ハウスクリーニングってどんなお仕事?働くために必要なスキル・向いている人は【お仕事図鑑】
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ハウスクリーニングと聞いて、どのようなイメージを持たれるでしょうか?
中には、清掃のお仕事=キツイ・ツライといったイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
体を動かす仕事なのでそういった側面もありますが、実はあえて選ぶ人もいるお仕事でもあるのです。
今回のお仕事図鑑は、ハウスクリーニングについてご紹介していきます。興味のある方はもちろん、イメージで避けてきた方も参考の一つにしてみてください。
もくじ
ハウスクリーニングの主な仕事
「ハウスクリーニング」とは家の中の掃除をすることです。また、賃貸住宅の入退去前の清掃もハウスクリーニングの仕事のひとつです。
ハウスクリーニングの仕事内容は多岐に渡っています。ハウスクリーニングの仕事をするのは以下の7つの場所。それぞれどんなお仕事をするのかご紹介していきます。
・浴室
・キッチン
・トイレ
・部屋
・玄関
・ベランダ
・エアコン
それぞれどのようなことをするのか、一つずつ見ていきましょう。
浴室
浴室クリーニングでは、浴室内についた水垢やカビ・鏡の汚れ、さらに排水溝にあるぬめりなどをすべて綺麗にしていきます。
浴室に洗面台が付いているタイプの部屋の場合、洗面台も合わせて清掃する必要があります。
浴室の汚れはそれぞれ発生する原因と落とし方が違っています。
水垢の主な原因は、水道水に含まれているカルキやカルシウムが固まることによるものです。水垢汚れには、酸性系の洗剤を使って掃除を行いましょう。
鏡の汚れは、鏡を傷つけないよう使う道具の素材に注意する必要があります。
排水溝周りは、表面だけでなく内部の部品まで掃除し、細かい毛が残ってしまわないようにしていきましょう。
浴室には、それぞれ使うべき洗剤や掃除道具が異なる素材があるため、素材を傷つけてしまうことがないよう、それぞれに合った掃除方法を選ぶことが大切です。
キッチン
キッチンの代表的な汚れは、油汚れです。
油汚れにはアルカリ性の洗剤が効果的です。また、コンロ周りだけでなく、レンジフードのフィルターや換気扇本体にも油汚れを中心とした汚れが付いているので、必要があれば、部品を取り外して掃除を行いましょう。
コンロ周りが特に汚れの溜まる場所になりますが、キッチンクリーニングはシンク内まで清掃して完了となります。
トイレ
トイレの汚れで特に落としにくいといわれているのが尿石と呼ばれる汚れです。
基本となる掃除だけでは落ちない尿石は、時間をかけて磨かなければいけないケースも考えられます。
トイレの床・壁・本体まで清掃を終えたら、ウォシュレットのノズルまでしっかりと掃除をすることを忘れないでくださいね。
部屋
部屋掃除もハウスクリーニングとして行う場合には、チェックするべきポイントがいくつかあります。
まず、床だけでなく天井を含む壁紙や巾木・電気カバー、そしてスイッチに至るまで、部屋の隅々まで掃除を行っていく必要があります。
また、賃貸の清掃の場合、飲み物などがこぼれてできたシミやものがこすれたことでできた跡なども掃除の範囲に含まれます。
床がフローリングの物件の場合、最後にワックスをかけるまでが作業としているところもあるようです。
玄関
玄関は土や砂・ホコリ汚れがほとんどです。
基本的には、箒を使った掃き掃除になります。箒だけでは取れない、乾燥して固まってしまった土汚れは、ブラシで削ったり水を使って掃除をする必要があります。
仕上げに拭き掃除を行なって、しっかり乾かしきれば玄関掃除完了となります。
ベランダ
屋外になっているベランダも玄関同様、土汚れやホコリ、場合によっては苔汚れの掃除が主な作業です。
屋外なので水を使って一気に流すことができますが、物件によっては隣や下の階に迷惑がかかることがないよう気をつけましょう。
また、室外機がベランダに置いてある場合には、その周りも入念に掃除しておくようにしましょう。
エアコン
エアコンの掃除をハウスクリーニングとして行う場合、エアコンの内部まで掃除を行う必要があります。
カバーを外してフィルターの清掃を行うことはもちろん、エアコン内部まで高圧洗浄機を使ってキレイにしていきます。
簡単な掃除ではないため、部屋を汚さないための準備や、エアコン内部に関する専門知識が大切になります。
ハウスクリーニングの経験を積んでエアコン清掃専門でお仕事を受ける人もいます。
ハウスクリーニングに向いている人・向いていない人
ハウスクリーニングは、人によってやりがいとなるか負担となるか、はっきり分かれる仕事です。
ここでは、ハウスクリーニングに向いている・向いていない人の特徴をまとめているので、自分がハウスクリーニングとして仕事を楽しめそうか、続けていくことができるかどうかの参考にしてみてください。
ハウスクリーニングに向いている人
ハウスクリーニングに向いている人は、以下のような人たちです。
・キレイにするのが好きな人
・几帳面な人
・丁寧な人
なんといってもキレイにするのが好きな人にとっては、ハウスクリーニングの仕事はとてもやりがいのある仕事になります。
部屋によっては、考えられないほど汚い状態から始まることも考えられます。しかし、そのような部屋は、逆に掃除のしがいがある部屋!
汚れを見逃さずキレイにすることを楽しめる人は自信を持って応募してみてください。
また、几帳面な人、丁寧な人もハウスクリーニングに向いている人といえます。ハウスクリーニングはどんな汚れであっても残った状態で作業を終わらせることは許されません。
細かいところまで目が届き、丁寧に掃除を進めることができる人は、ハウスクリーニングでも、力を発揮することができるでしょう。
整理整頓の資格を持っている人や、クリンリネスなど掃除に関する資格を持っている人は実務経験を積む場にできるでしょう。
ハウスクリーニングに向いていない人
逆にハウスクリーニングに向いていないのは、以下のような人たちです。
・汚れに鈍感な人
・大雑把な人
・掃除が好きじゃない人
ハウスクリーニングとして働く上で、汚れに鈍感なのは致命的とも言えるでしょう。汚れに対して「このくらいなら汚れていない」と感じてしまっては、ハウスクリーニングの業務を完遂することはできません。
同様に、大雑把すぎる人もハウスクリーニング向きとはいえません。四角い床を丸く拭くような清掃を行なっても、ハウスクリーニングを依頼した人は満足できませんよね。依頼に沿った清掃ができないとまったく意味がありません。
そして、そもそも掃除が好きではない人は、ハウスクリーニングとして働くのはつらいと感じるかもしれません。
ハウスクリーニングで働くメリット・デメリット
ハウスクリーニングで働くとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
ハウスクリーニングで働くメリット
まず、ハウスクリーニングとして働くことで、清掃員としてのスキルを身につけることができます。
そして、賃貸物件がある以上入居前・退去前のハウスクリーニングは必要となってくるので、需要が途絶えることはありません。一度経験してしまえばその後働き口に困ることはなくなります。
自身の経験を活かして、新たな事業を立ち上げれば、新しいビジネスチャンスにつながるかもしれません。
また、汚れが取れてきれいな部屋になると満足感がある、意外と運動になってわざわざ運動をしに行かなくても調子がいい、という話も聞こえてきます。
ハウスクリーニングで働くデメリット
ハウスクリーニングで働いたことによって生じてしまう大きなデメリットはそれほどありませんが、単純に重労働であることは事実です。
部屋が広ければ広いほど、部屋数が多ければ多いほど作業量も増えていきます。
また、とても汚い状態から始まる可能性もあるので、潔癖すぎるとつらいかもしれません。根気が必要になります。
ハウスクリーニングと家事代行は違う?
さて、ここまで読んでくださった方の中には「家事代行サービスで掃除をするのと、違いはあるの?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家事代行の清掃サービスは、1回ごとにきちんと掃除をすることを求められますが、前提は「定期的に家事労働力を提供することで清潔さをキープする」サービスです。
もちろん継続してもらえないと意味がないので毎回掃除のクオリティは求められますが、”家事代行”の名前のとおり依頼人ができる範囲の家事を代わりに行うサービスです。
依頼人の家にある道具でお掃除をするので、いわゆる家事の域と言ってもいいかもしれません。
ハウスクリーニングは入退去前の清掃など1回の清掃で仕上がりを求められます。業務用の専門的な道具や洗剤を使います。
蓄積された汚れを一掃し部屋をできるだけ回復させるための、知識・技術を備えた掃除のプロとして仕事をすることになります。
まとめ
ハウスクリーニングは、ただ掃除をするだけの仕事ではありません。
次の人が気持ちよく使ってもらうためには一切の妥協は許されず、こだわりと信念を持って業務に当たらなければいけません。
キレイにするのが好き、丁寧に作業を進めるのが好きという方には、ぴったりなお仕事なので、興味のある方はぜひ求人情報を探してみてくださいね。