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しゅふJOB しゅふJOBナビ はたらく知識 パートの定年って何歳まで?50代・60代から定年なしのお仕事を探す方法とは

パートの定年って何歳まで?50代・60代から定年なしのお仕事を探す方法とは

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働き方

正社員にはよく聞く定年制。パートにも定年はあるのでしょうか?

せっかく子育てが落ち着いて働きたい!と思っていた矢先に「うちは60歳で定年なんで……」なんてことを言われてしまったら困りますよね。

50代・60代で仕事がなかなか決まらない方は、定年のない仕事を探すのもひとつの手です。

今回は、パートの場合の定年に関する法律について

・定年制度について
・パートタイマーに適用されるのか?
・50代で「定年」を伝えられたら?

の順に追ってお伝えします!

結果から言うと、ケース・バイ・ケースなので注意してみてくださいね。

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定年制ってどんな制度?

 

定年制とは、従業員を一定の年齢を持って自動的に退職させる制度です。

定年制を定めている場合、企業はその旨を「就業規則」に明記しなければいけません。

今働いている人で自社の定年を知らない人は、就業規則を確認してみてください。

かつては大企業でも「55歳定年制」や男女によって定年の年齢が違うといったこともありました。

しかし、現在は法律で定年の下限の年齢が定められており「60歳を下回る定年年齢を定めることはできない」とされています。

また、「高齢者雇用安定法」改正により

・定年を65歳とする
・継続雇用制度を設ける
・定年を定めない

上記いずれかの対応を、企業が導入していることが求められています。

ゆくゆく70歳定年制になる見込みもあり、人生100年時代となった現代では働きたい人が働けるような制度が整えられて行っています。

働きたい人が働ける制度のひとつに、継続雇用制度という制度があるのをご存知でしょうか。

 

 

継続雇用制度とは?

継続雇用制度とは、定年後の社員を雇用するというもの。

過去と現在で対象が異なるので↓を確認してみてください。


【以前】

「継続雇用制度」を導入している企業においては、「労使間協定によって、継続雇用対象者を限定することができる」という特例措置が認められていました。

【現在】

その特例措置が廃止されています。継続雇用制度を設ける場合、継続雇用を希望する社員全員をその対象としなければなりません。


 

無期雇用(いわゆる正社員)について定年を設ける場合は

・65歳以上の定年制を設ける
・定年60歳以上としつつ、65歳までの継続雇用をする

のいずれかの対応をしなくてはなりません。

現状、多くの企業では定年を60歳とし、労働者が希望する場合は65歳まではパート・アルバイトや契約社員など有期雇用契約に変えて雇用をしていることが多くなっています。

現在の法律では「65歳までの雇用継続を認めれば良い」となっているため、

60歳で定年を迎え

65歳まで継続雇用され(有期契約)

65歳以降の就業契約更新は雇止め の問題となるでしょう。

ただし、2021年4月の高齢者雇用安定法改正により、70歳までの継続雇用制度導入が努力義務となりました。

数年後には定年65歳、70歳までの継続雇用義務に変わるかもしれません。

 

 

パートタイマーに定年制は適用されるのか?

パートの場合の定年制はどうでしょう?

パートは大半の場合、雇用契約を結び、期間が満了となれば雇用も満了となるパターンが主流です。

そして定年が適用されないケースが多いのが現状です。

雇用期間が定められていない無期雇用契約のパートの場合、就業規則によるわけですが

・就業規則がパートに適用されないケース

・パート用の就業規則によるとしながら、制定されていないケース

などあり、パートには定年制が適用されない場合がほとんどです。

厚生労働省が無期転換のルールを定め、有期労働者が更新により5年を超えた時には労働者の申し込みにより無期に転換する、という制度を進めています。

ですが雇用主によっては、パートは雇用調整的な意味合いで無期転換させられず、逆に5年未満で契約を終了する…というケースも出てきています。

この場合、従来通り定年制はありません。

無期雇用契約に転換した場合、無期雇用契約パート用の定年制を設ける必要がありますが、パートの定年制の法整備が追い付いていないというのが実情です。

 

 

50代で定年を伝えられた場合は?

例えば、まだ50代なのに「定年」を理由に退職を迫られたら、どうしたらいいのでしょうか?

まずはご自身の雇用契約の内容を確認しましょう。

パートの場合は定年制が適用されていないケースがほとんどです。

有期で契約の場合は定年制が適用されませんから、雇用契約期間内であれば辞める必要はないのでその旨をはっきりと伝えましょう。

無期雇用契約に転換した場合、あるいは初めから無期雇用契約の場合は就業規則や雇用条件をきちんと確認してその内容に従いましょう。

 

定年について明記されていない場合には話し合いが必要ですが、後々もめないように、最初にしっかり確認しておいた方が良いですね。

もしそのような事態になった場合には、専門家への相談が必要です。

また、退職を求める本当の理由があるとしたらきちんと確認しておくことも大事です。

表向きは「定年が理由」と言っていますが、本当は会社の都合や仕事に適していないと判断された可能性もあります。

いずれにせよ、状況がわかれば、具体的なアドバイスをもらうこともできるでしょう。

相談前には、時系列や事象を整理してから相談に行くようにしましょう。契約書や就業規則を持っていくのもお忘れなく。

50代から改めてお仕事を探す場合、こちらの記事も参考になさってみてください。

 

 

まとめ

企業には定年制があり正社員の場合は適用されますが、パートの場合は各企業によって対応がバラバラです。

面接のときに、

・自分はどういう働き方をしたいのかしっかり伝える
・企業がパートに何を求めているのか確認をしておく

ようにしましょう。

パート採用は補助的なのか?長く働いてほしいと思っているのか?

仕事の内容やお給料とともに、大事な確認事項となります。お互いの要望に合った企業に出会えるように頑張りましょう。

また「定年なし」を既に決めている企業もあります。

何歳になっても働けるだけ働きたい!と考えている方は「定年なし」を設けている企業のお仕事を探しておくといいですよ。

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