【求人情報あり】60歳からの仕事・働き方はどうする?60代女性向きのお仕事とは
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仕事の探し方
「夫が定年退職、収入が減って年金だけでやっていけるか今後が心配…」
「まだまだ元気だし、もう一度働きたい!」
このように考える方もどんどん増えてきています。60代が採用されやすいお仕事を見つける方法は、ずばり「実際に同年代の人が働いている職場を探す」こと!仕事をする上で体力的にも負担になることが少ないので非常におすすめです。
職場で同年代の友達ができて張り合いができた!という声も聞こえてきます。
「60歳過ぎてもできる仕事」
「定年後の女性が求められる仕事」
「60歳からでもできる仕事」
など
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もくじ
60代女性の働き方、どう変わる?
多くの人にとって、年齢を重ねるごとに働き方は変化していきます。結婚や子どもの自立など、生活スタイルの変化にともなって仕事への向き合い方が変わっていくのは自然なことです。しかし、自分自身や環境の変化に戸惑いを感じる人も多いはず。
本項では、60代女性の働き方について以下の5点を中心に解説いたします。
・働く目的は?
・60代で働いている人の割合
・仕事の探し方
・働くうえで60代女性の強みとは?
・60代女性が仕事に抱く不安
60代を目前にして仕事との向き合い方を見直したい方、60代になり働き方を変えようと考えている方などの参考となれば幸いです。
働く目的は?
60代になると「やりがいのある仕事」や「興味・関心を満たす仕事」を求める傾向が高くなるようです。収入を得ることも目的のひとつではありますが、自分の能力を発揮することが目的として大きな割合を占めるようになります。健康寿命が伸びた結果、60代は
高齢というにはまだまだ若すぎる年代と言えます。元気に働けるうちに、能力を活かして活躍したいと考える人の割合が多いのでしょう。
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60代で働いている人の割合
内閣府が公表した「令和4年度版高齢社会白書」によると、令和3年の総労働人口は6,907万人で、内1,471万人が60歳以上となっています。
さらに数字を細かく見ていくと、1,471万人のうち、60〜64歳が545万人、65〜69歳が410万人、70歳以上が516万人となっています。
年齢 | 労働人口 |
60〜64歳 | 545万人 |
65〜69歳 | 410万人 |
70歳以上 | 516万人 |
高齢化によりシニア世代の就業率は今後も増加することが予想されるでしょう。
シニア世代が選ぶ仕事の内容として、肉体的な負担の少ない軽作業やスキルを活用する仕事が多くなっています。仕事を選ぶ基準として「社会とのつながり」を求める人の割合が多いこともシニア世代の特徴です。
仕事の探し方
60代女性が仕事を探す方法として、半数以上の方が「求人情報サイト」を挙げています。多くの方がスマートフォンやパソコンを保有しており、若年層と同じくインターネットが大いに活用されています。
60代の求職活動に特におすすめな求人サイトは以下の2つです。
・リクルートエージェント
・マイナビミドルシニア
・しゅふJOB
さらに効率的に仕事探しをしたい場合は、 60代を対象とした求人情報を集中的に検索するのがおすすめ です。「60代が活躍している職場」や「シニア世代歓迎のお仕事」などの検索ワードで、自分に合ったお仕事を探してみてはいかがでしょうか。
働くうえで60代女性の強みとは?
60代女性が働く上で強みとしていけることは、ズバリ「経験」です。60代女性はこれまでの職業経験・人生経験どちらも職場で生かすことができる人材です。
以前に働いていた職場での経験があれば、それをそのまま活用できる仕事につくことで、自分の能力を十分に発揮できるでしょう。時代は移り変わるとはいえ、培ったスキルはそう簡単に廃れるものではありません。
仕事の経験が乏しくとも、家事や育児・他人とのコミュニケーションといった長年の人生経験を活かせる職場は数多くあります。スポーツや旅行の経験、何かを教えた経験なども自分ならではの強みとなるでしょう。
60代女性が仕事に抱く不安
仕事を探す際に、多くの60代女性が不安材料として挙げるのが「年齢」です。求人情報サイトなどで仕事を探す方が増加しているため、若年層向けの求人が上位表示されるのを見て不安に感じているのでしょう。
しかし、必要以上に不安を感じる必要はありません。総務省統計局の調査(2019年)により、65〜69歳女性の約30%が仕事に就いているという結果が報告されています。若年層向けの求人に応募するのでなければ、それほど年齢を不安視することはないでしょう。
また、体力の衰えを不安と考える意見もあります。確かに20〜30代の頃と同じように働けるという方は少ないでしょう。自身で体力面での衰えを自覚しておけば、対策は難しいことではありません。
自分にとって怪我や疲労のリスクが少ない仕事を選別し、働く時間の長さなどを調節することにより、体力面での不安を感じることなく働けるはずです。
60代の就職面接での4つの注意点!
いざ仕事を始めようというときに、面接は最初の難関と感じられるかもしれません。久しぶりの面接に不安を感じる方も多いでしょう。
面接に合格するためには、何と言っても事前の準備が大切です。どのようなことを質問されるのか、どのような点を見られているのか、あらかじめ対策を練っておけば即座に対応することができます。
そこで今回ご紹介するのは以下の4つの注意点です。
・これまでの経験・持っているスキルを伝える
・適切なコミュニケーションスキル
・場にあった服装
・しっかりとしたマナーや言葉づかい
これまでの経験・持っているスキルを伝える
60代からの就職で期待されていることは、即戦力となれるかどうかです。もちろんそれだけが全てではありませんが、60代からじっくりと成長を待ってくれる企業は少ないのではないでしょうか。
即戦力が期待されているということが前提であるため、今までの経験や身につけてきたスキルについての質問が多くなることは当然であると言えるでしょう。
自分は何を経験し何ができるのかを正直に伝えるのも良いのですが、その職場で自分の経験・スキルがどのように活用できるのかについても伝えることが大切です。
60代の転職・就職では、必ずと言って良いほどこれまでの職歴を聞かれるはずです。職歴が多いことは、豊富な経験があると好意的に受け止められることもありますが、ひとつの仕事が続かない人物であると評価される場合もあります。
なぜ前職をやめたのかという理由を尋ねられたときは、人間関係にまつわるトラブルなど、マイナス評価になりそうなものは慎重に考えて返答するようにしましょう。
適切なコミュニケーションスキル
60代となると、経験豊富で面接官よりも年配であることも多いため、コミュニケーションが横柄になる場合があります。自覚がなくとも、面接官に対等な口を利いてしまったなどはよくある失敗例です。
60代という年齢から、緊張してあまり自分の意見を言えなかったという失敗は少ないようです。それよりも経験や実績に自信があるがゆえに、自分の話ばかりしてしまうというケースをよく耳にします。
コミュニケーションとは、お互いの意思を疎通させる行為です。一方通行のコミュニケーションにならないよう注意しましょう。
例えば接客業務や受付業務などでは、コミュニケーションは業務上必要なスキルとも言えます。年の功があるとは言え、謙虚な気持ちを忘れてはいけません。
場にあった服装
面接での服装を軽視してはいけません。むしろ面接の通過率を大きく左右する要素と言っても良いでしょう。服装や髪型などは、面接担当者が初めて目にする志望者の外見です。外に現れる姿は、そのままその人物の第一印象を決定づけます。
面接という限られた時間でその人物を判断しなければいけない場では、第一印象は最も重要な判断材料となります。清潔感がある服装を心がけることは何より大切で、フケや体臭などはもちろんのこと、服のシワや寝癖なども直しておきましょう。
必ずしもスーツを着用しなくても良いのですが、デニムやTシャツなどあまりにカジュアルな服装は敬遠されます。派手すぎる服装やスニーカーなども避けるべきです。
しっかりとしたマナーや言葉づかい
年齢を重ねた60代の求職者に対しては、相応のマナーや言葉づかいも期待される傾向にあります。正しい敬語を使って話すことはもちろんですが、自分よりずっと年下の面接官と話す場合でも、しっかりと敬意を込めて話すことが重要です。
お客様と接する機会の多い職種の面接では、ビジネスマナーや言葉づかいに関する面接の採点は厳しくなる傾向があります。また、面接官がフランクな話し方をする人だった場合にも注意が必要です。面接官の雰囲気につられて、マナーや言葉づかいが緩んでしまわないように気をつけてください。
60代の再就職には学び直す姿勢と柔軟性がポイント!
60代から再就職を目指す場合に重要なのは、古い知識や認識をアップデートして学び直す姿勢と、柔軟性を持って対応する姿勢です。
ここでは、60代で再就職をはじめる際に重要なポイントを具体的に示します。
柔軟性のある60代が求められている
現代の労働市場は急速な変化を続けており、60代の人々にも柔軟性が求められています。変化に適応することで、より多くの機会に巡り合うことは間違いありません。
ここ数年だけでも、コロナ禍やデジタル技術の進歩により、リモートワークや業務の自動化が急激に促進されています。また、少子高齢化の影響もあり、企業は短時間勤務や非正規雇用など多様な雇用形態を採用する傾向を強めており、こうした変化に対応することが、再就職のチャンスを掴むためにも必要です。
新たなスキルを学び直して選択肢を広げる
60代からでも、新たなスキルを学ぶことにより、十分に即戦力として活躍することが可能です。現代の企業では、PCによるデータ入力やオンラインツールの活用などが日常的な業務の一部に組み込まれています。
このようなデジタル技術やITスキルを身につけるのに年齢は関係ありません。60代であれば、若い頃から職場でPC操作に慣れ親しんでいる世代です。60代だからこそ、長年培った経験に新しい技術を組み合わせることで、若い世代にはない強みも発揮できます。
もしも学び直しをせず、古い価値観や考え方をアップデートできないと、選べる職種が限定され再就職のチャンスも制限されてしまうでしょう。今さら遅いなどと考えず、新しい技術やツールの使い方を積極的に学ぶ姿勢を持つことが、60代で再就職を成功させる近道です。
スキルアップに公的支援制度を活用する
独学でPC操作やデジタルツールの使い方を学習するのも良いですが、スキルアップに政府が提供する公的支援制度を活用するのもおすすめです。
例えば、ハロートレーニング(職業訓練)では、就職に活かせるスキルを習得したい方に向けて、パソコンスキルや介護職の資格取得、簿記の学習などさまざまなコースを提供しています。ハロートレーニングに年齢制限はないため、誰でも受講できて無料で学び直しが可能です。
ITスキルや介護など、今後も需要が高い分野のスキルを身につけることにより、選択できる職業の幅が広がり、再就職の成功率もアップするでしょう。
60代女性の働き方!選択肢は4つ
60代から仕事をするという場合でも、選択肢自体は他の世代とそれほど変わるわけではありません。ただし体力面や働ける期間のこともよく考慮して仕事を選ぶ必要はあるでしょう。
どんな働き方を選ぶかは、働く目的によってさまざまです。ここでは以下の4つの選択肢について解説します。
①正社員
②アルバイトやパート
③派遣社員
④フリーランス
契約形態 | 特徴 |
正社員 | これまでの経験を買われて契約される場合が多い。企業は慎重になることもある。 |
アルバイト・パート | 決まった時間・曜日に働きやすい。気軽に始められる。 |
派遣社員 | 自分にあった職場に巡り会いやすい。契約期間が決められる。 |
フリーランス | 確かなスキルや人脈があれば年齢を気にせず、続けることができる。 |
①正社員
60歳で仕事を引退するという考えが定着していた時代もありました。しかし少子高齢化社会の流れもあり、60歳を超えても働いていることが当たり前になっています。
正社員として働く場合には、以前に働いていた会社に再雇用されるという道がまず考えられます。技能や経験を活用して、着付師や英会話講師・調理スタッフなどさまざまな仕事を選ぶことができるでしょう。
しかし正社員として60代の人を雇用することには、企業側が慎重になる傾向もあります。
②アルバイトやパート
正社員よりももっと、時間の融通がきく仕事を探しているのであればアルバイトやパートという選択肢を選ぶのが良いでしょう。正社員と比べると福利厚生や収入面での心細さはありますが、短時間で決まった曜日だけ働きたいという場合にはメリットが多い働き方になります。
正社員よりも気軽に始められるため、周りに経験者も多いはずです。仕事をしたいときには友人・知人に相談すると、思わぬ良い仕事が見つかることもあります。
③派遣社員
派遣社員として働く場合は、契約期間という制限があることや収入が不安定になりがちであるなどのデメリットもあります。また未経験者は、採用されにくいという面があることは否めません。しかしデメリットはあるものの、正社員よりも自分に合った仕事を見つけやすいというメリットや定年を気にしなくても良いというメリットもあります。
勤務時間や勤務場所を選ぶことができ、自分の経験やスキルを活用できる仕事も選びやすいでしょう。
④フリーランス
需要のあるスキルや資格、経験をお持ちであれば、フリーランスとして働くという選択肢があります。カメラマンやライター・プログラマーなど、実力と人脈さえあれば定年や解雇などを心配することなく仕事を続けられることが魅力です。
しかし安定して仕事を受けるためには、競合の少ない分野を選ぶことや自分なりの付加価値を見出す必要もあります。経験豊富でコミュニケーションに自信があるのであれば、後進の育成を目指して講師になるという道もあるでしょう。
上記でご紹介した働き方を基に、新しく仕事を始めたいと思われた方は以下より自分に合ったお仕事を探してみて下さい。
タイプ別・60代に人気のお仕事は?
まずは、実際に60代がどんな仕事をしているのか?を見てみましょう。
お仕事さがしの「4つのタイプ」別に、人気の職種をご紹介します!
「過去の経験が生きる仕事に就きたい」人に人気の職種
データ入力などの事務ワークや知識・経験が活かせる法務・経理のお仕事が人気です。
ただ、パソコンの画面を見つめていると目がチカチカして頭が痛くなってくる…という声もありました。
「持っている資格を生かしたい」人に人気の職種
ボイラー技士などの技術系、保健福祉士、図書館司書、講師などのお仕事が人気です。特に、そろばん講師・書道講師・手芸講師など、講師のお仕事はいくつになっても働ける職場がたくさんあります。
また、保育士、看護師、衛生士、調理師なども女性が多く活躍している職場が多く、働きやすいと感じている方が多いようです。少し体を動かす仕事が多いので健康にもつながりそうですね。
「外に勤めに出たい、健康を維持したい」人に人気の職種
清掃、軽作業など軽い運動ができるお仕事が人気です。また、事務のお仕事ではパソコンを見ていると目がチカチカして…という方も、あえて職種を変えてお弁当販売やスーパーのレジ、コンビニ、チラシ配達、軽作業など、少し体を動かす仕事を選んでいる方もいます。
短い時間で働けるお仕事が多いので、体に負担が少なく働けるようです。
「いつも家でやっていることを仕事にしたい」人に人気の職種
調理補助、引っ越しのお片付けなどがあります。
また、小学校・幼稚園の給食の調理補助や、介護施設の食事作成補助など、資格・経験を問わずにチャレンジでき、勤務時間も短いものが多いので、長く働きやすいことも人気の秘訣のようです。
また、長年の家事・育児経験をいかして、家事代行・ベビーシッター、学童スタッフのお仕事にチャレンジする方もいます。
シニア世代は若年層よりも、広く深い経験・知識を持っていることが非常に有利なポイントといえます。
60代「歓迎」のお仕事の傾向は?
やってみたい仕事と、実際にその求人が募集されているかどうかは別の問題になりがちです。
市場感で言うと、主婦・主夫に特化した求人サイト「しゅふJOB」調べによると、2020年、2021年、2022年の9月を比較した結果、60代が多い職場と回答する企業の求人数は、60代で2年間で230%増と増えていることがわかりました。
つまり、60代を歓迎している企業は年々増えていることがわかると思います。
では、60代以上が実際に活躍している・歓迎される仕事には、どんな傾向があるのか?についてお伝えします。ざっくり大きく分けて3つの傾向があります。
時間的なメリットが生かせる
60歳を過ぎると体力などの関係から、フルタイムで働くよりも週に2〜3日あるいは短時間で働けるパートのお仕事の方が人気です。短時間のシフトがある仕事は、例えば早朝勤務がある清掃業務、コンビニ、ファストフードなどで、60代が活躍されています。
また、出勤する前に立ち寄るお客さんが多いお店では、お弁当販売や、カフェでも募集を見かけます。
人生経験の多さが生きやすい
今までやってきた仕事の経験だけでなく、年齢を積み重ねることによって作り上げられる経験が生かせる仕事でも活躍がしやすいです。例えば、介護の現場で思いやりのある言葉をかけられる、お客様相談室で様々な問い合わせやクレーム対応ができるなどです。
特に介護・福祉の現場は世代が近いので、利用者の気持ちが理解しやすいため重宝される傾向があります。
未経験OKでもチャレンジできる
経験がさほど求められない仕事は年齢制限があまりないので、60代以上でも活躍している姿がみられます。
男性では警備員、女性では清掃やコールセンターなどがあげられます。
60代女性の再就職に関するよくある疑問
60代から仕事に復帰する女性が増える中、年齢や体力的な問題などさまざまな疑問を感じている方が多いようです。
そこで本章では、60代女性の再就職に関して、多くの方が抱いている疑問に対して回答を示していきます。
仕事探しの際に60代という年齢はネックになる?
求人に応募する際に、年齢が全くハンデにならないかというと、そうとは言い切れません。
確かに法律的には、年齢を理由に採用を差別することは労働基準法や雇用対策法により禁止されています。しかし、採用する側の企業が、年齢に関して無関心なわけではありません。職種によっては体力や柔軟性が求められるため、若い世代が優先して採用される場合もあります。
年齢は仕事選びにおいて、必ずしもネックになるとは限らず、スキルや経験でカバーできる可能性の高いものです。年齢を重ねたからこその強みを活かし、自分に合った仕事を見つけることが何よりも重要になるでしょう。
シニア向け求人サイトを活用するには?
「シルバー人材センター」や「しゅふJOB」などは、60代以上の方が自分に合った仕事を見つけるための心強い味方です。そのようなシニア向け求人サイトを有効活用するためには、それぞれのサイトの特徴を理解することが重要です。
たとえば、シルバー人材センターは地域密着型の求人が多く、短期間・短時間の仕事が大半を占めることが特徴と言えます。また、危険な仕事はなく安全に働ける環境を提供しています。一方で、しゅふJOBではパートタイムやフレックス性の求人が多く扱われており、柔軟な働き方を目指す方に向いていると言えるでしょう。
各サイトの特徴を把握したら、条件を絞って検索することが大切です。求人サイトの検索機能を活用して、自分の年齢やスキル・経験に合った仕事を見つけましょう。一つのサイトに限定せず、複数のシニア向け求人サイトに登録することでも、自分にぴったりの仕事を見つけやすくなります。
また、求人サイトでは、会員登録後に専任のコンサルタントによるサポートを提供している場合があります。サポートの充実度で求人サイトを選ぶのも良いでしょう。
シニア世代で働いている人はどのくらい?
総務省によると、高齢者の就業率は平成になってから年々右上がりになっており、平成28年時点ではおよそ770万人になっています。
これは全就業者のうち約12%を占め、およそ10人に1人が60歳以上はシニア世代ということになります。この傾向は、今の子育て世代がシニアになったときもっと増加していると予想されています。
大和ネクスト銀行が2017年に働くシニア(60~79歳)の男女1000人を対象に行ったアンケートによると、シニア世代は一週間あたりおよそ4.3日、1日あたり6.3時間働いている、という結果が出ています。働いているシニア世代は、週の大半の日数・時間をパートやアルバイトに充てていることがわかります。
シニア世代はどんなお仕事をしている?
仕事内容はというと、軽作業やスキルを活かしたものが多くみられます。
というのも、「アルバイトやパートについて興味を持ったきっかけは?」という問いに対して、金銭目的というよりも、社会とのつながりを重視する傾向が強く、給与は高いが体力的にしんどいお仕事は敬遠されることもあるようです。
現在の傾向として、健康である限り生涯現役でいることも選択肢の一つとして存在しています。「老後にかかるお金を自分で用意しておきたい。」または「セカンドライフを充実させたい。」という声も聞こえてきます。
人生100年時代。働く女性は、何歳まで働きたいと思っているのでしょうか?どんな理由で働いているのでしょうか?以下にもまとめているので、よろしければあわせてお読みください。
60代女性が抱える職場での悩みと対策
個人差があるとはいえ、60代となると体力的な衰えを感じることも増えてきます。次々と登場する新たなツールの使い方に頭を抱えてしまうかもしれません。
ここでは、60代女性が職場で感じることの多い悩みと、その解決法について見ていきましょう。
体力的な衰えとどう向き合う?
年齢を重ねることで、体力的な衰えが出てくるのは避けられません。若い頃と同じように考えることをやめ、今の年齢に合った仕事量に調整することが非常に重要です。
若い頃のように一生懸命仕事をこなすだけでなく、経験を活かして省エネな働き方をすることも考えてみましょう。例えば、タスクの優先順位を見極め、体力を温存しながら効率的に働くことです。このような働き方は、経験豊富な年代ならではの働き方と言えるのではないでしょうか。
新しいツールや技術の学び方は?
次々と登場する新しいツールや技術を学ぶことは、シニア世代にとっては少々骨の折れることかもしれません。しかし、長年の経験で培った問題解決能力があれば、それを新しい技術の習得にも応用できるはずです。
スマートフォンやタブレットの使い方をシニア層にわかりやすく説明する講習会や勉強会なども開催されています。同じ世代で集まって互いに教えあうことで、仲間と一緒にモチベーションを上げることにもなるでしょう。また、若い世代とのコミュニケーションのきっかけにもなります。
最新のコミュニケーションツール(SlackやChatwork、Zoomなど)は、職場で使うだけでなく、親族や友人とのコミュニケーションにも利用できます。このようなツールを用いて、交流しながら楽しく学ぶことも大切です。
定年なし・60歳以上が活躍中の企業例
「定年制度なし」としていたり、60歳以上が活躍している企業をいくつかご紹介します。
すかいらーく
ガストやバーミヤン、ジョナサンを運営する株式会社すかいらーくは他企業に先駆け、2015年9月には正社員の定年を65歳に延長しています。
また、パート・アルバイトについても75歳まで働けるように上限を引き上げているため、60歳からでも採用されるチャンスがあります。
モスバーガー
モスバーガーでおなじみの株式会社モスフードサービスも、60歳以上の雇用を進めています。2014年時点で五反田点はアルバイトの約2割、10人が60歳以上の従業員。
利用客からも親しまれているようです。年齢を重ねてきたぶん経験や知識を活かし、温かみのある接客が好評のようです。
マクドナルド
マクドナルドはアルバイト・パートについて定年制を設けず、年齢不問で雇用をしています。
接客経験者はもちろんのこと、接客のお仕事が未経験でも働けるような制度が整っています。また、週1日以上・1日2時間以上の勤務シフトなど、長時間働くと体がつらい…という方でも働きやすくなっています。
また、セブン-イレブンや、ローソンなどコンビニ各社も人材確保のためシニア層の採用を進めています。
大手チェーンならではのマニュアルやシステムが完備されているので、久し振りのお仕事や接客業が初めての人でも働きやすいよう改善が進められています。
シニア世代におすすめの求人サイト7選
今回は、求人サイトでも特にシニア世代におすすめのサイトを以下の7つご紹介します。
求人サイト | 特徴 |
ハローワーク | 募集条件に年齢制限がないものも多数 |
シルバー人材センター | 60歳以上の人材を求めている |
グラン・ジョブ | |
しゅふJOB | 年齢を制限して検索できる |
タウンワーク | |
はたらこねっと | |
リクナビ派遣 |
以下にて順々に解説していきます。
ハローワーク
ハローワークとは、公共職業安定所とも呼ばれ、全国に500か所以上ある厚生労働省が管轄している機関です。
民間の職業紹介事業を利用したり、自力で探したりして就職するのが難しい方向けにセーフティネットとして就職支援してくれます。
60歳以上の方向けの求人も取り扱っており、全国300か所のハローワークには、「生涯現役支援窓口」が設けられています。
「生涯現役支援窓口」の特徴は2つあります。1つ目は積極的にシニア世代の方を採用している企業の情報提供をしていることです。2つ目は、シニア世代の方に向けて、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方などの各種ガイダンスを実施していることです。さらに、職場見学や職業体験も実施しています。
生涯現役支援窓口のほかに、自治体によってはシニア応援コーナーとして、60歳以上の方の就職支援のための専門窓口を設置している場合もあります。就職活動に必要なさまざまなサポートをしてくれるので、積極的にハローワークを活用してみてください。
シルバー人材センター
シルバー人材センターとは、都道府県知事から指定された公益社団法人で、高齢者の方々が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献することを理念とした組織です。
シルバー人材センターで仕事を請け負うには、会員登録と年会費の支払いが必要です。
働き方は、センターが地域の家庭や企業、公共団体などから請け負ったり委任契約を結んだりして仕事を受注します。受注した仕事を、会員登録している高齢者の中から適任者を選んで割り振っています。
仕事に就業できる日数や時間には制限が設けられています。
また、時給や月収のような給与体系ではなく、仕事ごとに定められた報酬として支払われるのです。1会員あたりの月額平均は、3〜5万円ほどになっているので、あまり多くの収入を見込めないですが、社会貢献をしながら収入を得たい場合は、シルバー人材センターも利用してみてください。
基本的に全国の市区町村単位で設置されており、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて運営されています。
グラン・ジョブ
グラン・ジョブとは、「バイトル」が情報提供している60歳以上の求人情報のみが集まった求人サイトです。
グラン・ジョブの特徴は、求人情報が60歳以上のパート・アルバイトに特化していることです。
募集年齢に明確な線引きがされているので、求人情報の検索がスムーズで、効率よく求職活動を進めていくことができます。
しゅふJOB
しゅふJOBでは、こだわり条件で「シニア」を指定して検索できます。また、しゅふJOBでは、少日数・短時間のお仕事がたくさん掲載されています。
「60代が活躍中」で絞り込むこともできるので、同年代が働いている職場をピンポイントに探すこともできますので、もしよろしければ使ってみてください。
タウンワーク
タウンワークを使用しているユーザーには60代の女性も多いようです。最も多い就業形態は、1日4時間就労で週4日勤務となっています。
タウンワークでは、エリアをかなり限定して求人情報を検索できるため、場所の融通を聞かせることができます。
また、パートやアルバイトの求人情報も多いため、自分の生活リズムに合った働き方を選ぶことが可能です。
はたらこねっと
はたらこねっとには、2024年3月現在、101,356件の60歳以上を対象とした求人情報が掲載されています。
パート・アルバイトだけでなく、60歳以上を対象とした派遣会社の求人情報も掲載されているため、自身の希望に合わせて検索することができます。
求人情報は1時間ごとに更新されるため、本格的に利用する場合はこまめに情報をチェックするようにしましょう。
リクナビ派遣
実は派遣社員に年齢制限は設けられていません。
健康状態に大きな問題がなく、定年前と同じような時間・仕事量で働きたい場合は、派遣会社に登録するのも一つの方法です。
リクナビ派遣は、派遣の求人サイトとしては大手の一つでシニアの求人情報も多く掲載されています。パートやアルバイトよりも長い時間働きたいという方はぜひご利用を検討ください。
その他の仕事の探し方
インターネットのサイトで仕事探しをする以外にもいくつか方法があります。サイトで探すのが難しい方は、以下の4つの方法から選んで仕事を探してみましょう。
ハローワーク
ハローワークとは、公共職業安定所とも呼ばれ、全国に500か所以上ある厚生労働省が管轄している機関です。
民間の職業紹介事業を利用したり、自力で探したりして就職するのが難しい方向けにセーフティネットとして就職支援してくれます。60歳以上の方向けの求人も取り扱っており、全国300か所のハローワークには、「生涯現役支援窓口」が設けられているのです。
「生涯現役支援窓口」の特徴は2つあります。1つ目は積極的にシニア世代の方を採用している企業の情報提供をしていることです。2つ目は、シニア世代の方に向けて、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方などの各種ガイダンスを実施していることです。さらに、職場見学や職業体験も実施しています。
生涯現役支援窓口のほかに、自治体によってはシニア応援コーナーとして、60歳以上の方の就職支援のための専門窓口を設置している場合もあります。就職活動に必要なさまざまなサポートをしてくれるので、積極的にハローワークを活用してみてください。
シルバー人材センター
シルバー人材センターとは、都道府県知事から指定された公益社団法人で、高齢者の方々が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献することを理念とした組織です。
基本的に全国の市区町村単位で設置されており、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に基づいて運営されています。
シルバー人材センターで仕事を請け負うには、会員登録と年会費の支払いが必要です。
働き方は、センターが地域の家庭や企業、公共団体などから請け負ったり委任契約を結んだりして仕事を受注します。受注した仕事を、会員登録している高齢者の中から適任者を選んで割り振るのです。
仕事に就業できる日数や時間には制限が設けられています。
また、時給や月収のような給与体系ではなく、仕事ごとに定められた報酬として支払われるのです。1会員あたりの月額平均は、3〜5万円ほどになっているので、あまり多くの収入を見込めないですが、社会貢献をしながら収入を得たい場合は、シルバー人材センターも利用してみてください。
知人の紹介
知人や友人に仕事を紹介してもらうのもおすすめです。知人が働いている職場であれば、人間関係を築きやすくなりますし、職場の実情や意見を直接聞けます。求職活動の手間も省けるでしょう。
すでに働いている知人が周囲にいるなら、求人の募集をしていないか聞いてみましょう。
再雇用
退職した会社で再雇用してもらうという方法もあります。
再雇用とは、60歳を超えて定年を迎えた後も、同じ企業で継続して雇用される「継続雇用制度」のうちの一つです。
雇用形態や業務内容、賃金水準が変わる可能性は高いですが、慣れた職場で働き続けられます。
求職活動をする手間も省けるので、新しい職場で働きたいというこだわりがなければ、検討してみるのもよいでしょう。
60歳からの働き方で年金の受給はどう変わる?
日本に住んでいれば、基本的に65歳以上になれば年金を受給できます。また、繰上げ受給を申請すれば、最短で60歳から受け取れます。しかし、60歳を超えても働いていた場合は、年金の受給はどう変わるのか気になりますよね。ここでは、60歳からの働き方で変わる年金の受給について詳しく解説します。
受給年齢を70歳まで繰り下げられる
年金は、65歳から70歳まで月単位で受給年齢を繰り下げられます。
さらに、年金受給を繰り下げると、申請した翌月から1月ごとに0.7%受け取る金額が増加します。70歳まで繰り下げた場合は、42%増額するのです。働いていて年金に頼らなくてもよいくらい十分な収入や貯蓄があれば、繰り下げてもよいでしょう。
働きながら受給することも可能
年金は、働きながらでも受給することはできます。
しかし、在職老齢年金制度により給与額によって受け取れる年金額の条件があるのです。
・65歳未満の人は、給与と年金の合計額が28万円を超えた場合
・65歳以上の人は、給与と年金の合計額が47万円を超えた場合
上記2つに当てはまった場合は、受給できる年金額が一部支給停止もしくは全額支給停止されてしまいます。
支給停止された部分は、失ってしまうので注意が必要です。年金を受け取りながら働く場合は、損をしないために収入と年金受給額のバランスを計算しながら生活しましょう。
年金受給を繰り上げて早めに受け取る選択肢もある
年金受給の年齢を繰り上げて60歳から受け取ることで、再就職が決まるまでの期間の収入を補うことが可能です。ただし、年金の繰り上げ受給には、メリットだけでなくデメリットもあることを考慮して、自分にとって適した選択をする必要があります。
収入が安定しやすくなるメリットに対して、年金額が減額されるという大きなデメリットがあります。この減額は一度決定してしまうと生涯取り消しができないため、繰り上げ受給を選択する際には慎重に検討することが非常に重要です。
短期的な収入を確保する必要があれば、繰り上げ受給という選択にはメリットがあります。80歳を超えるまで生きられるかどうかも確実にはわからないため、繰り上げ受給が必ずしも損になるとは言えません。つまり、繰り上げ受給には、メリット・デメリット両面があり、繰り上げを選ぶべきか慎重に検討する必要があります。
しかし、年金は長期間にわたって老後の生活を支える重要なお金です。減額された年金で過ごし続けるのはリスクがあり、通常の受給と繰り上げ受給を比較すると、繰り上げ受給に関してはデメリットの方が大きいと言えるでしょう。
高齢者雇用安定法の改正で就業年齢が伸びる?
現在は法律で定年の下限は60歳と定められています。定年を60歳以下に定めることは法的にできません。
2021年(令和3年)4月から、高齢者雇用安定法が改正されることにより定年の下限が65歳に変わりました。
そして、継続して働きたいと希望している人が70歳まで働けるよう、就業機会を作る努力義務が課せられています。
多くの企業では65歳定年後、70歳まで再雇用制度を用いて非正規雇用として再雇用をしているケースがほとんどです。
非正規雇用となるため仕事内容は体に負担が少なくサポート的な業務になることが多いようですが、そのぶん給与や待遇の維持は難しいようです。
今後、70歳までの定年引上げや、定年制の廃止などの措置が求められていくため「60歳で定年」は過去のことになっていくかもしれません。
定年制についてはこちらの記事にも詳しくまとめています。
まとめ
60歳からの仕事探しは「探し方」がポイントです。多くの企業で定年制を導入しているため、60歳を超えると途端にお仕事を探す時間がかかるようになってきます。
60代が採用されやすいお仕事を見つける方法は、繰り返しになりますがずばり「実際に同年代の人が働いている職場を探す」こと!仕事をする上で体力的にも負担になることが少ないので非常におすすめです。
職場で同年代の友達ができて張り合いができた!という声も聞こえてきます。実際、60代を雇用したい企業も年々増えてきています。
まずは、自分が何をやりたいのか、何ができるのかを確認し、いくつか求人サイトを見ながら、自分の希望に合った働き方や業種を絞っていきましょう。
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この記事を書いた人
しゅふJOBナビ編集部