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労働力の減少により、年々人材採用のコストが増加する一方で、多くの採用担当者ができるだけ費用を抑えて採用したいと考えているのではないでしょうか。当記事では、新卒採用・中途採用・アルバイト採用別の採用単価の平均相場や、採用コストの削減のコツについてご紹介します。

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採用単価と応募単価

採用単価や応募単価の相場を知る前に、そもそも採用単価と応募単価にはどのような違いがあるのか整理していきましょう。

採用単価とは

採用単価とは、人材を1人採用するのにかかった費用のことです。採用単価は採用活動を評価する上で重要な指標となっています。

採用コストとは

採用コストとは、採用活動にかかった総費用のことを指します。採用コストは大きく「外部コスト」と「内部コスト」に分類することができ、これらの合計で算出されます。

外部コストとは採用活動において、社外に依頼した広報物制作や掲載費のことで、内部コストとは社内で発生する採用に関する費用のことです。

採用単価の重要性

採用活動を進めていく上で、採用単価を算出することは大きな意味合いを持ちます。採用コストを抑えて採用活動を進めたとしても、採用人数が少なくなってしまうと、採用単価があがり、結果として効率的な採用活動を進めたとはいえなくなってしまいます。

仮に300万円の採用コストをかけて3人採用した場合と、320万円かけて4人採用した場合では、採用単価は4人採用した方が低くなります。

採用単価・コストの計算方法

採用単価・コストはそれぞれ以下の計算式で算出されます。
・採用単価=採用コスト÷採用人数
・採用コスト=外部コスト+内部コスト

応募単価とは

応募単価とは、一人の応募者を獲得するのにかかった費用を指し、求人サイトや求人広告を使っての採用活動で用いられる指標で、応募単価が低いほど効率のいい採用活動を進めていることになります。

応募単価は以下の数式で求められます。
・求人募集にかかった費用 ÷ 応募数

採用単価・コストの計算方法

採用単価・コストはそれぞれ以下の計算式で算出されます。

・採用単価=採用コスト÷採用人数
・採用コスト=外部コスト+内部コスト

1人あたりの応募単価相場

応募単価の相場に関するデータはまだ数が少ないですが、NORTHERN LIGHTS PLUS調べによると、以下の表のようになっています。

応募単価を抑える3つの方法

応募単価を抑え、効率の良い採用活動を進めていくための方法として、今回は以下の3つの方法をご紹介します。

・リファラル採用の導入
・離職防止対策の強化
・求人広告の見直し

リファラル採用の導入

リファラル採用とは、新たな人材を従業員からの紹介で雇用する方法です。

採用に費用を必要とせず、紹介される人材も一定の情報や知識をもって来るため、企業としても採用までのハードルを下げることができます。

離職防止対策の強化

求人広告に費用をかけ、採用までこぎつけたにも関わらず、離職されてしまうと、企業にとっては大きな損失を被ることになります。

採用後、従業員とのすれ違いが起きないよう、求人広告には可能な限り詳細な情報を掲載することを心がけましょう。

また、求職者から連絡があった際には迅速に対応するのも重要です。

求職者、従業員から不信感を抱かれることがないよう、採用までの流れを今一度見直してみましょう。

求人広告の見直し

求人広告の効果を正確に把握し、必要であれば広告自体を見直すことも必要です。

求人広告の内容はもちろん、掲載するメディアは今必要としている人物像とマッチしているのか。掲載プランは企業の実体に合っているものなのか。

多くの費用をかけたからといって、効率的な採用活動につながるとは限りません。

今、企業にとって必要な分の費用をかけ、応募単価を抑えていくことを考えていきましょう。

【新卒/中途/アルバイト】1人当たりの平均採用単価・コスト

それでは実際に一人当たりの平均採用単価・コストを「就職白書2020 」のデータを元に新卒・中途・アルバイトの3つに分けて確認していきましょう。

新卒社員の1人あたりの平均採用単価・コスト

新卒社員1人あたりの平均採用単価は「93.6万円」となっています。傾向としては、中小企業の方が大企業と比較して採用単価が高くなっています。大企業は広告費などに費用をかけていますが、高い知名度があるため、かけた費用に見合った人数を採用することが可能です。一方、知名度をあげにくい中小企業は採用コストに対して、採用人数をあまり確保できないという問題があります。

中途社員の1人あたりの平均採用単価・コスト

中途社員の1人あたりの平均採用単価は「103.3万円」となっています。中途採用の採用単価は新卒採用よりも高くなるケースが多いです。特に専門知識や経験を求める職種の場合、かかる費用はより高くなります。一方、中途採用であっても、応募条件や業務内容を擦り合わせることで、新卒採用よりも採用単価を抑えることも可能です。

アルバイトの1人あたりの平均採用単価・コスト

アルバイト1人あたりの平均採用単価は「5.2万円」となっています。社員と比べると単価はかなり低くなっていますが、価格自体は増加傾向にあります。原因の一つとして、業種に関わらず慢性的な人材不足が挙げられます。介護や警備といった業種は特に人材不足が問題となっていて、アルバイトであっても採用単価が10万円を超えるケースも存在しています。

職種別の平均採用単価・コスト

採用単価・コストともに職種によって大きく変動しています。以下の表に職種別平均採用単価・コストをまとめましたので、今後、採用活動戦略を進めていく上での材料にしてください。

参考資料：マイナビ「中途採用状況調査2023年版(2022年実績)」

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採用単価・コストを下げる方法

企業としては、採用単価・コストは可能な限り抑えて採用活動を進めていきたいものです。そこで、今回は採用単価・コストを下げる方法を以下の4つご紹介します。

・内部・外部コストを見なおす
・募集方法を見直す
・求人を見直す
・主婦(夫)を採用する

取り組んでいけそうなものから少しずつ整えていってみてください。

内部・外部コストを見なおす

まずは採用コストを把握するために内部・外部コストを見直しましょう。採用コストの数字に直結している内部・外部コストを整理することができれば、結果として採用コストを下げることができます。

募集方法を見直す

次に今展開している募集方法について見直してみましょう。効果があまり期待できない募集方法を継続していても無駄になってしまいます。過去のデータを見直し、効果のある募集方法は継続し、大きな効果が期待できない募集方法は停止するなど改善していきましょう。採用方法については以下の記事も参考にしてみてください。

採用方法については「【新卒/中途/アルバイト」採用手法14選！トレンドや選び方を解説」の記事でも詳しく記載していますので、併せてご覧ください。

雇用形態ごとの採用手法14選｜ユニークな方法やトレンドまでご紹介

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求人を見直す

求人サイトや求人広告に掲載している情報を更新するのも重要です。求人サイトには自社だけでなく同業他社の求人情報も数多く掲載されています。その中で求職者に興味を持ってもらえるような書き方で、情報を公開しなければいけません。テンプレートに沿った書き方だけにならないよう、工夫をしてみましょう。

求人が集まる方法や魅力的な求人情報の書き方については下記の記事でも詳しく記載していますので、併せてご覧ください。

▼求人が集まる方法

求人応募者を倍増させる採用手法15選！効果的な広告作成方法も紹介

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「求人広告を掲載しているのに、なかなか応募者が集まらない」というのは、多くの採用担当者の方にとって悩みの種ではないでしょうか？しかし、応募者を集...

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▼魅力的な求人情報の書き方

応募したくなる求人広告の書き方とは？コツ5選や注意すべき法律を解説

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主婦(夫)を採用する

主婦(夫)を積極的に採用することも採用コストを削減する上で効果的な方法です。ある程度の社会人経験があり、ニーズも高まっている主婦(夫)層は企業にとって大きな戦力になります。また、離職率が低いのも魅力の1つです。

しゅふＪＯＢ利用企業の採用単価と事例

最後に「しゅふＪＯＢ」を利用されている企業様の採用単価と事例について、3つご紹介します。今後の採用活動の参考の1つにしてみてください。

株式会社MOLTS様

株式会社MOLTS様は初のパート採用に際し、「しゅふＪＯＢ」を活用していただきました。一人当たりの採用単価を5万円に抑えながらも、成果を出せたと評価をいただいています。

株式会社MOLTS様のインタビューに関しましては、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ一度ご覧ください。
https://part.shufu-job.jp/business/details/8448/

株式会社パワーソリューションズ様

株式会社パワーソリューションズ様には、コロナ禍の影響もあり、エンジニアの新規採用が難しくなっていた状況を解決するために「しゅふＪＯＢ」をご利用いただいております。パート・アルバイトの採用単価は約8万円程度と、予想通りではあったものの業界の中では破格の費用で抑えることができたと評価をいただいています。

株式会社パワーソリューションズ様のインタビューに関しましては、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ一度ご覧ください。
https://part.shufu-job.jp/business/details/8592/

株式会社シンプルメーカー様

株式会社シンプルメーカー様は、2018年に完全在宅に切り替えたのをきっかけに主婦層の採用にも力を入れ、「しゅふＪＯＢ」を活用していただいています。企業と求職者のマッチ率が高い上で、採用単価を10〜12万円前後にすることができ、高い費用対効果を実感することができたと評価をいただいています。

株式会社シンプルメーカー様のインタビューに関しましては、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ一度ご覧ください。
https://part.shufu-job.jp/business/details/8002/

採用単価を考慮して効率的な採用を目指しましょう

採用単価・コストを見直すことは、今後の成長戦略においても重要となります。現在の採用活動が効率的に進んでいるのかどうか、一度確認してみてください。採用単価を抑えるために有効となる方法は企業によって異なりますが、明確に無駄となっている部分から改善に取り組み、効率的な採用活動を進めていきましょう。

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