事をしている場合は、割高な延長料金が発生します。この点をデメリットに感じる場合、フルタイム勤務へシフトして働く方もいます。
週3日勤務で働く方法
週3日勤務という働き方を叶えるためには、意識的に行動する必要があります。具体的には、以下の方法が挙げられます。
- ・週3日勤務を募集している求人を探す
- ・週3日勤務が希望と伝える
- ・フリーランスとして働く
それぞれの点についてご紹介します。
週3日勤務を募集している求人を探す
これからパートで働きたいと考えている場合は、「週3日勤務OK」の求人を探してみましょう。企業が求人する際は、募集条件を提示しています。そこで、週3日で勤務可能な求人かどうかを確認します。仕事探しの段階から、週3日勤務を条件にすることで、勤務日数に対する企業との認識相違などが起こりにくく、トラブルも防げます。
週3日勤務を希望として伝える
これから仕事探しを始める方も、すでに働いている方も、企業側に週3日勤務を希望している点を伝える方法もおすすめです。面接の段階で伝えておけば、希望勤務日数を踏まえて合否を判断してくれたり、実際に働く際に配慮してもらいやすくなったりします。
すでに働いてる方は、週3日勤務にしたい理由を添えて伝えるのがポイントです。
しかし、どちらの場合でも伝え方には注意しなければいけません。当然の権利のように伝えてしまうと、わがままと受け取られてしまいます。
- ・「可能であれば週3日勤務にしていただきたい」
- ・「〇〇な理由で、週3日勤務にしてもらえないか」
というように、まずは相談する姿勢で伝えてみましょう。
フリーランスとして働く
週3日勤務は、フリーランスとして働く方法もあります。フリーランスは企業に所属しないため、自分自身で働く日数や時間を決められます。仕事量や内容にもよりますが、自己管理を徹底できれば、週3日だけ仕事をするという働き方もできるでしょう。
しかし、一般的にフリーランスの週3日という働き方である程度のお金を稼ぐためには、経験やスキルが必要とされます。とくに未経験の分野でフリーランスとして働き始める際は、地道に経験を積んでいく必要があるでしょう。最初のうちは、週4日〜5日で働いたり、学ぶ時間が必要だったりすることが珍しくありません。
「週3日勤務」ならどのお仕事がおすすめ?
週3日勤務のパートを探すのであれば、どのような職種に絞って就職活動をするのが効率良いのでしょうか?
おすすめはサービス業
働く条件として「週3勤務」を重視する方であれば、飲食店や小売店などのサービス業を選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
サービス業をおすすめする理由としては、求人の数が多いということが挙げられます。
ある程度の規模の街であれば、すぐに働きたいという方でも、比較的簡単に仕事を探すことができるはずです。
また、勤務日数や時間帯の希望が通りやすく、柔軟な働き方に対応しやすい点もポイントと言えるでしょう。
オフィスワークなどに比べて、自由なシフトで働けることが多いため、急な用事や子どもの病気などにも対応しやすい点も魅力です。
飲食店の接客やスーパー・ドラッグストアなどの小売店勤務であれば、未経験でもすぐに仕事を覚えることができるでしょう。
レストランの調理なども、日頃から料理をしている主婦の方であれば、すぐにコツをつかんで働くことができそうです。
求人数も豊富ですし、勤務日数や時間帯も比較的希望が通りやすい職種です。
「しゅふJOB」では、日数・時間がちょうどいいパート求人を多く掲載しています。
オフィスワークは難易度が高め
一般事務や営業事務など求人は多数あ、オフィスワークの募集は「週5日フルタイム」がまだまだ多い状態です。
週3日の求人も増えてきましたが、時短勤務OKの事務のお仕事があったとしても競争率が高くなります。
スキル・経験が応募職種によほどマッチしていないと、なかなか採用に繋がりません。
もしなかなかオフィスワークで就職が決まらない場合、コールセンターを視野に入れてみることがおすすめです。
コールセンターは同じ業務を複数の人で行うのでマニュアルや資料が整っていることも多く、未経験でも歓迎している職場が多くあります。
また、販売・接客業からPCに慣れて事務職にキャリアチェンジしたい主婦や、声だけの仕事なのでいくつになっても働けるため50代・60代からも人気です。

週3日勤務などパートとして自由度の高い職場で働くためには
週3日勤務など、自由度の高い職場で働きたいという方は少なくありません。とくに、仕事や家事に忙しい主婦層にとっては、自由度の高い職場で働くことが理想的です。
勤務日数や労働時間など、希望の働き方がある場合は、仕事探しが重要です。たとえば求人情報を探す際に、冊子やチラシなどを確認するだけでなく、インターネット上の求人を✅するのがおすすめです。さまざまなサイトで多数の求人情報が掲載されています。さらに希望の条件に沿って効率的に求人を探せる点が大きな魅力です。
また、主婦層がパートを探す場合は、主婦に特化した求人サイトや特集ページなどを利用するのがおすすめです。当サイト『しゅふJOB』では、主婦を採用したいと考える企業の求人を多数掲載しています。週3日勤務の求人も多数掲載しているため、ぜひ一度チェックしてみてください。
週3日パート必見の勤務ルールをおさらい
週3日勤務では、有給休暇や社会保険の加入、労働時間の上限など様々な勤務ルールがあります。
最後に知っておきたいルールをまとめて確認してみましょう。
| 有給休暇 | ・週の所定労働日数が4日以下かつ所定労働時間が30時間以下の場合、有給休暇は比例付与
・週所定労働日数が3日、また週所定労働時間が30時間未満の場合、6ヶ月以上の継続勤務で5日の有給休暇が付与(以降、勤務年数に応じて付与) |
| 社会保険 | ・適用要件(労働時間や収入要件など)を満たす場合、社会保険への加入義務が発生 |
| 労働時間の上限 | ・労働基準法により「休憩時間を除いて1日8時間以内(週40時間以内) ・法定労働時間を超えた残業は時間外労働として割増賃金の対象 |
上記のようなルールにおいて、実際に働くパートの方々は1日の勤務時間は6時間程度、9時〜16時や10時〜17時と時短で働いているケースが多いです。
まとめ|週3日勤務はとくに主婦層におすすめ!有給や社会保険のルールも理解して求人を探そう
週3日勤務は、パートの働き方として多い勤務日数です。週3日程度であれば、仕事と家庭の両立もしやすいといえます。育児中であっても、子どもの習い事における送迎をしたり、自分の時間も確保しやすいでしょう。
これから仕事探しを始めようと考えている主婦のみなさんは、まずは週3日程度から、無理なく働いてみてはいかがでしょうか。
●記事内容は執筆時点の情報に基づきます。
週3日のお仕事特集はこちらから!しゅふJOB
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