短時間正社員(時短勤務)とパートの違いとは?給与・待遇が良く女性から注目の短時間正社員をご紹介!
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働き方

パートと正社員の違いは、さまざまあります。とくに、雇用期間や待遇、収入面など、働く上で大きな違いがあるため、これから働こうと考えている主婦は、両者の違いを正しく把握する必要があります。
主婦が仕事を探す際には
「パートと正社員どちらがいいのか」
「パートと正社員、実際にはどんな違いがあるのかわからない」
「パートと正社員どちらが自分に合っているかわからない」
と疑問や不安を抱く方も少なくありません。
また、主婦の働き方として短時間正社員という選択肢もあります。パートと短時間正社員の違いも理解することで、より自分の働き方にあった選択肢を選ぶきっかけになります。
本記事では、パートと正社員の違い、パートと短時間正社員の違いを解説します。これから仕事をしたいと考えている主婦や、パートと正社員で迷っている主婦は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
パートと正社員の違い
パートと正社員には、さまざまな点に違いがあります。具体的には、以下の点で違いがあります。
- ・雇用契約期間の違い
- ・労働日数や労働時間の違い
- ・収入の違い
- ・手当・福利厚生の違い
- ・教育面の違い
- ・社会保険・雇用保険の違い
パートと正社員の違いを理解することで、自分に合った働き方を改めて考えるきっかけにできます。
雇用契約期間の違い
パートと正社員は、雇用期間にあります。
一般的に、正社員は無期雇用であり、パートは3年程度の雇用期間が定められています。パートは、雇用期限になったら契約を更新するか退職するかの対応をしなければなりません。自動更新する企業もありますが、契約更新されない可能性もあるため、正社員のように継続した雇用が確実というわけではありません。
労働日数や労働時間の違い
パートと正社員は、労働日数や労働時間が違います。正社員は企業が決めた所定労働時間に働きます。所定労働時間は、7~8時間程度であることが一般的です。労働日数も、企業が決めた休日以外は働くことになるため、週5日程度働きます。パートは、自分の希望に合わせた働き方ができます。企業によって出勤日や労働時間の決め方は異なりますが、固定曜日の決まった時間だけ出勤したり、週ごとに自分の都合に合わせて働いたりできます。
収入の違い
パートと正社員は、収入面の違いもあります。正社員は、給与が月給または年俸で支払われ、安定した収入を得られます。一方、パートの多くは時給制です。時給制は、働いた時間分が収入となるため、「パート=短時間労働者」という性質上、正社員に比べると収入が低くなるのが一般的です。
手当や福利厚生の違い
正社員とパートは、受けられる手当や福利厚生面にも違いがあります。正社員は、企業が設定する手当や福利厚生について、条件を満たせば受けられます。パートは、企業が定める手当や福利厚生をすべて受けられない可能性があります。手当や法定外福利は、企業側が決めるため、適用範囲も自由に決められます。正社員と比較すると、パートが受けられない手当や福利厚生があるという企業は少なくありません。
教育面の違い
正社員とパートは、教育面にも違いがあります。正社員は、企業が用意する研修を受けられたり教育制度を利用できたりします。一方のパートが受けられる教育機会は多くありません。これは、正社員とパートにおける雇用期間の差が一因です。正社員は無期雇用であるため自社で活躍できる人材になってもらう必要があります。そのため、さまざまな教育機会を設け、スキルアップや成長を促進するのです。
社会保険の違い
正社員とパートには、社会保険の違いもあります。企業で働く正社員は、原則社会保険に加入しなければなりません。一方のパートは、企業規模を満たし、さらに条件を満たす人が社会保険へ加入します。パートは「配偶者の扶養内で働きたい」という考えのもと、社会保険には加入しないように働く方が多いのです。
パートと正社員におけるメリットの違い
パートと正社員には、それぞれメリットが異なります。両者のメリットを理解することで、自分が求める働き方が鮮明になります。
パートのメリット
パートのメリットには、以下のような点が挙げられます。
- ・自分の都合に合わせて働ける
- ・兼業もできる
- ・退職もできる
- ・負担なく働ける
パートのメリットは、自分の希望や都合に合わせた働き方ができる点が大きなメリットです。自由な働き方ができるため、心身の負担もかかりにくいといえます。家庭やプライベートなど、生活の軸を優先した働き方ができるでしょう。
正社員のメリット
正社員のメリットには、以下のような点が挙げられます。
- ・継続した長期雇用で安心して働ける
- ・待遇面がよい
- ・収入が安定している
- ・キャリアアップもできる
正社員は、無期雇用であるため、さまざまな点で安心して働ける点が大きなメリットです。企業は、長期的に雇用する正社員に対してさまざまなキャリアアップの機会を設けるため、成長しやすい点もメリットです。
パートと正社員におけるデメリットの違い
パートと正社員には、それぞれデメリットもあります。デメリットを理解することで、自分が働く上で譲れない部分がないかどうかを確認できます。
パートのデメリット
パートのデメリットには、以下の点が挙げられます。
- ・長期雇用が保証されていない
- ・正社員程の待遇が受けられない
- ・収入が安定しにくい
- ・成長機会が少ない
パートは、雇用期間が決まっており、期間後の更新は保証されていないため、長期的な保証はされてません。そのため、正社員ほどの待遇面や成長機会を受けられないことが多いのです。また、短時間労働や時給制ということからも、正社員ほど収入が安定せず、高収入を得ることは難しい点も否めません。
正社員のデメリット
正社員のデメリットは、以下のような点があります。
- ・配置転換や転勤の可能性もある
- ・仕事上の責任が重い
- ・休みが取りにくい
長期的に安定して働けるため、求められる点も多いのが正社員です。
今注目の「短時間正社員制度」って知ってる?
働く女性が増え、
「子育てや介護に忙しくてフルタイムで働けない」
「自分らしい働き方をしたい」
「短い時間で成果を出して、キャリアアップできる仕事をしたい」
など、働き方に対するニーズが多様化してきています。
一方、企業の方も優秀な労働力を確保したいという強い思いがあります。
両者の思いをマッチさせるために厚生労働省が2008年頃から取り組んでいるのが、短時間正社員制度です。
短時間正社員とは?
フルタイムの正社員が週40時間程度の労働であるのに対し
それよりも短い労働時間で働く正規社員=時短正社員、です。
そして、
1.期間の定めのない労働契約(無期限労働契約)を締結している
2.基本給や退職金などの算定方法が、同種のフルタイム正社員と同等
この2つとも該当している社員のことをいいます。
厚生労働省は、実際にこの制度を設けて雇用している企業に対して助成金を出すなど優遇策をとって、普及促進をしています。
※念のため、”給与・退職金についての計算方法がフルタイム正社員と同じ”というだけなので、労働時間が短ければ当然、給与・退職金も勤務時間に応じた相応の金額になります。
”福利厚生・待遇面などは正社員と同等に保障されている”
“労働時間が短い”
ここだけ聞くと、家事に子育てに忙しいけどキャリアや収入は維持したい人にはぴったりの制度のように思われます。
実際は、どうなのでしょうか?

短時間正社員とパートとの違いとは?
パート・アルバイトは1週間の所定労働時間が短い労働者であり、その点は短時間正社員と共通していますが、両者の大きな違いは「労働契約形態」にあります。
短時間正社員の労働形態は無期労働契約、対するパートは有期労働契約です。無期労働契約は期間の定めがなく、有期労働契約には期間が定められています。
また、短時間正社員と似た用語に時短勤務がありますが、この2つに違いはなく、言い方が異なるだけでいずれも労働時間を短く設定した正社員です。
短時間正社員制度のメリットとは?
給与・待遇の充実度が高い
パートの方々必見のメリットは、「正社員と同じ待遇で働ける」という点でしょう。
短時間正社員になることができれば、昇給やボーナスなどの目に見える形で日々の活躍ぶりを評価してもらえるようになりますため、仕事のモチベーションがアップします。
また、福利厚生や社会保険が適用されるなどパート・アルバイト契約の時にはないが、正社員時に提要されていた待遇を受けることができます。
ビジネスマンとしてのキャリアを継続できる
仕事を続けたい気持ちがあるものの、出産を機に育児が始まることや介護をすることによりキャリアを中断せざるを得ないケースが多々あります。
一度の休止期間を経てキャリア復帰したい場合に、短時間正社員であればキャリアを継続できる可能性があります。
自身のキャリアで培ってきた経験やスキル、知識を活かして仕事ができるため、雇用形態に伴う活躍の機会を奪われない点がメリットです。
プライベートとの両立が叶いやすい
パート・アルバイトでも叶えられるメリットではありますが、短時間正社員も同様にプライベートを充実させやすい点もメリットです。
短時間正社員はその名の通り、正社員と比較して労働時間が少なく、その時間を自分の趣味やスキル取得、家事、育児に充てることができます。
待遇面や給与面で言えばパートよりも高いため、現在パートをしていて今の待遇に改善の余地を感じられている方は、是非短時間正社員制度の活用を一考してみてはいかがでしょうか。
短時間正社員制度のデメリットとは?
管理職を目指しにくい
「マネジメント職を目指す」など管理職を目指す場合のキャリアアップは、正社員と比較して高い傾向にあります。
正社員と比較すると、短時間正社員は勤務時間が短いため現場の責任者などの責任や管掌範囲の広い仕事が任されにくい傾向にあります。そのため、人によっては重要な仕事を担当しきれないことをデメリットに感じる方もいらっしゃるでしょう。
但し、パートに近い短時間勤務でありながら正社員としてキャリア形成ができる点はメリットとして大きいため、こうした懸念点を考慮しても短時間正社員制度の利用を一考しても良いのではないでしょうか?
正社員ほどの給料は望めない
正社員ほどの給料を期待することはできないケースがあります。
厚生労働省の発表する「短時間正社員制度」導入・運用支援マニュアルを見ると、「月例給与のうち、基本給は、同じ仕事内容(「職務の内容」とその職務に伴う「責任の程度」)を担当するフルタイム正社員への支給額をもとに、労働時間に比例して減額することを検討する。」と記載がありますので、給与的なデメリットも生じうる点についても理解しておきましょう。
しかし、パート・アルバイトからの短時間正社員を目指す場合には給与アップが望めるので、そこまで家計を圧迫するほどのデメリットではないでしょう。

時短正社員のお給与事情
時短正社員は一体いくらくらい、収入があるのでしょうか?
厚生労働省の「短時間正社員制度導入支援ナビ」を見てみましょう。
ここでは基本給を労働時間に比例して減らし、企業独自の手当を支給する方法が紹介されています。
具体例を見てみましょう。
フルタイム社員Aさんと、短時間正社員Bさんの基本給
▼フルタイム社員Aさん
基本給…20万円
▼Aさんと同じ仕事・勤務時間が短い時短社員Bさん
週28時間(フルタイムの7割)の勤務…基本給20万円×7割=14万円 + 手当
上記で計算され、純粋に勤務時間が給与に反映されています。
では、正社員とパート・アルバイトなど他雇用形態との大きな違いは……そう、”ボーナス”です。
この計算は、ボーナスに違いがあるのでしょうか?
フルタイム社員Aさんと、短時間正社員Bさんの、ボーナス(賞与)
ボーナスは、フルタイムと同じ基準で支給する方法がとられています。
ボーナスは通常、月給をベースに評価に応じた額が支給されることが多いのですが、一例として以下の場合を考えてみましょう。
[評価基準]
A評価:基本給の3カ月分
B評価:基本給の2.5カ月分
C評価:基本給の2カ月分
ボーナス支給時に、フルタイム社員AさんがC評価、時短社員BさんがA評価を受けたとします。
上記の基本給をもらっている二人の社員のボーナスを比べてみると
▼フルタイム社員のAさん(C評価)…40万円
▼時短社員のBさん(A評価)…42万円
傾向としては、フルタイムの方が多くボーナスをもらえる仕組みになってはいますが
上記のように、評価によっては、ボーナス支給額が逆転することもあるのが特徴です。
これらはあくまでも一例です。
働く職場、役職、労働時間によって数の大きさは変わりますが、パートやアルバイトに比べると、給与水準が高いのは間違いなさそうです。
参考: 短時間正社員制度導入支援ナビ

短時間正社員のお仕事探しは?
最近は、求人サイトでも時短正社員のお仕事を探すことができるようになってきました!
主婦のみなさんには、Googleやyahooなどで検索するのもいいですが、専門サイトや、主婦向けの求人サイトから検索することがおすすめです。
時短正社員の求人の中でも、女性が活躍しやすいお仕事が見つけやすくなります。
例えば、
キャリアを活かしながら働ける、【時短×正社員】求人に特化した転職サイトです。
主婦向けの求人を多数扱っています。
サイト名通りパートのお仕事が多くありますが、時短正社員の求人も扱っていますよ。
主婦・ママを採用したい!という企業がお仕事を掲載しているので、働き始めてからもギャップが少ないようです。
時短正社員のお仕事特集は非常に人気!なかなか探しにくい時短正社員のお仕事がまとまって検索できると好評です。
また、時短社員の精度がどの企業で導入されているのか調べる、という手もあります。
下記でご紹介する、厚生労働省より作成された「導入支援ナビ」で検索してみましょう。短時間正社員を導入している企業について調べることができます。
導入支援ナビでは、
・いつから導入したのか
・導入目的
・制度の概要
・導入したメリット
・今後の方向性
など詳しく見ることができます。
業種や企業規模などで企業を絞り込むこともできますので、自分に合った企業を探すことができます。
気になる企業があったら、各企業のホームページを検索してみましょう。
企業のホームページ内に、短時間正社員制度について書かれていないかを調べてみましょう。
調べても見つからない時には直接企業に問い合わせするのもいいですし、就職支援をしているコーディネーターさんに相談するのもいいですよ。

パートから正社員・時短正社員になりやすい職種はある?
まずはパートで就業して、就業環境に慣れてから正社員になれるならなりたい…と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合、以下のポイントを意識して、お仕事を探してみましょう。
・主婦としての経験が即戦力として活かせる仕事か?
・働きながら資格や専門性が身に付く仕事か?
・正社員とパートの垣根があまりない職種か?
また、パートから正社員・時短正社員への転換に繋がりやすいお仕事は下記です。
▼接客・販売のお仕事
▼事務系・オフィスワークのお仕事
▼介護・福祉系のお仕事
▼営業のお仕事
それぞれどのようなところが主婦向けなのでしょうか。下記に詳細にまとめているので読んでみてください。
まとめ
パートよりも正社員で働きたい…と少しでも考えているのであれば、まず「時短正社員」のお仕事を検索してみましょう!
短時間正社員制度を導入している企業について調べたり、人材派遣・紹介のコーディネーターさんに相談してみて、より自分の合った働き方を具体化させていくことが、成功の第一歩です。
自分自身が充実した働き方をすることは、自分自身の幸せだけにとどまらず、家族の幸せにもつながっていきます。ぜひ実現させていきましょう!
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