パートの面接で受かるコツ|落ちる理由や複数応募での対応
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仕事の探し方

パートの面接や選考で受かるにはコツがあります。とくに重要なのが、複数応募や志望動機、パートの探し方です。
「複数の会社に応募してもよいのか」
「気になったところを1社ずつ応募している」
「パート先がなかなか決まらない」という主婦の方々は少なくありません。
本記事では、パートの面接に受かるコツをご紹介します。これからパートで働きたい方や、パート先が決まらず不安な方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
パートで受かるコツは複数応募すること
パートの面接や選考で受かるコツは、「複数応募」です。さまざまな企業がパートを募集しているため、同時に複数の企業に応募するということです。
主婦向けの求人を多く扱っている求人サイト「しゅふJOB」の調査によると、2016年3月~2019年3月の間、パート就業が決まった方の平均応募数は「3.8応募」であることがわかりました。
年代別で調査してみると、転職市場で書類選考が通りにくくなるといわれる30代でも平均3応募、40代は平均4応募、50代で採用が決まった方の平均応募数は5応募してパート就業を成功させていました。
実際にお仕事が決まった方は、複数の求人に応募して、選考を受けていたことがわかります。

パートの「複数応募」メリット・デメリット
複数応募のメリット・デメリットは何なのでしょうか?それぞれの観点から整理していきましょう。
パートを複数応募するメリット
複数応募の主なメリットは以下の2点です。
・お仕事を早く決められる
・求人には載っていなかった詳細情報を含めて、比較検討ができる
1つのお仕事に応募してから面接の結果が出るまで、早くても1~2週間程度はかかります。
1つ結果がわかってから、次のお仕事を探して応募…となると時間がかかってしまいます。すぐに1ヶ月、2カ月…と時間ばかりすぎていくことになるでしょう。
採用する側も複数の応募者の中から採用する人を選んでいるので、応募したからといって採用されるとは限りません。早くお仕事を決めたい場合、できるだけ複数のお仕事に応募する事がおすすめです。
また、複数応募することで、面接や担当者からお仕事の情報を得られるため、で、求人情報には載っていなかった内容を比較・検討することができます。
「写真のオフィスはちょっと暗い印象だったけれど、晴れの日は明るくて快適そう」
「駅から3分と記載されているけれど、自分の最寄り駅からは10分かかった」
など、実際に応募してみないとわからないことも少なくありません。1社ずつ面接を受けていると、比較もできず、時間もかかってしまいます。
パートを複数応募デメリット
一方、複数応募を行うことで起こるデメリットは主に以下の2つです。
・面接日程調整が必要になる
・選ばなかった仕事以外は辞退連絡をすることになる
複数応募のデメリットとしては、面接の日程調整が必要になってきます。ブッキングを起こさないよう注意しましよう。
また、複数応募をしても実際に働くのは1社だけという方が多いでしょう。仮にいくつかの企業で受かった場合、お断りを伝える必要があることは、念頭においておきましょう。

パートの複数応募について、面接で聞かれたときは?
面接で複数応募をしているかどうか聞かれた時は、素直に他にも応募していることを話した方がいいでしょう。
良い印象を持ってもらいたくて「御社だけです」と答えたくなってしまうのですが、他に選考を受けているお仕事でも内定が出た場合、採用を待ってもらったり、断ったりする場合、伝え方が難しくなってしまいます。
面接の担当者から複数応募について聞かれたら、素直に話した上で、過去の経験が活かせる点や希望に最も合っていて長く続けたいと思っている点など、その企業を受けた理由や志望度も添えましょう。
「こういう理由だから、御社の仕事を魅力的に思っています」が伝えられるとベストです。
複数応募したものの、どれにするか選べない…
また、「複数選考に進んでみたけど、どのお仕事がいいかわからない!」と困ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
その時は、お仕事をしよう!と思った目的を思い出したり、お仕事探しの優先順位を思い出すようにしましょう。
たとえば、「保育園代や子どもの塾の費用を稼ぐため働こうと思ったんだった…月〇万円あれば足りるかな」
あわせて、懸念点があれば具体的にし、どうしたらその懸念点が払しょくできそうか?を考えてみることをお勧めします。
内容によっては、面接担当者の方に問い合わせてみてもいいでしょう。
できるだけ面接の場で聞けることが望ましいですが、お仕事をスタートしてから発覚するより、安心です。

パートの面接日程調整は優先度で行う!
応募した後は、web応募の場合早くて当日中、遅くても大抵1週間以内には、不採用連絡か面接日程の連絡が来ます。
複数応募での面接日程調整のコツとしては、一番働きたいと思っているお仕事の面接を、最初に設定するようにしましょう。
第二志望以下の面接を先に持ってきてしまうと、第一志望の面接が終わるまで曖昧な回答をせざるを得なくなります。
また、最初に面接を受けたお仕事でその場で採用となった場合、他のお仕事の面接を受けることもなく、次のお仕事の準備に時間を使うことができます。
パートの複数応募で内定がもらえた場合の対応
複数応募をしていると、すべて受かったり、第一志望のお仕事よりも早く、第二希望・第三希望のお仕事で採用の連絡をもらうこと想定できます。
残念ながら待ってもらえないということもありますが、「他にも面接を受けているので、返答を待っていただけないでしょうか?」と勇気をもって伝えるといいでしょう。
また、人によっては、内定を受託して、入社する前までに断りの連絡を入れる人もいますが、これはあまりおすすめできません。オフィスワークであれば、入社前にあなたの席とPCを用意しておこうと購入する場合もあるでしょうし、マニュアル等の書類の作成や研修担当を決めておくなど、入社日までに段取りを整えてくれている場合、迷惑をかけてしまうことになります。
もし、やむを得ずそのような状況になってしまっても、できるだけ早く、断りの連絡を入れるようにしましょう。

パートに採用されたが辞退する際の3つのポイント
複数選考を受けると、複数内定をもらうこともあります。
内定を辞退をするとき、社会人として先方に失礼のないよう辞退を伝えたいものです。
マイナスの印象を和らげるには、以下の3つのポイントをおさえるようにしましょう。
1.伝えるタイミング
2.電話で伝える
3.簡潔に話す
それぞれのポイントについて、わかりやすくご紹介します。
伝えるタイミング
採用を辞退する際、伝えるタイミングが大切です。企業では、採用を決定すると、働く準備を進めます。辞退を伝えるのが遅くなればなるほど、企業に迷惑がかかってしまいます。内定を出したのに、採用できないのであれば、改めて募集したり他の人で内定を出したりしなければなりません。複数企業に応募したからといって、自分本位にギリギリまで辞退を伸ばすことのないよう注意しましょう。
電話で伝える
採用を辞退する場合は、電話で伝えましょう。メールなどでは簡単に伝えられ、文章だけのやり取りになるため精神的にも楽な手段です。しかし、メールのみで断ることは、面接の時間を作ってくれたことや採用してくれたことに対して、失礼にあたります。
簡潔に話す
採用の辞退を伝える際は、簡潔に話しましょう。企業の担当者は多忙です。辞退することについてダラダラと話していては、先方の時間を奪ってしまうことになりかねません。辞退の旨と理由、感謝の気持ちを伝える程度にしましょう。伝える内容を事前にまとめておくことがおすすめです。
採用の辞退について、以下の記事で詳細をご紹介しています。こちらも是非チェックしてみましょう。
パートが決まらない理由や落ちる理由
パート募集に応募しても、選考に落ちてしまうことには原因があるはずです。パートの選考に落ちる理由として一般的によくあるケースをご紹介します。
応募要件を満たしていない
企業がパートなどの求人を行うときは、一定の要件を求めていることがあります。たとえば、パソコンスキルや事務スキル、必要資格などです。企業側は、書類や面接の際に応募要件を満たしているか確認します。そのため、応募要件を満たしていない状態で求人に応募しても、内定はもらえません。
勤務時間や日数が合わない
企業が求める勤務時間や日数と合わない場合も、落ちる原因です。企業側が働いてほしい時間帯や日数に対して、自分が働ける時間帯や日数が異なる場合、ミスマッチになるため、選考に落ちてしまいます。そのため、自分の希望と合致する求人を探すことが重要です。あるいは、企業側が求める内容にも配慮したうえで自分の希望を伝えるようにしましょう。
一般常識守れていない
パートの書類選考や面接において、マナーや礼節など一般常識を守れていない言動は落ちる原因になってしまいます。
・書類に不備がある
・声が小さすぎる
・挨拶ができない
・敬語が使えない
・清潔感のない身なり
面接時の印象は、企業側にとって、従業員として働く際のイメージにも直結します。就職や転職活動とは異なりますが、パートであっても最低限の節度をもって選考に臨みましょう。
やる気が感じられない
パートの面接時に、働くことに対するやる気をアピールできていないことも、落ちる原因のひとつです。企業の担当者は、「この企業で働きたい」や「精一杯頑張りたい」という気持ちや熱意が伝わる人を採用したいと思うのが当然です。過度なアピールは必要ありませんが、働く意欲を伝えるようにしましょう。
ブランクが長い
専門的な仕事や経験者を募集する仕事の場合、ブランクが長いことが落ちる原因になることもあり得ます。たとえば、結婚前や出産前に働いていたとしても、そこから何年も経過しているような場合です。数年の間に、ツールや業務の常識が大きく変化している可能性も高いため、ブランクが長いことは不利になってしまいます。どうしてもその仕事がしたい場合は、資格を取得したり改めて勉強するなど、努力する姿勢をアピールしてみましょう。
パートが決まらない時に注意すべき点
パートがなかなか決まらないという方も少なくありません。希望に合ったパート先で働けるよう、改めて注意したい点をご紹介します。
面接時での身だしなみに注意する
パートの面接では、必ずしもスーツである必要はありませんが、清潔感のある身だしなみで挑むことが大切です。Tシャツにジーンズ、スニーカーなど、あまりにもカジュアル過ぎるような服装は控えましょう。また、事務作業など企業のオフィスで働くような求人内容の場合は、スーツやジャケットを着用するのがおすすめです。服装だけでなく、髪型や化粧などにも清潔感を意識してみましょう。
書類を不備なく書く
パートに応募する際は、履歴書などが必要です。応募に必要な書類は、不備のないよう記載し、入念に確認します。誤字脱字などがあった時、修正液や修正テープなどは使用しないよう注意しましょう。また、書類の必須事項をただ記入するだけでなく、自己アピールや過去の経験などを記載するだけでも、印象がよくなります。
ビジネスマナーを意識する
パートの面接においても、最低限のマナーや一般常識は問われます。面接の際には、ハキハキとした言葉と敬語を使います。また、面接担当者などが話している際には、相槌にも注意しましょう。
日常的に会話をしているママ友や、家族と話す感覚のまま接してしまうと「この人に仕事を任せて大丈夫だろうか?」と心配されてしまう可能性もあるのです。
また、面接時間ギリギリの到着や挨拶の仕方にも注意しなければなりません。
面接というシーンをわきまえ、最低限のマナーや常識を守りましょう。
ほかにも、仕事から離れていた主婦が、面接でやってしまいがちな失敗例はどのような事があるのかを以下の記事でご紹介しています。面接前に、確認してみましょう。
パートの選考では、志望動機や書類も重要
パートに応募する際、書類(Web上ではエントリーフォーム)や志望動機も重要です。書類や志望動機が大切な理由や意識したいポイントをご紹介します。
書類やWebフォームの項目は漏れなく記載する
書類だけで内定が決まることはあまり考えにくいですが、企業側は書類やフォームに記載された情報を参考にします。とくに人気の仕事であれば、書類の内容である程度絞る可能性もあるでしょう。場合によっては、書類選考の時点で仕事に必要なスキルや資格があり、働ける時間帯が合致していれば、ほぼ内定が決まる可能性もゼロではありません。
紙の履歴書を提出する際は、項目を漏れなく記載し、備考欄などに自己PRや志望動機を記載するのがおすすめです。
また、近年ではWeb(インターネット)上で求人情報を掲載し、募集する企業が多くなっています。
Webでの応募の場合、必須項目と任意項目がある場合があります。採用率を上げるために気にしたいのは「任意項目の入力」です。
応募フォームの入力は任意項目になっていることが多いので、急いでいたり面倒だったりと後回しにしてしまいがちですが、面接官はたくさんの応募が届く中で、志望動機や、自己PR、職歴欄でどんな人が応募してくれたのかを知ります。
他の応募者と比較して印象に残りやすくなるよう、自己PRや職歴はできるだけ入力しましょう。すでに業界経験があることが採用前からわかっていると、採用担当者の目により留まりやすくなるでしょう。
求人サイトにプロフィール欄を登録しておく
求人サイトの中には、サイト自体に自分のプロフィールを登録しておけば、求人へ応募する際に自動で自己PRが転記できる便利な機能があるサイトもあります。
まずはマイページ欄を充実させておけば、応募したい仕事が見つかる度に応募フォームの項目すべてに入力する手間がかからず、気に入った仕事にすぐ応募することができます。
ひと手間かかる…されど、ちょっとだけの手間で、その後の通過率が大きく変わります。ぜひ試してみてください。
パートでも志望動機を大切にする
パートの応募でも、志望動機を明確に伝えられるようにしておきましょう。
パートの志望動機として盛り込みたい内容は、以下のような点です。
・企業側が自分を採用するメリット
・企業が募集する時間帯や日数に対する合致(柔軟に対応できる点)
・働く意欲や熱意
・経験やスキルを活かせること
・どうしてもその企業で働きたい理由
パートだからといって準備せずに面接に挑むと、「ここで働きたい」という気持ちが伝わりにくくなります。他にも同じような条件の応募者が複数いた場合、志望動機を明確に伝えてくれた人が受かりやすくなります。

パートが決まらない時は仕事の探し方を変えてみる
パートに落ちてしまう場合や採用されたけど悩んで辞退したような場合、自分に合っていない仕事に応募している可能性があります。そのようなときは、仕事の探し方を改めてみるのも方法のひとつです。
たとえば、以下のような点に絞って探してみるのもおすすめです。
・主婦が活躍している仕事
・希望する時間帯や曜日に合致している仕事
・自分の得意や経験を活かせる仕事
主婦が活躍している仕事
パートを探す際に注目したいのが、主婦が活躍しているかどうかという点です。たとえば、「同じような年代の女性が実際に仕事をしているか」や「主婦が働きやすい日中の時間帯を募集しているか」どうかなどを確認します。求人情報に「主婦大歓迎」「パートさん募集」などの文言などがあるかをチェックしてみましょう。サービス業であれば、実際に店舗を利用してみる方法もあります。
希望する時間帯や曜日に合致している仕事
パート先を探す際は、勤務時間や曜日などに注目してみましょう。自分が働ける時間帯や曜日、日数でも働けるかどうかを確認します。求人情報に、「週2日から働けます」「午前中に働ける方、大歓迎」などの文言があるかなどをチェックしてみましょう。反対に、募集する時間帯や曜日が明確に記載されていて、その内容では働けない場合は、ミスマッチといえます。
自分の得意や経験を活かせる仕事
パートを探す際は、ご自身の得意なことや経験を活かせる仕事に挑戦するのもおすすめです。たとえば、主婦として長年培った経験を活かす「家事代行」や子育てを活かす「保育補助」の仕事などが挙げられます。専門的なスキルや資格がある場合は、活かせる仕事を探すのもよいでしょう。未経験の仕事にチャレンジするよりも、得意や経験を活かせる仕事内容であれば、説得力が増し、受かりやすくなります。
下の記事では、おすすめのお仕事探しの方法も紹介しています。
パートの仕事探し方
パートで仕事を探す方法には、いくつかの方法や手段があります。今はスマートフォンやインターネットが浸透しているため、効率よく仕事を探すこともできます。とくに、同時進行で複数応募をしたい方は、ぜひ参考にしてください。
求人誌や求人チラシ
パートの探し方として、求人誌や新聞の折り込みチラシを活用する方法が挙げられます。昔からある求人募集の媒体であり、定期的に発行されているため、目を通している方も多いのではないでしょうか。インターネットがあまり得意でない方には手軽に仕事探しができる方法といえます。
ハローワーク
パートの探し方として、ハローワークを活用する方法もあります。ハローワークと聞くと、「正社員」だけを扱うのではないかと感じている方もいるかもしれません。しかし、ハローワークでは、正社員だけでなく、パートの仕事探しもサポートしています。
求人サイト
パートの探し方として近年主流になっているのは、インターネット上の求人サイトを活用する方法です。
インターネット上なら、多くの求人情報を掲載しているため、自分の希望に合った求人を効率よく探せます。自分のプロフィールやWeb履歴書などを登録しておくことで、簡単に応募できます。同時進行で複数の企業に応募したり選考を進めることができるでしょう。
まとめ
パートで実際に採用されている人は、「3応募」しているという調査結果をご紹介しました。
面接の日程調整にはコツが必要になりますが、早くお仕事が決定するメリットには代えがたいものがあります。ぜひチャレンジしてみてください。
希望の条件もふまえて、長い目でみて働きやすい職場を選びましょう。
良いお仕事に就けますよう、応援しています!





























