フルタイムパートとは?正社員とどちらが得?違いやメリット・デメリットを解説
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お金と法律

「フルタイムで働きたいけど、正社員や普通のパートとどう違う?」
主婦が仕事を探す際、このように感じる方は少なくありません。そもそもフルタイムパートとはどのような働き方を指すのでしょうか。
本記事では、フルタイムパートと正社員の違いやそれぞれのメリットデメリット、年収や手取り額のイメージもご紹介します。
もくじ
フルタイムパートとは
フルタイムパートとは、非正規雇用として正社員と同じようにフルタイムで働くパートのことです。一般的に「フルタイム」と聞くと、正社員をイメージしがちですが、パートでもフルタイムという働き方があります。
フルタイムパートの定義と特徴
フルタイムパートとは、正社員と同等の労働時間(週40時間程度)で働くパートタイム労働者のことを指します。一般的な正社員は、週5日・1日8時間労働で働くため、パートでも正社員と同様の働き方をする場合は、「フルタイム」と表現します。
フルタイムパートと短時間パートの違い
フルタイムパートと短時間パートの違いは、労働時間や収入です。また、社会保険加入義務においても以下の違いがあります。
| フルタイムパート | 短時間パート | |
| 労働時間 |
|
|
| 収入 | 非正規雇用 |
|
| 社会保険加入義務 |
|
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フルタイムパートと正社員の違い
フルタイムパートと正社員には、収入や雇用形態、社会保険や税金などにおいて、さまざまな違いがあります。
| フルタイムパート | 正社員 | |
| 収入 |
|
|
| 雇用形態 | 非正規雇用 | 正規雇用 |
| 雇用期間の定め | あり | なし |
| 給与形態 | 時給制や日給制 | 月給制 |
| 社会保険 | 加入 ※条件はあるが、フルタイムの場合は基本的に加入 |
加入 |
| 税金 |
|
|
厚生労働省『令和6年 賃金構造基本統計調査(速報)』などの平均月収や『しゅふJOB』の平均時給のデータを参考にすると、正社員とフルタイムパートの収入差は以下のようにイメージできます。
| 正社員とフルタイムパートの平均月収と年収の比較 |
→【月収差】92,280円 ※パートの月収イメージは、1,262円×8時間×20日で算出 |
この月収差を年収換算すると、約110万円の差が生じることがわかります。
参照:『令和6年 賃金構造基本統計調査(速報)』 厚生労働省
参照:【2026年2月しゅふ求人の平均時給】パート・アルバイト:『1,262円』、派遣:『1,483円』 | ビースタイルグループ
関連記事:短時間正社員(時短勤務)とパートの違いとは?給与・待遇が良く女性から注目の短時間正社員をご紹介!
関連記事:パートの社会保険加入条件とは?2026年最新の年収の壁・メリット・デメリットを解説
フルタイムパートのメリットとデメリット
フルタイムパートの主なメリットとデメリットには、以下の点が挙げられます。
| メリット | ①正社員よりワークライフバランスがとりやすい ②短時間パートより収入・待遇が上がる ③社会保険に加入できる場合がある |
| デメリット | ①働き方の自由度が低い ②責任やプレッシャーが大きい ③収入が増えると扶養から外れる可能性がある |
メリットとデメリットにおけるそれぞれの内容をご紹介します。
フルタイムパートのメリット①正社員よりワークライフバランスがとりやすい
フルタイムパートは、非正規雇用であるため、休日を取りやすく、責任の重い仕事や残業などは依頼されにくい特徴があります。心理的・体力的な負担が重くなりにくいため、私生活を重視した働き方ができます。
フルタイムパートのメリット②短時間パートより収入・待遇が上がる
フルタイムパートは、正社員と同等の労働時間であるため、短時間パートよりも高い収入を得られます。仮に社会保険料を負担するとしても、経済的な余裕が生まれやすいでしょう。また、社会保険に加入することでさまざまな保障を受けられたり、短時間パートよりも有給休暇が多くもらえるなど、待遇面でもメリットがあります。
関連記事:パートにおける有給のルールとは?条件や日数、計算方法をわかりやすく解説
フルタイムパートのメリット③社会保険に加入できる
フルタイムパートなら、社会保険に加入できる可能性が高くなります。
社会保険は、所定労働時間が正社員の4分の3以上である場合もしくは以下の条件を満たすことで加入対象となります。
- ・週の所定労働時間が20時間以上あること
- ・所定内賃金が月額8.8万円以上であること
- ・2か月を超えて雇用の見込みがあること
- ・学生でないこと
月額8.8万円以上の賃金要件は2026年10月以降撤廃され、週20時間以上働けば年収にかかわらず社会保険の加入対象となる予定です。
なお、2027年9月までは、従業員数51人以上の企業等で働くパート・アルバイトが適用対象です。2027年10月以降は企業規模要件が段階的に拡大されることが決定しています。
社会保険に加入することで、保障だけでなく、将来の年金受給額も増えるというメリットがあります。
参照:『社会保険の加入対象の拡大について』厚生労働省
参照:『社会保険加入の要件 』 社会保険適用拡大特設サイト(厚生労働省)
フルタイムパートのデメリット①正社員と同じ時間働いても給与・待遇に差がある
フルタイムパートは、正社員と同等の時間働きますが、収入や待遇の差は大きいといえます。これは、フルタイムパートの場合、時給制であることだけでなく、賞与や一部の福利厚生等の対象外となるためです。
フルタイムパートのデメリット②キャリアアップや雇用の安定性に限界がある
企業において重要な仕事や役割は、正社員に任せることが多いため、フルタイムパートはスキルアップや経験が積みにくいといえます。また、フルタイムパートは雇用期間の定めがあるため、安定した雇用とは言い切れません。
フルタイムパートのデメリット③収入が増えると扶養から外れる可能性がある
フルタイムパートは、月収(年収)や労働時間などから、税法上の扶養だけでなく社会保険上の扶養からも外れる可能性が高くなる点に注意しなければなりません。
関連記事:【2026年】扶養内パートはいくらまで?103→123万→178万・130万など年収の壁を解説
正社員のメリットとデメリット
正社員の主なメリットとデメリットには、以下の点が挙げられます。
| メリット | ①安定した収入が得られる ②社会保険・年金が充実 ③キャリアアップの機会がある ④長期的に雇用が安定 |
| デメリット | ①働き方の自由度が低い ②責任やプレッシャーが大きい ③ライフステージに合わせにくい |
正社員のメリット①安定した収入が得られる
正社員は、基本給によって毎月一定の収入が保障されています。さらに、賞与やインセンティブなどを支給する企業も少なくないため、より多くの収入を得られるポイントです。
正社員のメリット②社会保険・年金が充実
正社員は、社会保険への加入義務があるため、傷病手当や失業保険など、さまざまな保障を受けられます。また、国民年金に上乗せされる厚生年金保険によって、将来受け取れる年金受給額も多くなる点も魅力です。
正社員のメリット③キャリアアップの機会がある
正社員は、企業の教育制度や昇格などにより、キャリアアップの機会が多く設けられています。キャリアアップができることで、より多くの経験が積めたり自分の市場価値を高めたりできます。
正社員のメリット④長期的に雇用が安定
正社員は、雇用期間の定めがないため、長期的に雇用が安定している点も魅力です。労働契約法では、「企業は正当な理由なく正社員を解雇できない」としています。法律のもと、長く安定して働けるという安心感をもって働けます。
参照:『労働契約法16条』e-GOV法令検索
正社員のデメリット①働き方の自由度が低い
正社員の場合、労働時間や休日、勤務場所など、働き方の自由度が低い点は否めません。正社員の働き方は就業規則で定められているため、融通が利きにくいといえます。「より柔軟な働き方ができるかどうか」という点においては、パートに軍配が上がるでしょう。
正社員のデメリット②責任やプレッシャーが大きい
正社員は、役職に就いたり、重要な仕事を任されたりする点から、重い責任やプレッシャーを感じやすくなります。また、成果も求められるため、不安やストレスを感じやすくなる点に注意しなければなりません。
正社員のデメリット③ライフステージに合わせにくい
正社員は、結婚や子育てなどライフステージの変化に合わせにくいことがあります。責任の重い仕事や日々の残業を任されたりすることで仕事と家庭の両立が難しくなることも珍しくありません。また、転勤や職種変更などを命じられることもあり、生活に大きな影響が生じることもあります。
フルタイムパートで損しないために年収の壁を理解しよう
フルタイムパートとして働くためには、年収の壁を理解することが大切です。働き方によっては、思ったよりも手取り額が増えないなど、働き損になることもあるためです。
ここでは、特に理解しておきたい「130万円の壁」と「いくら稼ぐのが得なのか」についてご紹介します。
年収130万円の壁
フルタイムパートが特に意識したいのが「130万円の壁」です。130万円の壁とは、勤務先の規模にかかわらず、社会保険への加入義務が発生するラインです。社会保険料の負担額をふまえると、年収150万円以上働くのがおすすめです。仮に年収130万円を超えた程度の場合、社会保険料の支払いによって、手取り額が減ってしまうため注意しなければなりません。
また、勤務先が社会保険に適応していない企業(任意適用事業所)で年収130万円を超えた場合は、国民年金と国民健康保険に加入します。保険料は全額負担であるため、年収約170万円以上でなければ働き損になってしまう可能性があります。
※保険料は地域や年収額によって異なります。
結局、いくら稼ぐのが一番お得?
フルタイムパートとして働く場合は、社会保険への加入義務が生じる「130万円の壁」を意識する必要があります。
130万円の壁を意識するときは、以下の年収を参考にしましょう。
| 年収 | 手取り額 |
| 年収131万円 | 約127万円 |
| 年収151万円 | 約126万 |
| 年収200万円 | 約163万円 |
※金額は概算として簡略化
このように、130万円を超えると社会保険料等が発生することになるため、実質の手取り金額に逆転減少が起こることもあります。フルタイムパートとして働く場合、年収150万円程度であると、働き損になってしまう可能性があるため注意しましょう。
関連記事:【2026年】扶養内パートはいくらまで?103→123万→178万・130万など年収の壁を解説
働き方は多様化している
現在は働き方の選択肢が広がっています。
主婦の働き方としても、
- ・短時間パート
- ・フルタイムパート
- ・正社員
- ・契約社員
- ・派遣社員
- ・フリーランス
など多様化しています。
自分の生活に合った働き方や希望する収入によっても働き方は異なるため、まずは働く上での条件を洗い出してみましょう。
関連記事:【独自調査】主婦が希望する雇用形態|短時間正社員が人気
まとめ|フルタイムと正社員どちらが得かをふまえて働き方を考えよう
フルタイムパートと正社員について解説しました。フルタイムと正社員には、さまざまな点で違いがありますが、仕事をする上で大切にしたい点を明確にした上で、働き方を決める事が大切です。
また、パートの場合、年収によっては、手取り額の逆転現象が起こる場合もあるため、事前に年収の壁について理解した上で、働き損にならないよう注意しましょう。
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