求人作成ノウハウ
応募したくなる求人広告の書き方とは?コツ5選や注意すべき法律を解説
- 更新日:
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この記事の監修者
石橋聖文
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「応募が集まる求人広告ってどんなもの?」
「求人広告の書き方がよくわからない」
そんな悩みを抱えている人事担当者は多いのではないでしょうか。
求人広告を書くにあたり、求人広告の書き方のコツは勿論、自社の求人にあった広告媒体を選択するコツや、求人広告の効果を高めるコツなど意識をするポイントは様々あります。
そこで本記事では、上記に記載の意識するポイントの解説や、求人広告の書き方のコツ5選、キャッチコピーの解説、求人広告の書き方テンプレートなどもご用意し、応募したくなる求人広告の書き方をわかりやすく解説します。
また、求人広告を書く際に注意したい守るべき法律についても詳しく解説します。
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【目次】
効果的な求人広告を作成するための3ステップ
「たくさんの応募が集まる魅力的な求人広告を書きたい!」と思ったものの、実際には何から始めたら良いのかわからないというのが、多くの人事担当者のお悩みではないでしょうか?
ここでは、効果的な求人広告を作成するためにすべきことを、わかりやすい3ステップとして紹介します。この3ステップを踏むことで、応募が集まる効果的な求人広告を書くための準備が完了するでしょう。
ステップ1:求人広告のターゲットを明確化する
応募が集まる求人広告を出すためには、どのような層に求人広告を見てもらうのか、そのターゲットを明確にすることが重要です。誰を対象としている広告なのかを明確にしなければ、求職者に仕事内容や職場の雰囲気を正確に伝えられません。採用のミスマッチも増えるでしょう。
ターゲットを明確化するには、具体的な1人をイメージすることが大切です。求める人材像をはっきりとイメージし、その人に訴求するための求人広告を作成します。どのような人柄で、どんなバックグラウンドを持つのか、持っている資格・スキルはどんなものか、求職の目的や動機は何かなど、できるだけ具体的にイメージしてください。
ステップ2:自社の求人に合う広告媒体を選択する
求人広告のターゲットが明確になったら、そのターゲットに対して効果的に訴求できる広告媒体を選択しなければなりません。ターゲットの絞り込みができていたとしても、適切な媒体の選定ができていなければ、多くの応募を集めた上で希望する人材を獲得するのは困難です。
自社に合った求人媒体を選定するためには、各広告媒体の特性を理解しなければなりません。各媒体の特徴を簡単にまとめた以下の表を参考にしてください。
また、無料で求人掲載されたい方向けに、無料で求人広告を出せるサイトを無料で掲載できる求人広告サイト20選|効果の出し方・応募を増やす方法とは?でまとめていますので、併せてご覧ください。
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ステップ3:自社の魅力をアピールする
どの媒体に求人広告を掲載するかを決めたら、自社の魅力を効果的にアピールする方法を考えましょう。求める人材を惹きつけるために、自社の魅力をアピールすることは非常に重要です。アピールすべき具体的魅力には、以下のようなものがあります。
・魅力的な企業文化や特色ある職場環境
・競合他社との差別化
・ブランドイメージや今後のビジョン
・充実した研修制度や教育体制
・一緒に働きたいと思えるような人材
ステップ2で選択した広告媒体に合わせて、写真や動画で視覚的にアピールするのも効果的です。ただし、視覚的なアピールでは悪い印象も増幅されてしまうため、写真・動画を選ぶ際は注意しましょう。写真や動画は専門家に任せるのもおすすめです。
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【文章例付き】応募したくなる求人広告の書き方とは
効果的な求人広告の書き方が分からず、なかなか求人原稿作成が進まないという悩みを持つ方は多いかもしれません。本項では、応募したくなる求人広告の書き方を、文章例付きで分かりやすく解説いたします。それぞれの項目の注意点を把握し、魅力的な求人広告作成に役立ててください。
しゅふ層に人気の勤務条件を知り、応募を獲得したい方へ
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タイトル・キャッチコピー
タイトル・キャッチコピーは求人広告の「顔」であり、求職者からの第一印象を左右する重要な部分です。必要な情報を過不足なく盛り込みつつ、30〜40文字で求人の魅力がダイレクトに伝わるタイトルを目指しましょう。
例:【未経験者歓迎】完全週休2日の一般事務・PC初心者でも働きながら成長できます!
キャッチコピーの作り方については「魅力的な求人・採用のキャッチコピーを作成するには?文章のコツや例文も解説!」の記事でも詳しく記載していますので、併せてご覧ください。
職種名
就職先を探す際には、大半の人が「職種」を気にするのではないでしょうか。職種名はそれだけ求職者の関心が高い項目です。働き方をイメージしやすいように、できるだけ具体的に書くことがポイントです。
例:〇〇直営⬜︎⬜︎店での接客・販売業務(個人ノルマなし)
仕事・業務内容
以下は主婦・主夫採用に特化した求人サイト「しゅふJOB」が実施した、求人広告で「応募したい」と思う情報に関する調査結果です。

出典:しゅふJOB登録者への独自調査 (集計期間:2025年7月22日~2025年8月10日)
※1調査概要下部記載
アンケート調査によると、主婦・主夫が求人広告で「応募したい」と思う情報として、約8割が「具体的な仕事内容の説明」、そして約6割が「1日の仕事の流れがわかる説明」と回答しています。
職種と同様に、仕事内容は求職者がもっとも関心を持つポイントです。記載された仕事内容が曖昧だと、応募をためらってしまうかもしれません。
採用したいと思う人に「自分にもできそう」と感じてもらえるよう、以下のポイントを意識して、業務内容を具体的に掘り下げてみましょう。具体的な仕事内容を伝えることは、求職者の不安を払拭するだけでなく、入社後のミスマッチを防ぎ、早期離職の防止にもつながります。
【良い例】
<具体的な業務内容>
・日常清掃: 事務所や休憩室の掃除機がけ、トイレ清掃、ゴミ捨てなど
・定期清掃: フロアのワックスがけ(専用の機械を使用)、窓拭き、カーペットの洗浄など
・その他: シフト管理表の作成補助や、備品発注のサポートなど
【悪い例】
施設内の清掃業務全般をお任せします。その他、付随する業務もお願いします。
募集の背景
募集の背景が分からない場合、求職者は「なぜこの時期に募集するのだろう?」「離職率が高いのかな?」などの不安を感じてしまいます。以下のように募集の背景を明記することで、求職者の不安軽減やモチベーションアップにつながるでしょう。
例1:「長く調理業務を担当していたスタッフが独立するため」
例2:「新店舗のオープニングスタッフとして、ホールスタッフを募集中」
応募資格・求める人物像
例えば応募資格に「PC操作ができる方」と書かれている場合には、どのようなスキルを持つ人材を求めているかが明確ではありません。どのような人物が求められているか不明な求人では多くの応募は期待できないでしょう。応募資格・求める人物像を記載する際には、どのようなスキルや経験を持つ人物を求めているのかを明示する必要があります。
例1:Excelを用いて統計資料作成や生産性管理などができる方
例2:高齢者とのコミュニケーション経験が豊富な方
給与・待遇
給与や待遇は、応募の大きな判断材料となる重要な情報です。採用後のトラブルに発展しないよう慎重に記載しましょう。パート・アルバイトや契約社員・正社員などの雇用形態や、正社員登用制度の有無なども詳しく記載します。また、休暇(年間休日)の記載も必須です。
例:
【給与】月給20万円以上、諸手当(家族手当・交通手当)、賞与年2回
【雇用形態】正社員
【休日】年間休日120日以上、週休2日制、年末年始休暇、年次有給休暇など
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求人広告の書き方のコツ5選
求人広告の書き方のコツを押さえておくと、求人広告の効果を最大限に引き出せます。本項では、求人広告を書く際に押さえておきたいコツを5つ解説いたします。
①タイトルを見ただけで内容が分かるようにする
簡潔かつ内容がすぐに分かるようなタイトルにすることを心がけてください。求職者はたくさんの求人票の中から、自分の条件に合ったものを探しています。タイトルを見ても内容が分からないような求人は、すぐに応募の候補から外れてしまうでしょう。
すでに掲載している求人に対する応募率が芳しくなければ、まずはタイトルを見直してみることをおすすめします。
②内容を詰め込みすぎないようにする
たくさんの内容をアピールしたいという思いはどの企業も持っているでしょう。しかし求職者の記憶に残るためには、内容を詰め込みすぎるのは逆効果です。応募要件もあれこれと詰め込みすぎると、求職者は気後れしてしまい応募数が少なくなってしまいます。
求める人材の気持ちをつかむ内容を吟味して掲載し、応募要件はあまり細かくしすぎないことが大切です。
③なるべく具体的に書く
「やる気のある人を募集します」といった曖昧で抽象的な求人にならないよう注意しましょう。具体的な内容を書けない場合は、ターゲットの明確化ができていないことが原因です。求人原稿が具体性に欠けると感じられたら、ターゲットを洗い出すことからやり直してみる必要があります。
④良いことばかり書かない
良い点をアピールする場合は、併せて悪い点も正直に記載することで、広告としての信頼度が高まります。良いことしか書かれていない広告に警戒心を抱く人は少なくありません。
ただ良い点を挙げるだけでなく、良い点が成立する理由を提示するだけでも信頼性が増します。給与の高さをアピールする場合は、残業が多くなる可能性も隠さず示すなど、メリットはデメリットとともに提示すると良いでしょう。
⑤写真でも魅力を伝える
職場の環境や雰囲気は、文字だけでは十分に伝えるのが難しいかもしれません。職場の人間関係や快適なオフィス環境などが伝わる写真などで、魅力を十分にアピールしてください。業務の様子や職場の雰囲気が伝わる写真を撮り、適切な明るさや画質の写真を使用しましょう。
\パート・アルバイト採用のお悩みはありませんか?/
【注意】求人広告の書き方で気を付けたい6つの法律
求人広告に記載しなくてはならない情報や禁止されている表現などは、法律によって定められています。知らずに法律に触れてしまったということがないように、求人広告の書き方で気をつけるべき6つの法律について解説いたします。
労働基準法
労働条件の最低基準を定める労働基準法には、給与や休暇の条件について以下のように具体的な規定があります。
・労働時間は原則として1日8時間(週40時間)以内
・休日は週に1日以上(4週間に4日以上)
・労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩
労働基準法で定められた条件に反する内容を、求人広告に記載しないよう注意が必要です。
職業安定法
職業紹介や労働者の募集・供給に関するルールを定めた法律です。職業安定法で定められた「最低限明示しなければならない労働条件」は以下のようなものです。
・業務内容
・契約期間
・試用期間
・就業場所
・就業時間
・休憩時間
・休日
・時間外労働
・賃金
・加入保険
・募集者の氏名又は名称
また、「国籍・人種」「思想・信条・宗教」「家族・家庭環境」「身体条件」「出身地・居住地・通勤条件」などによって求職者を差別するような表記をすることは禁止されています。
2024年4月より、求人募集の際に以下の事項が明示すべき労働条件として追加されているので、注意して記載していきましょう。
① 従事すべき業務の変更の範囲
② 就業場所の変更の範囲
③ 有期労働契約を更新する場合の基準
参照:令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます|厚生労働省
【記載例】
※「就労可能な在留資格をお持ちの方」など、業務に必要な要件を記載するのは可
男女雇用機会均等法
雇用の場面で、男女の性別により待遇差を設けることを禁止する法律です。求人や採用・昇進・福利厚生など、いかなる場面においても性別に基づく差別は禁止されています。「営業マン募集」や「ママさん歓迎」など、男性・女性のどちらかだけを優遇するような表現をしてはいけません。
【記載例】
労働施策総合推進法
労働施策総合推進法(旧:雇用対策法)では、求職者本人の能力や適性に応じて活躍の場が得られるように、募集時・採用時の年齢制限を原則禁止しています。