AIが台頭したら、仕事がなくなるって本当?
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働き方
AI(人工知能)の研究が進み、AI搭載のロボットを目にする機会も増えました。
では、AIがさらに普及すると、私たちの生活がどうなるのでしょうか。
今回は、「AIと仕事」をテーマに
・AIが普及すると、仕事がなくなるって本当?
・AIが普及するメリット・デメリット
・AI時代、私たちの仕事はどうなる?
の3つの観点でご紹介します。
もくじ
AIが進化すると、仕事がなくなるって本当?
AI(人工知能)とは、コンピュータを使って人間が行う知的活動を代わりに行わせる技術(プログラム)のことを言います。現在は、ロボットやスマホ、自動車、など、さまざまな製品に搭載されています。
AIの普及による豊かなライフスタイルに期待が寄せられる反面、AIによって、私たちの仕事がいずれ無くなるのではないか、という不安も取りざたされています。
事実、2013年に英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが著した論文で「向こう10〜20年で仕事の約半数がAIに取って代わられるリスクがある」という衝撃の説が発表され、話題になりました。
ちなみに、週刊ダイヤモンド(2015年8月22日号)によると、セールスであるとか、レジ打ち、コールセンターのような仕事がAIに代替される可能性があるとしています。
一方で、AIが普及しても、カウンセラーや弁護士のような人の感情を汲み取ったり、交渉を必要とする仕事はまだ残る可能性が高いとされています。
とはいえ、実際のところ、どれくらい人間の仕事が無くなるのかはわかりません。
例えば駅の改札が自動化されたからと言って駅員さんがすべていなくなったわけではないように、自動化・機械化されたからと言って、人間の仕事がすべてなくなるわけではないという説が有力とされています。 また、AIを管理する仕事など、新しい仕事が誕生する可能性も注目されています。
つまり、あまり不安になる必要はない、ということのようです。
AI普及のメリット・デメリット
AIが普及すると、 ルーティンワークや単純作業、情報処理といった仕事がAI に取って代わられる可能性が高いのは事実です。
当然、これらの仕事に就いている人は、仕事を失う可能性は否めません。
しかし、全く違う視点で見ると、新たなメリットが得られる可能性について指摘されてもいます。
AIが単純作業を担うことによって、私たちの時間や収入に余裕が生まれます。例えば、AIが担った経済活動によって得た収益を国民に分配するというベーシックインカムが導入されれば、人はお金=生活の糧のために働く必要は低くなることが予想されます。
極端な話、生活できるレベルの収入が得られるのですから、もっと余裕のある生活がしたいとか、好きな仕事をしたいと思った人だけが仕事をすればいい、という世の中になる可能性もあるわけです。
AIのおかげで人手不足が解消され、人はフルタイムとか残業してまで稼がなくてもよくなるかもしれません。
在宅で仕事ができるようになることが予想され、子どもがいても、身体が不自由でも、高齢でも仕事ができるようになるかもしれません。
金銭的や生き方に余裕が生まれ、メンタル面で病む人も減るかもしれません。
また、AIを制御する必要もあり、AIを管理するための仕事など、新たに生まれる仕事も期待されています。これもメリットです。
AI時代、私たちの仕事はどうなる?
AI時代、人でなければできない仕事のキーワードは、「コミュニケーション」「クリエイティブ」。
情報処理や計算能力が秀でているAIですが、顔の表情や声のトーン、会話の余白の部分から感情を読み解く必要があるカウンセラー、価値観の違う子どもたち一人一人のやる気を引き出す力が必要な教師、交渉力が必要な弁護士、新しいものを生み出さなければいけないプロデューサー、アーティスト、デザイナーなどは、AIが苦手な分野です。
また、AIを制御するための仕事やポジションが新しく生まれてきます。
闇雲に不安になるのではなく、予想されるAI 時代の恩恵を享受するためにできることを考えるほうが得策かもしれません。
AIは今後どれくらい発達していくのか予測が付きませんが、AIが普及してきたからと言って、人の仕事がすぐ奪われることはないようです。
逆にAIを武器にして仕事をしていくこともできますし、より人間的に仕事できる可能性もあります。
あまり先のことを気にしすぎず、今の仕事に全力投球しておきましょう。
この記事を書いた人
しゅふJOBナビ編集部