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セレモニースタッフのやりがい・向いている人は?仕事内容をご紹介!【お仕事図鑑】

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人生最後のセレモニーを支えるセレモニースタッフ。

冠婚葬儀場でスタッフの方の仕事に触れ、この仕事の魅力について考えたことのある方は少なくないのではないでしょうか。

セレモニースタッフの仕事は、葬祭のサポートや相談だけでなく多岐に渡ります。

人の心に寄り添い、繊細な配慮やコミュニケーション能力が求められる仕事のため、人生経験を積んだ主婦・主夫ほど重宝される業界です。

また、お式の時間が決まっていることが多くスケジュールが読みやすかったり、知人友人に会うことが少ないことからパート先としても選ばれやすいお仕事です。

本記事では、セレモニースタッフとしての仕事のやりがいや魅力、必要な適性・経験などについて詳しく解説します。

 

セレモニースタッフのお仕事とは?

セレモニースタッフとは、葬儀を円滑に進行させるサポートや、ご家族の相談業務などを主に担当します。

ここではセレモニースタッフの業務内容を詳しく紹介し、その仕事に必要な資質についても解説します。

 

主な仕事は葬儀(法事・法要)のサポートと相談業務

セレモニースタッフの重要な業務が、葬儀(法事・法要)のサポートと相談業務です。

セレモニーの流れを説明したり、日程調整や式場の手配などを、遺族の意向を確認しながらベストな提案をします。

セレモニースタッフの業務には、適切な言葉遣いや細かな配慮も大切です。

また、単なる葬儀(法事・法要)の進行役ではなく、以下のように多岐にわたる業務を担います。

・式場の設営や清掃

・花や装飾の手配

・音響や映像のセッティング

・会場案内やアナウンス

・受付や御礼のお渡しのお手伝い

・食事の配膳、お茶やお菓子を出す

・ご遺族や参列者の誘導

・集合写真の撮影

パートで働く場合は、式当日の運営補助や、弔問客・親族の案内、式場内の電話対応(供花や弔電の受付、式場のご案内など)など補助的な役割を任されることが多いようです。

 

人の心に寄り添う気持ちが大切

セレモニースタッフの業務には、傷つき悲しみに暮れる遺族の方々に寄り添う気持ちが非常に重要です。

そのため、セレモニースタッフには単なる業務手続きだけでなく遺族の心のケアまでも求められます。

遺族の悲しみに共感する姿勢や話に耳を傾ける態度、適切なお悔やみの言葉など、真摯で丁寧な対応が欠かせません。

さらに、立ち居振る舞いや礼儀作法・言葉遣いなど、不快感を与えないよう徹底して磨き上げておかなければなりません。

特定の宗派のみのお式を行う会場は別ですが、ほとんどのセレモニーホールでは仏式、神式、キリスト教式などいずれの宗派にも対応した葬儀を執り行います。

仏式でも真言宗、浄土宗、日蓮宗など宗派によって読まれるお経が異なっていたり、それに伴い事前にお経が書かれた冊子をお配りするかなど準備も変わってきます。

実際に働く人からは「働き始めて10年経ってもまだまだ知らないことがある」という話も聞こえてきます。

 

今後の需要も見込まれる業界

セレモニースタッフに対する需要は今後も増加すると予想されています。

高齢化がすすみ年間の死亡者数が増加し続けているため、仕事が減ることはないでしょう。

コロナ禍により葬儀の形式や規模には変化が見られ、多様なスタイルに対応するために、専門的な技術や知識を持つスタッフも必要です。

いままでの宗派に合わせた葬儀から、大切な部分は残しつつも故人を偲ぶことを重視して故人らしいセレモニーをしたいというアレンジ希望も増えています。

セレモニーは機械に変えられる部分が少なく気持ちに寄り添うちょっとした優しさが喜ばれる背景もあります。

葬儀業界の人手不足も続いており、今後もその傾向は続くでしょう。

主に上記のような理由により、セレモニースタッフへの需要は今後も拡大することが見込まれています。

 

 

セレモニースタッフに向いているのはどんな人?

どんな仕事にも向き不向きがあるように、セレモニースタッフにも適性があります。

この仕事に向いているのは、どのような特徴を持つ人なのでしょうか。

ここでは、セレモニースタッフに向いている人の特徴やスキルについて解説します。

 

マナーを身につけ繊細な配慮ができる人

葬儀は、故人との最期のお別れの場であり、遺族の悲しみや思いを尊重する必要があります。

そのためセレモニースタッフは、葬儀(法事・法要)の作法やしきたりを正しく理解し、適切に対応ができる人に向いています。

また、遺族や参列者の気持ちや状況に応じて繊細な配慮や気遣いを示すことも大切です。

葬儀(法事・法要)に参加する人は車椅子や杖が必要な高齢の方から、静かに座っているのが難しいほど小さなお子さん、悲しみに体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。

少しでも手が必要そうな方の手助けをできる気配りはとても重宝されます。

状況が目まぐるしく変化する中、冷静かつ機敏に葬儀を進行し、さまざまな気を配れる人に向いている仕事と言えるでしょう。

 

感受性が高く人の心に寄り添える人

セレモニースタッフは、常に人の死と向き合わなければならない仕事です。そのため、感受性が高く人の心に寄り添える人に向いています。

故人の人生や遺族の思いを尊重し、敬意や同情を込めて真摯に向き合える人は、遺族からの感謝や信頼を得られるでしょう。

また、葬儀の場では、その場にいる人々のやり場のない悲しみや怒りが、予期せぬトラブルに発展することもあります。

そのような場合にも冷静さを失わず、適切に対処できるスキルも重要です。

 

機敏に動き回れるコミュニケーション能力の高い人

セレモニースタッフは人の死や悲しみと日々向き合わなければならない仕事です。

いつ入るかわからない依頼に対して常に備えていなければなりません。

そのため、社員ともなると体力的・精神的にタフな人に向いています。

また、葬儀全体を取り仕切るディレクターや、他のスタッフとの連携、遺族との円滑な意思疎通なども必要です

必要な準備や手配がされるよう状況を見ながら機敏に動き回り、案内をします。

火葬場や寺院など、外部とのやりとりも担うため、スムーズにコミュニケーションを取るスキルも求められます。

 

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セレモニースタッフに活かせる経験とは?

葬儀の現場で遺族や参列者への対応・式の進行をサポートするセレモニースタッフの仕事には、その他のさまざまな経験を活用できます。

ここでは、セレモニースタッフに活かせる経験について、以下で詳しく解説します。

 

接客業やサービス業の経験

葬儀は故人に最後の別れを告げる場であり、それに携わるスタッフは遺族の悲しみや意志を尊重しなければなりません。

そのため、遺族や参列者に対して細やかで心のこもった対応をする際に、接客やサービスの経験が大いに役立ちます。

例えば、レストランやホテルでの勤務経験がある場合、経験を通して学んだ高度なマナーや礼儀、客のニーズへの対応力、個々人に合わせたサービスなど、葬儀の場で多くのスキルが応用可能です。

 

企画や営業の経験

企画や営業の経験が、葬儀のプランニングや遺族・関連業者との交渉において大いに役立ちます。

例えば、予算や遺族のニーズに合わせた葬儀をプランニングする能力や、それを実現に導くスキルには、企画の経験が直接活かせるでしょう。

また、営業の経験は、遺族やさまざまな業者との良好な関係を築き、葬儀のプロセスを円滑に進める上で役立ちます。

遺族の気持ちを汲み、深く信頼してもらうためにも、営業で培ったコミュニケーション能力が活用できるはずです。

 

豊富な人生経験

遺族とのコミュニケーション品質を向上させ、葬儀の進行を円滑にするために、豊富な人生経験を持つことは重要です。

さまざまな経験からくる共感力と洞察力により、遺族の複雑な心情に寄り添い、的確なサポートが可能になります。

人生経験が豊富なスタッフであれば、さまざまな価値観や感じ方を持つ人々の、多様性や複雑さが理解できるはずです。

そのため、遺族や参列者の心情を敏感に察知し、適切な対応や言葉を選ぶことも可能となるでしょう。

 

 

セレモニースタッフの魅力や苦労

セレモニースタッフの仕事では、故人との別れをサポートする重要な役割を担うため、やりがいもあれば、責任感や負担もあります。

ここでは、セレモニースタッフの魅力と苦労について考えてみましょう。

 

人の役に立っていることを実感できる

セレモニースタッフとして働く最大の魅力は、故人の家族や友人による感謝の言葉から、人の役に立っている実感を得られることです。

遺族の心情に寄り添い、心のこもったサービスを尽くすことで、故人を送り出す手助けをすることは、とても大きな満足感をもたらします。

 

精神的・肉体的負担が大きい場合もある

大きな満足感を得られる一方で、精神的・肉体的な負担も大きいという現実もあります。

遺族の悲しみや苦しみに親身に寄り添えば、それだけ大きなエネルギーを消耗することになるからです。

葬儀の準備や運営自体も重労働となることもあり、体力の消耗も避けられません。

それでも、感謝の言葉や達成感があるから頑張れるのも真実です。

セレモニースタッフは、葬儀の運営から遺族の精神的サポートまで、多岐にわたる役割を果たす仕事です。

接客や企画・営業、そして豊富な人生経験が活かせる仕事であり、人の役に立っていると実感できる仕事でもあります。

肉体的・精神的な負担もありますが、多くの遺族や参列者を支えるという使命感が、大きな満足感をもたらしてくれる仕事と言えるでしょう。

 

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