採用コストの上昇やミスマッチに悩む企業が増えるなか「社員からの紹介」によって信頼できる人材を確保できるリファラル採用が注目されています。とはいえ「本当にうまくいくの？」「どんな企業が活用しているの？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

当記事では、リファラル採用を導入して成果を上げた企業の事例を20社紹介します。

あわせて、成功企業に共通するポイントや制度運用の注意点、さらに「しゅふＪＯＢ」との併用メリットも解説。実践的なヒントを得たい採用担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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リファラル採用の成功事例20選

リファラル採用は、社員の信頼関係を活かし優秀な人材を効率よく採用できる手法として注目されています。実際にリファラル採用を導入し、具体的な成果を挙げている20社の事例をご紹介します。

各企業の取り組みや成功のポイントを参考に、自社のリファラル採用に役立ててください。

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1. 株式会社メルカリ｜10人採用したかったら10人に声をかける

メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」の開発・運営を中心に、CtoC、BtoCで国内外事業を広げる日本で唯一のユニコーン企業です。スタートアップ当初からリファラル採用に力を入れていることでも知られています。

採用のムダを無くすために『10人採用したかったら10人に声をかける』というスタンスのもと、事業内容や職場の様子が周知できるよう、オウンドメディア「mercan（メルカン）」を立ち上げました。欲しい人材は受け皿を作って大量確保し時間をかけてふるいにかける、ではなく、同調してくれる友人知人と濃い関係を作り上げて仲間に入れる、という採用手法にはじめからシフトされています。

出典：日経ビジネス電子版｜メルカリ小泉社長が明かす「僕らがリファラル採用ができるワケ」

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2. トヨタ自動車株式会社｜トヨタらしい“人づくり”を採用にも活かす

トヨタ自動車は世界を代表する自動車メーカーとして、多様な車種の開発・製造・販売を展開する企業です。自動運転技術や水素エネルギー車など、次世代モビリティへの取り組みでも注目されています。制度を従業員に周知するにあたり、社内ツールで求人情報の詳細が随時更新されており、紹介しやすい環境づくりが推進されています。

また、トヨタの「モノづくりは人づくり」の観点を活かした「トヨタらしい人づくり」をリファラル採用に反映しており、本来、紹介までを担う社員が候補者に対してトヨタの魅力や職場環境についてを説明しフォローしたというエピソードがあります。紹介者が単なる窓口ではなく、会社と候補者との架け橋となり、未来のトヨタ社員づくりに貢献しているのですね。

出典：トヨタ自動車株式会社｜リファラル採用 | キャリア採用情報 | 採用情報、TalentX Lab.｜トヨタがリファラル採用を推進する理由と今後の展望──採用や職場の変革が、会社の変革のスタートである

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3. 富士通株式会社｜社員の熱意ある行動が、明日の組織作りに貢献する

富士通は、情報通信システムやITサービスを中心に幅広いソリューションを提供し、社会のDX推進や持続可能な社会づくりに貢献している大手IT企業です。同社の社員紹介制度は社風に合った人材の採用につながっており、紹介者と候補者の双方が利用しやすい仕組み作りに注力。実際、今までに400名強の人材がリファラル採用で入社した実績があります。

リファラル採用の専用ページでは、富士通に興味関心を持った人材に対してキャリアコミュニティ「Bloomキャリア」の登録を推奨しており、現在の活動や事例情報、求人情報を受け取ることができる取り組みをされています。

出典：富士通株式会社｜リファラル採用制度 – キャリア採用情報、富士通株式会社 | Bloomキャリア登録

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4. 株式会社みずほ銀行｜信頼でつなぐ、未来の仲間づくり

みずほ銀行は、みずほフィナンシャルグループの中核を担う金融機関です。国内外の法人・個人向けに幅広い金融サービスを提供し、デジタル技術の導入や組織改革にも積極的に取り組んでいます。

同行ではリファラル採用の専用ページを設けており「リファラル採用インタビュー」を公開。実際にリファラル制度で入社した社員と紹介者のエピソードを詳細に提示することで、ベネフィットが明確にイメージできるような対策をしています。

出典：みずほ銀行・みずほ信託銀行｜採用情報サイト｜リファラル採用｜キャリア採用情報

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5. 株式会社セールスフォース・ジャパン｜リファラルありきで人事領域を拡大

セールスフォース・ジャパン（旧 セールスフォース・ドットコム）は、クラウドベースのCRMソリューションを提供するグローバルIT企業で、日本国内でも多くの企業に導入されています。

同社では毎年数百人規模の採用を行っており、事業の拡大に伴って採用人数も年々増加。入社2週間前からエンプロイージャーニー（社員が採用段階から退職に至るまでの一連の体験）を始動し、入社前の『ウェルカムメッセージ』や入社後の『おめでとうメール』、入社1ヶ月後には『社員紹介を依頼するメール』を送るなどの施策を実行。また、社内で採用がどれほど重要であるかを繰り返し周知することで「自分も協力しなくては」と前向きに取り組めるよう促しています。

出典：Wantedly｜約半数をリファラルで採用するSalesforceの成果を支える「コアバリュー採用」とは｜共感採用はなぜ必要か vol.02【Event Report】

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6. アイレット株式会社｜特化したキャンペーンが功を奏す

アイレットは、クラウドインテグレーション事業を中心に、アプリケーション開発やマネージドサービスなどを展開するIT企業です。同社では、会社設立当初からリファラル採用を行っており「社員のつながり採用」と名付けて制度化することで、社員が自然な形で知人・友人に声をかけ、採用につながる仕組みを定着させました。

また、制度を浸透させる施策として『リファラル採用キャンペーン』で入社祝金の支給やオンライン説明会『うぇぶはち会』を積極的にを開催したことにより、3年間で110名以上の採用に成功しました。そして、リファラル採用に限らず採用活動全体を強化したことにより、企業認知度の向上や人材の多様性拡大にもつながっています。

出典：アイレット株式会社｜6年連続で年間100名以上の人材採用を実現しているアイレット、優秀な IT 人材の採用の更なる加速に向け「社員のつながり（リファラル）採用キャンペーン」

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7. 株式会社LIG｜対策強化が従業員の行動力につながった

LIG（リグ）はWeb制作、オウンドメディアやコワーキングスペースの運営など、多彩な事業を展開するクリエイティブ企業です。自社のデジタルマーケティングとコンテンツ発信力を強みに、企業ブランディングやWeb開発支援を行っています。リファラル制度自体は以前から設けていたものの、社内に浸透しづらかったそうです。

そこで、リファラル採用を活性化させるために「紹介しやすい環境づくり」に注力。Slack上での呼びかけや『紹介キャンペーン』など、社員が気軽にリファラル活動に関われるような施策をされた結果、導入1ヶ月目で2名の応募があったそうです。

出典：株式会社LIG(リグ)｜【どうしてLIGへ？】社員紹介で入社したメンバーにインタビュー！ リファラル採用活性化に向けてやったこと。

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8. キャディ株式会社｜担当者が“リファラル空気”を生み出した

キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、受発注プラットフォームや製造業向け業務支援ソリューションを展開するスタートアップ企業です。

リファラル採用を社内に浸透させるためにポイント付与制度を設けたり、会議でのディスカッションや毎週「リファラル通信」をSlack上で発信したりと、あらゆる取り組みを講じられていました。その結果、３ヶ月間で6名の採用に成功。制度設計に一歩も二歩も踏み込んで、社内全体を巻き込んだ成果が現れています。

出典：３ヶ月で６人採用。社員の６割が参加する、リファラル採用の空気づくり｜Maki Asano

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9. 株式会社SmartHR｜紹介する側がその魅力を「アウトプット」している

SmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の提供を通じて、バックオフィス業務の効率化と働き方改革を支援しているSaaS企業です。リファラル採用では社員が主体的に関わることを重視しており、情報提供や仕組みの整備が行われています。

同社のリファラル採用への取り組みは、とてもユニークなものばかり。『リファラルごはん』で応募促進を図り、入社時には『いい人紹介ありがとう手当』が支給され、万一不採用となった場合でも、紹介者と候補者との関係性が崩れないよう『ごめんねごはん』で食事の場を設けるなどの施策を取られています。また、これらの施策を【年内に57名の内定がほしいのでとてもピンチです！】と称してnoteに掲載しているところが、SmartHRという企業に親近感を与え、共感と参加意欲を搔き立てています。

出典：株式会社SmartHR｜リファラル採用は、相手の幸せな転職を叶えるだけでなく、仕事への「誇り」を再認識できる機会

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10. Ubie株式会社｜従業員はリファラル社員が多めです！

Ubie（ユビー）は「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、テクノロジーを活用した問診プロダクトや医療情報プラットフォームを提供している医療系のスタートアップ企業です。制度の導入にあたっては『信頼関係』と『紹介のハードルを下げる仕組み』が重要としています。

また、全社員を巻き込むための施策として『社員全員がリファラル活動をする』話を入社前からしておいたり、カジュアル面談にはUbieの代表に同席してもらえたり『リファラル報奨金』を設けて紹介者に支給するなど、様々な取り組みをしています。そして、リファラル採用実績は約100名の従業員数に対し驚異の72%！「社内を歩けばリファラル社員だらけ」という状況には驚きを隠せません。

出典：Ubie株式会社、リファラル採用のひみつ~社員数100名・リファラル率70%のUbieがやっていること~

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11. ピクスタ株式会社｜社員の本音が出るからこそ、リファラル採用が向いている

ピクスタは、写真・イラスト・動画などのデジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」を運営する企業です。プロや一般ユーザーが素材を販売・購入できる場を提供し、クリエイター支援に力を入れています。

リファラル採用の導入背景には「会社の価値観に共感する仲間を集めたい」という思いがあり、また、他媒体では応募者が集まらない採用課題にも向き合っていました。導入にあたっては『経営会議のプレゼンで経営陣にコミットを約束』してもらい、『人事から全体への定期的なリマインドと個別アプローチを行う』など、組織全体での推進体制が整えられました。最終的には、半年間で5人の採用に成功しました。

出典：ピクスタ株式会社’s Blog

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12. 株式会社SHIFT｜急成長を支えるのは、現場発の人材ネットワーク

SHIFTはソフトウェアの品質保証・テストを主軸としたサービスを展開するIT企業で、業務改善やDX支援にも注力しています。多様な業界に対応できる体制を構築し、急成長を続けています。

「社員紹介制度」の施策として、仮に求職活動中でなくても『採用イベント』に参加できたり、どんな企業か話を聞くだけの『カジュアル面談』があります。気軽な気持ちでSHIFTを知ってもらい、後の採用につなげる取り組みだそうです。実績は、1年間で555人の紹介のうち109人が入社しました。

出典：株式会社SHIFT｜社員紹介制度｜キャリア採用

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13. フリー株式会社｜より高みを目指すため、リファラルでチームを構成

freeeは、クラウド会計ソフトなどのSaaSサービスを通じて、スモールビジネスの成長支援を行うIT企業です。業務の効率化とスモールビジネスの成長支援を目的に、テクノロジーを活用したサービス展開を行っています。

同社では創業当時からリファラル採用を推進。“もっとカジュアルに”freeeを知ってもらうため、友人知人を気軽にオフィスに招く文化が根付いています。来社の際には社内のカフェラウンジで夕飯をご馳走したり、お土産にfreeeＴシャツをプレゼントしたりと、ユニークな取り組みがあるそうです。また、『Meet upイベント』を社内で開催したり、紹介してくれた社員を表彰する場を設けて、社員の意識を高める取り組みも行っています。

自らが所属する部署をより良くするためにも、即戦力となる人材の発掘に余念がありません。リファラル採用が単なる採用活動だけでなく、社内エンゲージメントの向上にもつながっているようです。

出典：フリー株式会社｜QAドリームチームの野望──リファラル採用で集まった品質保証のプロ集団 | 採用情報

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14. 株式会社リクルート｜新たな出会いの可能性を広げる

リクルートは「まだ、ここにない、出会い。」をグループビジョンに掲げ、求人・不動産・美容・旅行など多岐にわたる領域で情報サービスを展開する企業です。多様な価値観とチャレンジ精神を持つ人材の確保に向けて、同社ではリファラル採用を積極的に導入しています。

制度の紹介ページでは、紹介の流れやよくある質問（FAQ）などが丁寧にまとめられており、リクルートに興味を持った人が安心して制度を活用できるよう配慮されています。オープンで信頼性の高い制度運用を通じて、企業風土にフィットする人材との出会いを実現している点はリファラル採用ならではの強みといえるでしょう。

出典：株式会社リクルート｜リファラル採用（社員紹介制度）

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15. パーソルキャリア株式会社｜“一緒にはたらきたい”気持ちをそだてている

パーソルキャリアは「doda」などを展開する人材サービス企業です。キャリア採用においてリファラル制度を設けています。採用ページでは、採用フローや紹介方法・Q&Aが掲載されており、社員が安心して制度を利用できるよう配慮されています。同社の掲げる「自分の隣で一緒にはたらきたい友人・知人」に則り、風通しよくリクルートできる体制を整えていると言えるでしょう。

また、応募書類の提出はカジュアル面談後にするなど、形式にとらわれず“気軽に応募できる仕組み”を作られています。

出典：パーソルキャリア キャリア採用サイト、パーソルホールディングス採用サイト｜採用ブログ

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16. 株式会社日本M&Aセンター｜現場の受け入れ体制が温かい

株式会社日本M&Aセンターは、中堅・中小企業向けのM&A仲介サービスを提供する企業です。同社では、キャリア採用において「自分の大切な人を紹介したい」と思えるようなリファラル制度づくりに重きを置いています。

実際、リファラル採用を通じて入社した方の話では、入社前の食事会で詳細な話が聞けたことや、入社後は紹介制度で入ったことの周知があったおかげで周囲の雰囲気やフォローが温かいものだったそうです。また、年に30人ほどリファラル入社をしているそうですが、取り組みとして紹介社員へインセンティブを2回支給する制度を設けています。

出典：日本M&Aセンター｜新卒/中途採用・求人情報、MA COLORS｜年間約30人が入社する「リファラル採用」強化中！

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17. SecureNavi株式会社｜スタートアップの文化と相性のよい仕組みづくり

SecureNavi株式会社は、サイバーセキュリティ分野においてISMS認証やPマーク取得・運用支援SaaS「SecureNavi」を提供する企業です。

同社では、専門性の高い人材を確保するためにリファラル採用を積極的に導入。取り組みとしては『技術ブログの開設』や『アドベントカレンダーの実施』で広報の場を広げているそうです。また、カジュアル面談ツールを活用して面談のスケジュール調整をスムーズにしたり、候補者とのコミュニケーションを円滑にしてリファラル採用の効率化も進められています。

出典：Pitta公式（カジュアル面談）｜内定承諾率90%超！SecureNaviが実践する急成長企業の採用戦略

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18. LINEヤフー株式会社｜リファラル入社者が、さらに候補者を呼び寄せた！

LINEヤフーは、メッセージングアプリ「LINE」や検索・広告などのインターネットサービスを提供する国内大手のIT企業です。入社者と紹介者が登場する「リファラル対談」ページを設置し、紹介のきっかけや入社後の活躍ぶりなど、体験談を通じてベネフィットをイメージできるよう設計されています。また『社員向けにリファラル採用メールの配信』や『社内周知用ポスターの制作』や知人友人に配布できる『リファラルカードの制作』など社内外への積極的な取り組みをされています。

リファラル入社をした従業員さんの話では、チームに知っている人が複数人いたことは安心材料になったそう。また、当時声をかけた社員の人も実はリファラル採用で入社しており、自らも経験があったため相手を気遣った対応ができたといいます。リファラル採用での入社者が、さらに他の候補者を呼び寄せる構図は、人事にとって長いスパンのなかでのうれしい成功事例といえるでしょう。

出典：LINEヤフー株式会社｜リファラル採用、 LINEヤフー採用

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19. セーフィー株式会社｜紹介しやすい仕組みで社員の関与を自然に引き出す

セーフィー株式会社は、クラウド録画型映像プラットフォームを提供するテクノロジー企業です。リファラル採用においては、社員が自然と紹介しやすくなるような取り組みを行っています。

たとえば、中途入社者向けの入社研修では、リファラル制度の目的や紹介方法について説明し、早い段階から理解と関心を持てるよう対策。『リファラルイベント』では候補者とのフラットな交流の場を設けることで、企業文化や職場の雰囲気を伝える工夫も行われています。

出典：セーフィー 採用アカウント｜リファラル採用に1年間全力で取り組んだ結果、ものすごい変化が起きた話

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20. 株式会社find｜リファラルの再定義で社員の巻き込みを促進

findは「落とし物クラウドfind（ファインド）」を手がけ、テクノロジーのちからで落し物の課題解決に尽力している企業です。

リファラル制度を本格的に始動させるにあたり候補者との会食は『会食費用支給』入社決定時の『ボーナス支給』、『全社定例での呼びかけ』などに取り組まれました。結果、3ヶ月で10名のリファラル採用を実現されました。

出典：株式会社find｜公式note｜人事専任不在、3ヶ月で15名採用（うちリファラル10名）を実現した採用業務の「公開引継ぎ書」

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リファラル採用で成果を出す企業の3つの共通点

リファラル採用で成果を出している企業には、いくつかの共通する取り組みがあります。

①社内告知を徹底する
②採用に関する条件・要項を明確にする
③候補者とのフランクな交流の場を設ける

本章では、成功企業に共通する3つのポイントを紹介します。

①社内告知を徹底する

リファラル採用を定着させるには、社員全体に制度をしっかりと周知することが不可欠です。

社内ポータルサイトやチャットツール、朝会・全社ミーティングなどを通じて、定期的に制度の目的や応募方法を案内をしましょう。また、成果を共有することで社員の意識が高まり、紹介のきっかけが生まれやすくなります。

②採用に関する条件・要項を明確にする

紹介を受けるには、募集ポジションや求める人物像、選考の流れなどを社員が正確に理解していることが重要です。紹介したくても「どんな人を紹介すればよいかわからない」という状態では行動を起こしづらくなります。分かりやすい資料を用意し、いつでも確認できる状態にしておきましょう。

③候補者とのフランクな交流の場を設ける

リファラル採用においては、候補者との現場社員のフランクな交流が、カルチャーフィットの高い人材の採用につながります。候補者と社員が自然に交流できる機会をつくることは非常に有効です。たとえば、カジュアルな食事会やオンラインでの雑談会など、選考色を薄めた場を用意することで、候補者の緊張がほぐれ、企業理解も深まるでしょう。

このような場では候補者は気軽に質問ができ、紹介者にとっても自分の知人に自信をもって会社を紹介できる心理的な後押しとなるため、結果として採用の質向上につながります。

リファラル採用の注意点と失敗しないための対策

リファラル採用は高いマッチング精度が期待できる一方で、制度の運用方法を誤るとトラブルや形骸化につながる可能性もあります。

①社員に負担がかからない仕組みづくりが重要
②人間関係への配慮が必要
③不採用時はフォローできるよう配慮する

以下に、リファラル採用を成功させるために押さえておきたい注意点と、その対策を紹介します。

①制度の設計ミスは逆効果になる

リファラル採用を成功させるには、導入時の制度設計が極めて重要です。たとえば、インセンティブを強調しすぎると、従業員は数を重視するあまり質の低い候補者を紹介してくる懸念があります。

また、紹介フローが複雑すぎたり、紹介後のフォロー体制が不十分であったりすると、社員の参加意欲が下がり、制度が形骸化してしまう恐れもあります。制度設計の段階から、紹介しやすさと継続的な運用のしやすさを両立させることが求められます。

②人間関係への配慮が必要

リファラル採用では、紹介者と候補者の関係性が選考に影響すると誤解されるリスクがあります。紹介による評価の偏りを防ぐためにも、選考はあくまで公平・中立に行われるという方針を社内外にしっかりと共有します。

採用ページなどで事前に紹介の仕組みやプロセスを明確に伝え、関係者の心理的な不安を和らげて安心して制度を活用できる環境を整えましょう。

③不採用時はフォローできるよう配慮する

紹介された候補者が不採用となった場合には、紹介者への丁寧な説明やフィードバックが欠かせません。候補者との関係性を損なわないためにも、感謝の気持ちとともに今後に向けた改善点などを明確に伝えることが重要です。

また、制度の運用にあたって「紹介が選考結果に影響しない」ことをあらかじめ説明しておくことで、紹介のハードルを下げ、制度の定着を促進できます。

 リファラル採用と併用できる採用方法「しゅふＪＯＢ」とは？

リファラル採用は採用コストを抑えて人材を獲得することのできる1つの効果的な手段ですが、すべての採用者をリファラル枠のみで完結させるのは至難の業です。そのため、リファラル採用以外の採用手法を併用することをおすすめします。求人媒体の併用は、母集団形成や露出度の拡大によい影響を与えます。

今回は、大手企業～中小企業までどんな企業でも活躍しやすい主婦・主夫層の採用をご紹介します。

厚生労働省が行った調査によると、主婦層は離職率が低いことがわかります。離職率が低い＝新たな人材を採用するコストがかからないメリットがあります。

参考：令和4年雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

厚生労働省が行った調査によると、主婦層は離職率が低いことがわかります。つまり『離職率が低い＝新たな人材を採用するコストがかからない』というメリットがあるということです。

主婦・主夫層に特化した求人媒体「しゅふＪＯＢ」では、柔軟な働き方を求める優秀な人材と出会える場として注目されています。しゅふＪＯＢの登録者の多くは、正社員経験がありビジネスマナーを心得ているほか即戦力になりやすいのも特徴です。

【しゅふＪＯＢの特徴】
・扶養内、時短勤務など柔軟な条件で働きたい層にアプローチできる
・採用単価を抑えながら、実務経験豊富な人材の応募が期待できる
・応募者とのマッチング率が高く、定着率が高い

【リファラル採用との併用メリット】
・社員の紹介と併せて、未接点層への広がりを持たせられる
・紹介が得意な職種や層はリファラル、求人媒体での募集が適した主婦・主夫層はしゅふＪＯＢで運用できる
・複数の手法を並行することで、採用リスクを分散できる

しゅふＪＯＢをリファラル採用と併用することで、幅広い人材層へのアプローチが可能になります。

主婦・主夫採用をご検討の方はこちら▶【採用担当者必見】主婦・主夫採用のメリットとは？採用成功のコツを徹底解説

「リファラル採用」でよくある質問（FAQ）

リファラル採用は魅力的な手法ですが、制度導入や運用にあたって多くの企業が共通の悩みや疑問を抱えています。

採用担当者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。制度を効果的に活用するためのヒントとしてご活用ください。

Q1. リファラル採用のインセンティブはどの程度が適切ですか？

企業により金額には開きがありますので、どの程度が適切かは断言できません。数万～10万円、またはそれ以上設定している企業もあります。

なお、インセンティブを紹介者である従業員へ“報酬”として渡してしまうと法律に抵触する恐れがあります。給与内での支給とするなど、違法とならないよう注意が必要です。

法改定を把握していますか？｜【2022年】採用・雇用に関わる法律改正のまとめ（2023年施行予定一覧付）

Q2. リファラル採用はどの企業規模に向いていますか？

スタートアップから大企業まで幅広く活用されています。特に、人材の質にこだわりたい企業では、高いマッチング精度を求めて導入するケースが増えています。

Q3. 社員が紹介しづらい場合、どうすればよいですか？

制度の認知不足や紹介後の対応に不安があるケースが多いです。社内説明会や制度説明の資料公開、成功事例の共有、紹介しやすいフロー設計を行いましょう。

まとめ｜事例を参考にし、自社に合ったリファラル採用のカタチを実現しよう

リファラル採用はカルチャーフィットの高さや定着率の向上に寄与し、ミスマッチの少ない採用を実現できる有効な手法です。実際、配属後のパフォーマンスが安定しやすい傾向があります。

「知人のツテでの入社は、まるでコネで入っているみたい」と思う人もいるかもしれません（コネが悪いわけではありません！）。しかし、リファラル採用は企業が制度を厳格に定め、他媒体からの応募と同様に選考を行いますし、今までにない形でより濃い関係を築いて『採用する側・採用される側の思いがwin-win』の状態で入社してもらえる体制を整えられることも魅力です。

今回ご紹介した事例は、リファラル採用がいかに有効であるかが伝わったかと思います。本記事の事例やノウハウを参考にして、リファラル採用に強い企業に成長していきましょう。

また、「しゅふＪＯＢ」などの特化型求人媒体と併用することで、母集団形成が効率よく拡大でき、採用の精度やスピードを高めることができます。

主婦・主夫採用をご検討の企業様は、高コスパ・即戦力採用に強い「しゅふＪＯＢ」を、ぜひご活用ください。

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参考：リファラル採用ってどうなの？メリットとデメリット、導入事例を紹介 | VALUE WORKS

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