株式会社ミラクス様は1991年に発足し、30年以上も時代やお客様のニーズに合わせたサービスを展開している、歴史のある会社です。

中でもメイン事業のベビーシッターサービスでは、年間36,000件のオーダー実績を誇る業界のパイオニアとして、事業拡大に伴う人材確保が必要不可欠。かつては保育士系の求人サイトを利用していましたが、シッター業務へ本当にマッチする求職者へのアプローチに限界を感じていました。

なぜならシッター業務に求められるのは、資格よりも育児や家事の経験、そしてお客様の命を預かる上での「人としての信頼感」。同社は、この理想の人材像に合致する層へ効果的にリーチするため、「しゅふＪＯＢ」を導入しました。

しゅふ採用を行う中で、どのように採用の質を向上したのか、採用活動が厳しい時期をどう乗り越えたのか。「しゅふＪＯＢ」をメイン媒体として長く継続する最大の決め手は？など、同社の採用担当・稲野辺様と山口様に詳しく伺った課題解決方法、そして今後の展望などをお届けします。

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しゅふＪＯＢ活用前の課題

ーしゅふＪＯＢを利用する前はどのような課題がありましたか。

弊社は1991年からベビーシッターサービスを提供しています。実は、しゅふＪＯＢを登録した2018年以前は、他の媒体、特に保育士系の求人サイトを利用してシッターを募集していました。当時は弊社のHR事業部が保育事業とも連携していた背景があり、そちらとの繋がりで人材を確保できていた側面があったのです。

しかしありがたいことに、年々オーダーいただく件数も増え、さらに人材が必要となる中で保育士系の求人だけでは、シッターという職種の属性に本当にマッチした層にアプローチしきれていない、という課題を徐々に感じるようになりました。

シッター業務は保育士の資格が必須ではありませんし、本質的に求められるのは育児や家事の経験、そして丁寧さや誠実さです。シッター業務は、固定で長時間働くわけではない「柔軟なワークスタイル」が魅力の一つですが、他の媒体では、そうした働き方を求めているしゅふ層にうまく届いていなかったのです。

しゅふＪＯＢを選定した理由

ー そのような課題を抱える中で、しゅふＪＯＢをご選定いただいた理由についてお聞かせください。

理由はシンプルで、「ベビーシッターが求める人材属性に、しゅふＪＯＢが最もマッチしている」という点に尽きます。シッターの仕事は、お子様のお世話がメインですが料理や掃除などの 家事全般も業務に含まれるため、しゅふ層との親和性が非常に高い。

しかも家事育児など、普段やっていることを活かせるので、ライトで一歩踏み出しやすい。

全く知らない状態で世の中に出ていくよりも、「私でもできるかも」と思っていただけるようにブランクや無資格・未経験でも応募しやすい求人内容にしたり、弊社の「登録制で、固定の長時間労働を求めない」というスタイルを打ち出すことで、「久々に働いてみようかな」と一歩を踏み出したいしゅふ層のニーズに合致しそうだと感じました。

ー 求人サイトとしてのマッチング以外で、特に導入や継続の決め手となった点がございましたら、ぜひお伺いさせてください。

これはもう、しゅふＪＯＢ担当者さんの対応の「質」です。正直、しゅふＪＯＢを導入した当初は、そこまで力を入れている媒体ではありませんでしたし、結果も多くは出ていませんでした。

担当さんと相談のうえ、求人原稿のブラッシュアップを重ね、細かく手をかけてくださいました。その結果、徐々に効果が出始め、今ではメイン媒体に成長したわけですが、何より感謝しているのは、「結果が出ない時ほど、真摯に向き合ってくれた」姿勢です。

採用活動は市場の状況や季節など、様々な要因で結果が出ない時期が必ずあります。そんな時、すぐに代替案を提案してくれたり、市場感を共有してくれたり、「こうしたらどうか」と一緒に考えてくれる。そういう「人として向き合っていただいている」姿勢に、私たちは非常に高い評価と感謝を抱いています。これは、他の会社さんとのやり取りと比較しても、しゅふＪＯＢの大きな違いだと感じています。

実は今、有料媒体として使っているのはしゅふＪＯＢのみなのですが、お金の関係だけでなく、心の関係として信頼を置ける。これが、長く継続している最大の決め手です。

しゅふＪＯＢ利用後の成果

ー ありがとうございます。実際に、しゅふＪＯＢの利用を通じてどのような効果・変化がありましたか。

一番大きな変化は、長く働いてくれる、熱意ある人材が集まるようになったことです。業務委託の募集を行っているため、勤務時間や日数の強制力がない中でシッターとして長く続けている方は、お金のためだけでなく、仕事への「やりがい」を重視している方が多いです。

20代から70代まで幅広い方が活躍していますが、その中でもメインとなるのが50～60代の方々。家庭が落ち着き「もう一度子育てに関わりたい」という想いを持った方や、「セカンドライフ」として第二の人生・社会に役立ちたいと考える方にマッチした採用ができていると感じます。

ー まさに、質の高いマッチングですね。シッターさんに求める「質」とは、どのようなものでしょうか。

私たちが求めるのは、ルールの中で柔軟に対応できる「気が利く人」です。技術はもちろん大切ですが、それ以上に、お客様の状況や気持ちを察して行動できる配慮、つまり「傾聴力」や「想像力」のある人が求められます。
ご家族は産前産後の大変な時期にシッターを依頼するので「話を聞いてほしい」「理解してほしい」という方もいらっしゃいます。自分から一方的にアドバイス・発信するよりも、聞くスタンスで一旦受け止めてあげられるスタッフの方が、お客様からのリピートも多く、長く活躍してくださいます。

実際の面接や研修でも、人間性やコミュニケーション能力を重視していまして、第一印象や態度、話を聞く姿勢を見ています。ご家庭に深く入り込む性質があるため、人としての信頼感が何よりも大切なのです。

ー 以前、お客様としてシッターを利用していた方が、自身のお子様の成長後にシッターとして面接に来たというエピソードも非常に印象的でした。

そうなんです。そうした「恩返しをしたい」「大変だった経験を活かして今のご家族を助けたい」という熱意を持った応募者もいらっしゃり、引き続き歓迎しています。シッターという仕事を通じて、その場限りではない、長期的な温かい関係性が生まれていることも、質の高い人材が集まっている証拠だと感じています。

今後の展望

ー 行政からのご依頼も多いとのことですが、今後の展望はありますか。

今後さらに、お客様のニーズが増えている夕方（17時以降）や家事サポートも意識して、対応できる方を募集していきたいです。また、行政からの依頼が多いという事業特性上、東京都の一時預かり制度のような、世の中の育児支援の動向に合わせて募集内容を変えていく必要があります。
時間の制約が少ない年配の方、つまりシニア層の活躍も、夕方のニーズに対応する鍵になると期待しています。

編集後記

株式会社ミラクス様は『誰かのために』という貢献心や、チャレンジできる環境・求人づくりを意識されており、そのような気持ちの波及が“良い人”の採用・活躍につながっていると感じました。

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